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"史実"朝ドラ「ブギウギ」笠置シヅ子の東宝移籍騒動ミステリー

史実 朝ドラ「ブギウギ」笠置シヅ子の東宝移籍騒動ミステリー
©NHK

笠置シヅ子さんの移籍騒動」の “史実” に触れてみよう

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「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、ウチが管理人のみっきーやで!
(「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人のみっきーです!)

昨日(11/16)のNHK『あさイチ』に、『ブギウギ』で主人公を翻弄させる演出家・松永大星を演じた新納慎也さんが出演された。

ということは、「あさイチのゲストは、近いうちに劇中から退場する」のジンクスからすると、そうなるはずだ(苦笑)

そこで「本編の感想」からちょっとだけ離れて、「笠置シヅ子さんの移籍騒動」の “史実” に触れてみようと思う。

興味のない人、知りたくない人は閉じて構わない。

ただ…

私は、史実を知ることで、脚本家がどんな気持ちで朝ドラのためにアレンジしたのかが分かるので。

作品も、脚本も、理解したいなら知っておいて損はないと思うので書いてみる。

※以下、敬称略

「演出家・松永大星」の"モデル"は実在した「演出家・益田貞信」

NHKは認めていないが、「演出家・松永大星」の “モデル” は、実在した演出家・益田貞信だと思う。

益田貞信は、三井財閥・三井物産の創業者・益田孝の孫だ。

父親・益田太郎は、益田孝の次男で三井財閥を父の右腕として支えつつ、ピアノ演奏や舞台の脚本なども手掛ける多才な人だった。

東京で生まれた増田貞信本人は、慶応義塾大学卒業後、三井信託銀行に勤務したのち、アメリカ留学しピアノを学んで帰国。

慶応卒業生の金持ちを集めて、ジャズバンド「フラタニティー・シンコペイターズ」を結成。

その際に、東京に新たに創設された「松竹楽劇団」の総指揮を務めていた大谷博と出会う

シヅ子を認めていた服部良一が松竹に戻れるように奔走した

そして、いろいろあって(省略)大阪から移籍してきた笠置シヅ子とシヅ子の旗揚げ公演を大成功させる。

その後しばらくして、益田は「松竹楽劇団」と方針が合わずに、東宝へ移籍。

益田は笠置シヅ子を気に入っていたため、東宝への移籍を持ち掛ける。

笠置シヅ子は益田のことが好きで、母の治療費も必要だったため、東宝への移籍にサインをするが、そのことが松竹側にバレてしまう。

松竹は、シヅ子にこれ以上話を進めさせないために、総指揮の大谷の別荘に軟禁し叱責した。

その際にシヅ子を認めていた服部良一が、松竹に戻れるように奔走したといわれている。

事実は小説より奇なりというが、史実は朝ドラより複雑なり

ここからが、みっきー版『歴史探偵』の始まりだ(笑)

なぜ、「服部良一が松竹に戻れるように奔走したと “いわれている”」なのか?

実は、当時、既に服部良一は東宝の映画の音楽(劇伴)を担当していた。

移籍騒動があった 1938年にかかわった作品だけでも、『鉄腕都市』『鉄腕都市』『ロッパ歌の都へ行く』と3本もあり。

作品によっては「指揮者役」で出演もしている(驚)

要するに、服部良一と東宝の関係は、ビジネス上でたいへん強かったというわけだ。

更に踏み込めば、既に当時の松竹楽劇団は衰退が始まっていたため、東宝との関係を深めた(乗り換えた)とされている。

従って、なぜ、服部良一がシヅ子の東宝への移籍を阻止したのか、今でもハッキリしない。

なにせ、服部良一本人の自伝にも「笠置シヅ子の東宝移籍」は一切触れられていないのだからお手上げというわけだ。

『らんまん』の万太郎と田邊教授の描き方と比べてみると…

これ、『らんまん』を見た人は思い出すといい。

それは、主人公・万太郎(神木隆之介)と、万太郎を認めた東京大学・植物学教室の初代教授・田邊(要潤)の描き方だ。

『らんまん』では、万太郎の側からは、とても信頼する上司として描かれた田邊だったが。

史実では、牧野富太郎博士は自伝で、田邊のモデルである矢田部良吉を “敵(かたき)” のように書いているのだ。

要するに、朝ドラでは主人公は “人類みなきょうだい” 的な人に描きがちってこと。

スズ子も"人類みなきょうだい"的に描きがちなるのは当然か

そう考えると、『ブギウギ』の主人公・スズ子も “人類みなきょうだい” 的な人に描きがちなるのは当然で。

従って、引き抜いた「日宝」ですら悪役に描かない点に、脚本家の工夫があるのだ。

これをどう受け取るかは人それぞれだと思うが。

これこそが、「モデルがいるフィクション」の面白さや醍醐味であり。

朝ドラは、『大河ドラマ』や、『歴史探偵』の再現ビデオとは、一味も二味も違う見どころだと、私は思う。

あとがき

歴史が増えてのみっきーが頑張りました… パチパチ!

いや、実は、私は映画音楽の角度から服部良一さん、そして『ブギウギ』の劇伴担当の服部隆之さんと、服部一族の映画音楽が大好きなのです。

ですから、昭和の映画音楽を探求している二十歳前後のころに、笠置シヅ子さんとの関係性は知っていました。

今回は、できるだけ簡素化して書いたので、少し分かりにくく、事実と完全符合とは言いづらいですが、全容は分かっていただけたと思います。

「実在のモデルがいる朝ドラ」の難しさや楽しさが分かりますね。

結びに

ほんなら、また来てな。
それでは、また来てね。

すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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