2010
Jan
02
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芸能人格付けチェック2010 お正月SP:"演出"の問題に違和感
加齢と共に聞こえにくくなる音がある
昨年の記事『テレ朝「芸能人格付けチェック2009」の「音感・演出・華」は外せない!』で書いた通り今回も特に「音感」と「演出」に注目した。「音感」については明らかに中低音の厚みと伸びが異なっていたが、まあわかりやすいかと思った。つんくさんが言っていた、「50歳を過ぎると1K,3Kが聞き取りにくくなる」のは流石なご意見。このあたりは音楽制作の現場では重要なことだから。「着物」もわかりやすかったと思う。
演出の問題には違和感があった
今回はプロ代表がSABU監督。素人代表がアジアンの隅田美保さん。これは結構面倒な問題だと感じたし、私もちょっと迷った。
まずSABU監督作品を観た事が無いし、特徴もわからないから、判定基準を私自身の映像制作のポイント「どちらが見ている人にわかりやすくテーマを伝えれれるか」にしてみた。(この判定基準は芸術性を犠牲にしてしまうか)
「A」は最近流行の手持ちカメラで臨場感を出し、変則的な構図とカット割りをすることで「個性的」と思わせる?プロの素人騙しのテクニックが使われていた(と思う)。これなら俳優の演技力にあまり頼らなくても、それなりの映像は作れちゃう。しかし、そのテクニック以外の肝心なテーマを描く点についてはがちゃがちゃしてわかり辛かった。
一方「B」は教科書的なカット割りや照明、編集、演技指導もオーソドックスなもので、悪く言えば緊張感がなく、よく言えば安定していた。テーマもわかりやすく伝わってきた。また間延び感を無くすには演技力が重要になるのに、今回の二人には荷が重い手法だともいえる。
と言うわけで私は芸術性でなく「演出力」で仕事を頼むなら素直な「B」監督、小手先な演出のプロには依頼しないって、中途半端な結論を導き出した(謝)。ベテラン俳優陣は皆「B」を選択。結果は「A」がSABU監督作品だった。
俳優陣がSABU監督を好まない理由
理由は3つ考えられる。
まず、俳優がよく見えない。次にベテラン故にオーソドックスな演出に安心感を覚える。最後に演出意図の不明瞭さ。どれも主観的な理由だか、好みは主観だからしようがない。俳優と監督はレンズを挟んで異なる世界で一つの作品を創るわけだから価値観の違いはあって当然。それがわかった問題だった。
最後にSABU監督支持者の皆さん、あくまでSABU監督の素晴らしさに気付かない愚かなディレクターの戯言として聞き流して頂きたいです。















AUTHOR: 内緒
IP: 58.87.221.135
DATE: 01/02/2010 15:13:45
すばらしいまとめありがとうございます。
あの結果に【一流】の文字を付けられる事に怒りを感じた者です。
SABU監督はこんな仕事を請けちゃいけませんよね。
やるならもっと本気で作ってくれないといけない。
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