連続テレビ小説「らんまん」 (第129回・2023/9/28) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、X(旧Twitter)、Instagram
第129回〔全130回〕/第26週/最終週『スエコザサ』の感想。。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
寿恵子(浜辺美波)のために、万太郎(神木隆之介)は何としても図鑑を完成させると決意する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7,12,13,18,19,25週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8,16,21週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10,14,20,24週
渡辺哲也(過去作/マッサン、ひよっこ、なつぞら、青天を衝け) 第11,17週
石川慎一郎(過去作/カムカムエヴリバディ/第18週のみ) 第15,23週
小林直毅(過去作/鎌倉殿の13人/第37回のみ) 第22週
廻田博思(過去作/「らんまん」植物担当の助監督) 第24週
※「第26週/最終週」の演出担当は不明
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
「前回が最終回で良かったのに…」とは、言わない!
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
「ようきんしゃったなぁ」のみんなぁも、ご常連のみんなぁも、あしが管理人の “みっきー” やか!
(「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人の “みっきー” です!)
「前回が最終回で良かったのに…」とは、言わない。
いや、それなら、今週は月曜日から似たようなことを書いてきた。
それも、そのはずだ。
月曜日:万太郎(神木隆之介)の夢と標本を守るために、寿恵子(浜辺美波)が渋谷の店を売ったお金で、東京郊外の大泉村に土地を購入し、屋敷を構える。
火曜日:槙野家に波多野(前原滉)ら懐かしい顔ぶれがやってくる。
水曜日:波多野や徳永(田中哲司)の推薦で、万太郎が理学博士になる。
木曜日:万太郎は寿恵子のために何としても図鑑を完成させると決意しつつ、北海道での講演へ。
火曜日以外、毎日が最終回のような展開だ。
この期に及んで苦言を呈したところで、むなしいだけだからやめておく。
万太郎が結婚してからをしっかりと描いていれば…
これ、「箇条書き」と切り捨てることもできるが。
それなりに、毎回をきちんと区切りをつけて、“物語” を前進させているともいえる。
だからこそ、もったいない… と思うのだ。
多額の借金を抱え、常にお金の心配をし続け、借家住まいだったのだから。
借金がどれくらいの額だったのかや、どれだけ困窮していたのかなど、もっと丁寧に描写したら「月曜日」を、もっと納得できたと思う。
学歴がなく、権威を軽視し続け、大学と揉め事ばかりだったのだから。
学歴なしをどう感じていたのかや、権威を軽視する割に大学に通っていた心境だって、もっと丁寧に描写したら「水曜日」も、もっと納得できたと思う。
そして、図鑑の進捗状況や、寿恵子の病状、家族の立ち位置なども、もっと丁寧に描写したら「木曜日」だって、もっと納得できたと思う。
やはり、主人公・万太郎のやってきたこと、やろうとしてきたことを、しっかりと描写してこなかったことが…
すべて今週に仇となって返ってきてしまったのが本当にもったいないと思う。
明日の最終回は、こう締めくくってほしい…
残り1回だから、敢えて最終回に最後の望みを託す意味で書いてみる。
この際、史実がどうだとか、もうどうでもよい。
今作を1回も逃さず見てきた私は、次のように思う。
万太郎が、ほぼすべての人生を植物研究にささげられたのは、寿恵子の内助の功によるもので。
学歴に頼らず、権威に怯まず、自分がやりたいようにだけやって来た万太郎にとって…
寿恵子は、植物研究、いや、植物以上の唯一無二の存在なのだ… と。
だから、サブタイトル『スエコザサ』を “回収” するであろう最終回では、万太郎の寿恵子に対しての最大の敬意、謝意、そして愛情を示すような内容であってほしい。
それこそが、主人公としての産みの母・ヒサ(広末涼子)と、育ての母同然の祖母・タキ(松坂慶子)への敬意、謝意、そして愛情にもつながり、“連ドラ” として、最初に戻って完結できると思う。
完成まで10年の歳月をかけた『牧野日本植物図鑑』
今回の終盤で、寿恵子が赤ペンが入った図鑑の原稿をしみじみと見るシーンがあった。
牧野富太郎博士が78歳の時に、完成まで10年の歳月をかけた『牧野日本植物図鑑』。
3,206種類の植物の説明と図が掲載されている。
今年7月に、千葉県立北総花の丘公園で開催された『草木は友達 牧野富太郎展』に行った話をしたが。
その時に撮影許可をいただいた原稿の一部を改めて紹介しようと思う。


これらは、カラー版になった今でも、牧野博士の思いを受け継いだ学者や研究者たちが、新しい情報を追記して出版され続けている。

あとがき
いよいよ、明日が最終回ですね。
もう、大まかな流れは察しがついていると思いますけど。
私、牧野博士の自伝とか読んで、ずっと不思議に思っていたことがあります。
それは、きれいでかわいい花を咲かせる植物がたくさんあるのに、なぜ「ササ(笹)」に妻の名前を付けたのか?
スエコザサの特徴は、葉が互生(茎の一つの節に1枚ずつ方向をたがえてつく)し、葉の縦半分が裏側に反り返ること。
当時、ササの研究は進んでおらず、晩年の牧野博士はササの研究をもっとやりたかったとされ。
北海道滞在のあとに仙台に立ち寄り、 センダイザサとスエコザサを発見します。
「ササ」に亡き妻の名前を付けることで、壽衛さんと一緒に続けてきた植物研究を生涯続けるぞという決意が込められているような。
だって、「きれいな花」に亡き妻の名前を付けるなんて、牧野博士らしくないとも思いますしね。
とにかく、どんな最終回になるのか楽しみです。

上↑の写真はフリー素材の「練馬区立牧野記念庭園」内のスエコザサです。
石碑に、牧野博士自作の句「家守りし 妻の恵みや 我が学び 世の中の あらん限りや すゑ子笹」と刻まれています。
この句は、東京都台東区谷中の天王寺にある壽衛さんの墓碑にも刻まれています。
みっきーの植物図鑑(第136回)
前回に続いて、皆様にご紹介しようと思いつつ最終週になってしまった植物の紹介です。
今年の4月末、千葉県船橋市の公園で撮影しました。

フェンスやアーチ、壁面などの緑化植物として利用されることが多い「ツリガネカズラ(釣鐘葛)」です。
北アメリカ南東部原産で、日当たりのよい肥沃な土壌で育ちます。
触手のようなツルが伸び、釣り鐘状の、如何にも洋物という感じの派手な花をつけます。
写真では分かりにくいですが、ツルが巻き付いて伸びるのではなく、ツルが吸盤のようになっており、壁などにくっついて伸びます。

雄しべと雌しべは花冠(釣り鐘状の部分)が深く、花弁の内側に密着しているので見えにくいです。
花がカレーの黄色で、妙な匂いがすることから、「カレーカズラ」「カレーバイン」とも呼ばれます。
ツリガネカズラの花言葉は、「濃厚な愛」「私を見て」です。
由来は、見た目のままです(笑)
結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/18244/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 土
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 土
第10週『ノアザミ』
46 47 48 49 50 土
第11週『ユウガオ』
51 52 53 54 55 土
第12週『マルバマンネングサ』
56 57 58 59 60 土
第13週『ヤマザクラ』
61 62 63 64 65 土
第14週『ホウライシダ』
66
67 68 69 70 土
第15週『ヤマトグサ』
71 72 73 74 75 土
第16週『コオロギラン』
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第17週『ムジナモ』
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第18週『ヒメスミレ』
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第20週『キレンゲショウマ』
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第21週『ノジギク』
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第24週『ツチトリモチ』
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第25週『ムラサキカタバミ』
121 122 123 124 125 土
第26週/最終週『スエコザサ』
126 127 128
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