【書評】メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学:松永和紀(著)(光文社新書)
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ウソ情報が報道される仕組みがわかる!
東日本大震災以後、原発事故による様々な報道が世間を飛び交うが、多くの人が真偽を疑っていると思う。それは、多くの視聴者が「テレビは信用できるのか?」と思っているからに違いない。
本書では、ニセ科学や健康食品情報を中心に、どのようなウソ情報がどうしてテレビや新聞等のマスメディアから報道されるのかが、解り易く解説されている。
結論ありきで強引な物語と無責任な科学者が「ウソ情報」を作る!
マスコミは少しでも注目を浴びるために、キャッチーな結論ありきで「ニセ科学」を組み合わせて強引な物語を作る。そして、信憑性を持たせるために無責任に解説する科学者や解説者を集めて「ウソ情報」を作り上げる。
その仕組みが、その中に身を置いていた筆者の一次情報として書かれている。
科学情報を見破る十か条
最後の章に「科学情報を見破る十か条」が書かれている。これを読むと、例えあの池上彰さんのニュース解説番組でも、登場するゲスト解説者によっていくらでもメディア・バイアスがかかる可能性があることもわかる。やはり、ただ(無料)でオイシイ情報を得るのは簡単でないのだ。
私は、「地球温暖化」ですら信用しない人間ですから、筆者の論点には大きく納得します。結局は、庶民は巨大な企業や政治力の下で踊らされてるんですね。そのことを本書で少しでも理解できれば、次にテレビや新聞に接する時に、ハッとすると思います。
「ニセ科学」や「ウソ情報」に関心のある方はもちろん、マスコミの世間を誘導する方法を知りたい方にも、是非お勧めします。
















水はなんにも知らないよ [新書] 左巻 健男 (著)
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 [新書] 松永 和紀 (著)
なぜ人はニセ科学を信じるのか〈1〉奇妙な論理が蔓延するとき [文庫] マイクル シャーマー (著)
怪しい科学の見抜きかた―嘘か本当か気になって仕方ない8つの仮説 [単行本] ロバート アーリック (著)
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