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土曜ドラマ「お別れホスピタル」〔全4話〕 (第3話・2024/2/17) 感想

2024/02/18 18:11 記事更新
お別れホスピタル

NHK・土曜ドラマ『お別れホスピタル』
公式リンク:WebsiteX(旧Twitter)

第3話〔全4話〕『サンタさんはいるの?』の感想。

※原作(漫画)の沖田×華『お別れホスピタル』は、放送開始時点で既刊11巻(連載継続中)、うち9巻まで読了。



クリスマス間近。意識の戻らない娘・ひとみ(大後寿々花)に長年、寄り添い続ける佐古(筒井真理子)から「目を覚ましますよね」と聞かれた辺見(岸井ゆきの)は戸惑うが、看護主任の赤根(内田慈)は「きっと」と答える。一方、脳梗塞を繰り返し、いら立つ患者・池尻(木野花)は佐古に暴言を。そんなある日、佐古が娘の誕生日に一時帰宅させたいと言い出した。辺見らは異変を感じ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作(漫画):沖田×華『お別れホスピタル』
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご,コード・ブルー3,きのう何食べた?,朝ドラ「おかえりモネ」)
演出:柴田岳志(過去作/みをつくし料理帖,透明なゆりかご,空白を満たしなさい) 第1,2
   笠浦友愛(過去作/炎上弁護人,ミス・ジコチョー,一橋桐子の犯罪日記) 3
音楽:清水靖晃(過去作/みをつくし料理帖,透明なゆりかご,マンゴーの樹の下で)
挿入歌:Chara「小さなお家」
P:小松昌代(過去作/朝ドラ「おひさま」,花燃ゆ,少年寅次郎シリーズ)
  松川博敬(過去作/流行感冒,金色の海,エンディングカット)
※敬称略

はじめに


細かい部分に気が回りませんので、ご容赦を…

昨日、軽度の認知症の義母が道路で手をつかずに転倒して “ホスピタル” でアゴを3針縫って。

看病やら介護やらで深夜に帰宅して。

今日、妻は義母の差し歯を探しに東京へ行きつつ。

私は別便で、これから先月急逝した妹の本当の “お別れ” となる納骨式の打ち合わせで。

というわけで、感想というか、なんというか。

昨日分のドラマの感想もそうですが、細かい部分に気が回りませんので、ご容赦を。

今回から演出担当が変わったことで…

時間に余裕がないので、思いついた順に書いてみる。

まず、今回から演出担当が変わった。

かなり前担当者に寄せてはいるが、カメラアングルやカット割りがかなり違う。

ざっくりいうと、第1,2話担当の柴田岳志氏は、全体の人間関係をホームドラマのように大きな塊として捉えつつ、主人公パートも家族の一員的に組み込んでいた。

第3話担当の笠浦友愛氏は、一人ひとりのキャラたくたーをできるだけ平等に描きつつ、主人公を際立たせる感じに、私には映った。

私がいいたいのは、どっちが良いとか悪いではなくて。

“連ドラ” として、脚本のフェーズ(局面)が変わるから、演出家を交代させることで映像的にも局面に合致するようにしたのではないかと勝手に推測する。

今作の原作となった漫画の作者が、ドラマ『透明なゆりかご』(NHK/2018)と同一であることはご存じだと思う。

ドラマ『透明なゆりかご』の原作は、『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』である。

回りくどいのを辞めよう。

私は原作既読(連載継続中)だが、ネタバレは書かない… が。

今作の原作名は『お別れホスピタル』だが、今作も “看護師日記” 的な要素があるのだ。

そして、この第3話は見てのとおり、前回までの “死を迎える人” や “生き切った人” に焦点を当てた内容から、“看護師日記” 風にフェーズが変わったと思う。

映像的な好みはあると思うが、〔全4回〕しかない “連ドラ” としては、起承転結の “転” としての位置づけもあって、良い選択、良き切り替えだと思う。

世間では「‘絶対’なんてコトはない!」というが…

今回が描いたことは何なのか?

私が思うに、大きく二つあったと感じる。

一つめは、<お母さんの歌>の思い出を引きずる胃がんがリンパ節に転移している患者・福山ハル(樫山文枝) に、<母に認められぬまま>の脳梗塞の患者・池尻奈津美(木野花)が、ボソッとつぶやいたセリフに集約されているような。

奈津美「そっか… あなたも母親なのか」


今回の多くの登場人物が…

自分自身が母親で、苦悩を抱えていたり。

母親の存在が、人生に大きく影響を受けた人たちだ。

そして、内容を拡大すれば、ケアワーカーの南啓介(長村航希)がすすり泣きながら、肝硬変末期患者・安田虎太郎(木村祐一) に言った次のセリフにも集約される。

南「親にだって 褒めてもらったことなかったのに…!」


世間では、「‘絶対’なんてコトはない!」と、よくいう。

でも、人は‘絶対’に親から生まれるし、どんなに長生きしても‘絶対’に死んでいく。

その‘絶対’が、今回ではすべての登場人物のそれぞれの人生やいのちを通して、丁寧に描かれたと思う。

ここまで、個々のケースは違うのに、すべてを見事なまでにきれいに重ねて紡いだのは、凄いことだと思う。

"そっち"や"向こう"は、"必死に生きてる人の中"にしかない

もう一つ、二つめに今回が描いたと思うことは。

主人公・辺見歩(岸井ゆきの)の妹で、摂食障害の佐都子(小野花梨) の次のセリフにヒントが隠れているような。

姉・歩の「何で みんな 死にたいって思うの?」の問いに答えるひと言だ。

佐都子「そっちがあるなら 行きたいって。
 そんな世界ないのにね」


一方で、遅延性意識障害の患者・ひとみ(大後寿々花) の母で、佐古寛子(筒井真理子)が、娘と自死をしようと考えた理由を病院関係者に吐露する中で。

寛子「そうしたら 向こうで…
 元気なひ~ちゃんに会えるって…」


佐都子は「そっち」、寛子が「向こう」と例えたのが、いわゆる仏教的にいうなら「冥土」「死後の世界」「あの世」のことだと思う。

私は小さいころからお墓参りが大好きな子供で、死んだ人は「冥土」や「あの世」で「この世」を見守ってくださっていると信じてきたし、今も毎日お念仏を唱える。

でも、私は、「そっち」や「向こう」は “必死に生きてる人の中” にしかないと思っている。

そう、「いつか、私も向こうで…」と念じつつ、「そんな世界ないのにね」なのだ。

今秋には父の十三回忌を迎えるし、妹も亡くなったばかりで、義理の両親も少しずついろんなことが分からなくなってきている。

そんな今の私にとって、今回で描かれた、改めて「生きる」ことの意味を問いかける内容は心にグサッときた。

そして、「死」が一番そばにある終末期病棟で繰り広げられる医療従事者と、患者と、ひとりの人間同士としての一期一会の切なく儚(はかな)い関係性が胸に響いてきた。

劇中歌『星の界(よ)』を野暮と無知を承知で解読してみる

完全にまとまらない(苦笑)

強引にまとめるために、最後に婚礼業界に30年以上いる私が劇中歌『星の界(よ)』についてうんちくを垂れてみる。

『星の界(よ)』は、キリスト教式結婚式で歌われる機会が多い讃美歌312番『いつくしみ深き』と同じメロディーだが、讃美歌のそれと違う。

讃美歌の歌詞は、カナダ人教師で奉仕活動に人生をささげたアイルランド人のジョセフ・スクライヴェン (1819 ? 1886) が書いたもの。

当時、闘病中の母を励ますためと、病気と事故で二度も婚約者を亡くした悲しみの中で、イエス様を信仰する気持ちを歌詞にしたとされている。

日本ではキリスト教的な考え方が一般的でないため、明治43年(1910年)に文部省唱歌『星の界(よ)』として紹介された。

現在は『星の界(よ)』と『星の世界』など複数の日本語歌詞が存在する。

今回は、劇中に引用された歌詞を挙げてみる。

【星の界(作詞:杉谷代水)】 月なきみ空に きらめく光
嗚呼その星影 希望のすがた
人智(じんち)は果(はて)なし 無窮(むきゅう)の遠(おち)に


野暮と無知を承知で解読してみると。

月のない美しい夜空に、きらめく星たち
その光は、希望の姿
知恵を絞って究めるために、はるか遠くまで調べに出かけよう

当時は、月や星のことが解明されていない時代だから、月や星の光は不思議で美しいものとされ、だから “希望のすがた” であるという意味のようだ。

あとがき

ここまで、きっちりと原作を捉え、実写版ドラマとして俳優をいかし、丁寧に “命と病” を扱い描くなら、大いに評価します。

ほかの “ドラマ” も見習うべきです。

できないなら、やるべからず! だと思います。

今回も、個人的なことばかり書いて申し訳ございません(謝)

関連投稿です。良かったら読んでみてください。
↓  ↓  ↓
拍手コメント返信(2024/2/5)その2:「お別れホスピタル(第1話)」 ※自分の存在、自分の命は、自分だけのものではないし、誰のものでもない(濃い話です) 新窓で開きます

拍手コメント返信(2024/2/18):お別れホスピタル(第3話)※ひ~ちゃんの母・寛子の涙の意味を考えてみた(濃い話です) 新窓で開きます


すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”


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【これまでの感想】
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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