高校生レストラン (第1話 5/7) 感想
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5/7から日テレで始まったドラマ『高校生レストラン (公式)』の第1話『板前教師』の感想。
「人間を料理しとる。だからやっぱ、手抜くとあかん」
2009年10月にTBS『情熱大陸』で、松岡昌宏さん演じる「村木新吾」のベースになっている村林新吾氏が取り上げられ(公式)、『「情熱大陸/高校食物調理科教諭・村林新吾」 感想』で書いた。
その時、村林先生は「人間を料理しとる、僕って」「教育も料理もな、さじ加減。
だからやっぱ、手抜くとあかん」と語っていた。
就職率100%のカリスマ指導者を演じる…
『情熱大陸』での村林先生は、情熱的で、面白くて、厳しくて、就職率100%のカリスマ指導の持ち主。プロの料理人としての心構えを時に厳しく時に優しく指導する人だった。その意味で、先生の成長ドラマとしては、自身も料理上手だし、子供好きだし、松岡さんにはお似合いの役だと思う。
悪くないけど、退屈…
さて、やっとドラマの感想。悪くないけれど、退屈だった。実話だし『まごの店』が大成功するのは周知のことだと言う意味でない。
理由は、(特に村林先生との)生徒の心理描写が十分でないこと。例えば、事前に「鯖は使わない」と言われたのに部長たる学生が、なぜ出汁に鯖を入れたのかを、「その方が風味が豊かになると思ったんです」の一言で終わり。
何より、なぜ、番組冒頭で反発していた生徒たちが、エンディングで急に先生を信頼するようになった理由の描写が、出汁と左利きだけで、表面的過ぎる。私の勝手な想像で、信頼に至るまでこそ、ドキュメンタリーでは描けないドラマだと期待したのも、退屈の理由だと思うが…
意外と楽しめそう。けれど、2時間ドラマでも?
三重弁の中に時々顔を出す関東弁と、記号化された登場人物たちが気になれなければ、本作は楽しめそう。最近はドラマの解り易さ重視で登場人物が記号化されやすいし、学園ドラマだと止むを得ない部分もある。
ただ、本作では「如何にも」と言う劇画的なキャラ設定を毎週観るのはちょっと…。むしろ、2時間半位のスペシャルドラマに似合う設定にも思ったり…
金・土曜放送のドラマは仕事の都合で観るのも記事も時間が無いので、本作にも積極的な姿勢ではありませんでした。結局、期待した内容とは全く違った普通の学園ドラマに落ち着きそうなので、それはそれでのんびり楽しめそうです。
ただ、如何せん平坦と言うかメリハリがありません。生徒のミス先生が正し、賛成派と反対派の攻防で暫く進むのでしょうから、もう少しエスプリの効いた脚本を期待します。それにしても松岡さん、『ヤスコとケンジ』に続いて、兄貴肌の役は上手いです。
第1話を観て、一番良かったのがサウンドトラック。荘厳で映画的だなと思ったら、作曲は映画『HERO』などの服部隆之氏。テレビだと、フジテレビのドラマの印象が強いですが、本作も流石!な仕上り。『デカワンコ』に続いて、このサントラも買いです。
















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