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連続テレビ小説「らんまん」 (第128回・2023/9/27) 感想

連続テレビ小説「らんまん」

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク:WebsiteNHK高知局応援ページ東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報X(旧Twitter)Instagram

第128回〔全130回〕第26週/最終週『スエコザサ』の感想。。

 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


波多野(前原滉)、徳永(田中哲司)の推薦で、万太郎(神木隆之介)は理学博士になることに。寿恵子(浜辺美波)は心から喜ぶ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7,12,13,18,19,25
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8,16,21
   深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10,14,20,24
   渡辺哲也(過去作/マッサン、ひよっこ、なつぞら、青天を衝け) 第11,17
   石川慎一郎(過去作/カムカムエヴリバディ/第18週のみ) 第15,23
   小林直毅(過去作/鎌倉殿の13人/第37回のみ) 第22
   廻田博思(過去作/「らんまん」植物担当の助監督) 第24
※「第26週/最終週」の演出担当は不明
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略



頑張って褒めてみる(笑)

あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)

「ようきんしゃったなぁ」のみんなぁも、ご常連のみんなぁも、あしが管理人の “みっきー” やか!
(「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人の “みっきー” です!)

今回を褒めておかないと、二度と褒める機会を失いそうだから、頑張って褒めてみる(笑)

なぜ、頑張らないと褒められないのか?

それは、下記の失敗があるからだ。

●今作が主人公・万太郎(神木隆之介)をしっかりと描いてこず…

●寿恵子(浜辺美波)と結婚した第12週『マルバマンネングサ』…

●祖母・タキ(松坂慶子)の死を描く第13週『ヤマザクラ』の前後あたりから…

脇役たちをダラダラと描いたという失敗のことだ。

最初の2か月くらいの丁寧な表現を続けていたら…

で、頑張って書くが。

これ、今作が、幼少期の万太郎が成長し、上京して結婚するくらいまでの丁寧な描写をやっていたら。

確実に “回収” になったし。

半年間の “連ドラ” のエピローグとして、かなり秀逸な仕上がりだったと思う。

しかし、今後の日本のドラマの質向上のために手厳しく書くと。

この程度は “回収” でも、秀逸なエピローグとはいわない。

これを、“回収” やエピローグと評価する人は、好意的な脳内補完や自分に都合がいい創作で、万太郎の植物学研究を変換しているだけでは?

やたらに回想シーンを挿入しなかったことだけは評価できるが。

考え方を変えれば、今回を“回収” やエピローグにするための映像がないってことのだ。

無い袖は振れないってわけ。

まあ、演出担当の名前を連ねられない理由は、この辺の懺悔かもしれないが…

"ドラマ" として称賛したい部分

ただ、“連ドラ” としては褒められないが、“ドラマ” として称賛したい部分がある。

それは、次の波多野(前原滉)のセリフだ。

波多野「傲慢だよ。
 槙野万太郎は 自分の意志で
 ここまで来たと思ってるんでしょ?
 槙野万太郎が ここにいるのは
 時代なのか 摂理なのか…
 そういうものに呼ばれて ここにいるんだ」


これまで当ブログを読んでくださっている読者様なら思い当たる節があるはずだ。

私は、こう思う。

“ドラマ” とは人間を描くこと、人間の本質を描くことだ。

主人公の活躍を描くことでも、登場人物たちの個々の人生を描くことでもない。

主人公が “ひとりの人間” として多くの人たちの中で生きていることや…

周囲の人たちの存在があってこそ、主人公が “ひとりの人間” として際立つことを描くことだと思う。

敢えて書くなら、主人公は存在しても、脇役はいないってこと。

主人公と共に生きる人々を “ひとつの世界観” で描くことで、人と人とのかかわりが描ける)のだ。

その人と人とのかかわりの中で、主人公も周囲の人たちも変化し成長する姿を描く。

これが、“ドラマ” だと私は思っている。

"小さな世界" が "大きな一つの世界" になった!

そう考えると、上記の波多野のセリフは…

裸の王様” 的だった万太郎、“裸の王様” の妻・寿恵子を大きく変化させ成長させたのだ。

これまで、万太郎中心に描いてきた “小さな世界” が、一気に、万太郎も寿恵子も、波多野や徳永(田中哲司)も生きている “大きなひとつの世界” となったのだ。

もう一度褒めておくが。

この波多野のセリフには、万太郎のモデルである牧野富太郎博士とは一線を画した、脚本担当の作家性を感じた。

よって、偉そうだが、アイキャッチ画像を当初のものに戻す気持ちになったというわけだ。

万太郎の燕尾服の胸ポケットに飾ってあった黄色い花…

さて、未確認情報だが。

理学博士としての晴れ舞台でスピーチする万太郎の燕尾服の胸ポケットに飾ってあった黄色い花…

副音声でも「胸のポケットには、黄色い野花」として説明されていない。

あれは、山上憶良が万葉集で詠(よ)んだ秋の七草に数えられ、『源氏物語』や『万葉集』にも登場する「オミナエシ(女郎花)」だっただろうか。

ちなみに、牧野博士は昭和7年に『通俗植物講演集 第2巻 (秋の七草の話)』を出版するくらいに「秋の七草」にも造詣が深かった。

でも、今作では、徳永は国文学に高い素養を持っているキャラで、高知・佐川の 学問所「名教館」で国文学を学んだ万太郎とは、「源氏物語」のユウガオをきっかけに打ち解けたくだりがあった。

だから、徳永名誉教授への感謝とリスペクトがオミナエシに込められたとしたら、悪くない演出だと思う。

東京帝国大学から「理学博士」を受けた史実について

残り2回で、あれこれと苦言ばかり書いたところで建設的でない。

だから、今回の東京帝国大学から「理学博士」を受けた史実について少し書いてみる。

劇中で、万太郎が「月俸 15円」で大学で働き始めたくだりがあった。

史実では、明治26年(1893)で助手として働き、明治45年(1912)から昭和14年(1939)は大学講師を務めた。

何と、合わせて約46年間も大学に留任していたのだ。

スゴイのは、その間、学歴なし、権威は軽視し続け、大学内で幾度も揉め事があったが、大学からは必要な人材として働いたのだ。

私が、今回の波多野のセリフを評価した理由は。

牧野富太郎博士が強い信念強い信念と豊かな才能を武器に、あらゆる困難を克服したことに加えて。

日本の植物分類学の発展のために、牧富太郎という異分子を受け入れた帝大。

この両方を、万太郎と波多野のやり取りに盛り込んでいるからだ。

もちろん、「商売人の寿恵子の発想に目からうろこ!」なんてことは、どうでもよいことは書くまでもないが。

牧野富太郎博士の標本整理が終わったのは、令和3年!

もう一つ、今週前半に関する史実の補足を。

実は、牧野博士が亡くなって63年が経過した令和3年(2021)、そう、僅か2年前、ついに標本の整理作業が終わったばかりなのだ。

なぜ、「死後63年も?」の理由を書いてみる。

牧野博士が生涯で収集した植物標本は約40万枚。

しかし、そのほとんどが新聞紙に包まれた「押し花、押し葉」の標本で未整理だった

牧野博士の死後、約40万枚の標本は東京都に寄贈され、東京都立大学で整理が行われることに。

「押し花、押し葉」はきれいに保存されていたが、採集地の地名が古く、採集地や採集者の特定に時間がかかり、整理が難航したのが主な理由。

というわけで、命を懸けて標本を後世に残そうとした牧野博士、妻の壽衛さん、子供や孫、そして周囲の人たちの思いを考えると、今週の展開は決して悪いと思わない

ただただ、結婚して以降の展開が盛り込み過ぎで、描写が雑だったから、肝心の万太郎の仕事が強い印象で残らなかったのが残念だってことなのだ。

あとがき

悪くないんですけど、称賛するほどでもない… というのが正直なところです。

やはり、当初の2か月くらいの仕上がりで来ていたら… って思います。

脚本の長田さんが今作の週単位のサブタイトルを「図鑑のようにしたい」ということで。

今週がその最終ページが「スエコザサ」なので、残り2回はそこですね。

史実では晩年の牧野博士は衰弱して、家に看護師(当時は看護婦)がいました。

そのナース曰く、寝たきりのベッドから見えるところに寿衛さんの写真が飾ってあり、夫婦間の愛称だった「壽衛子、壽衛子」と語りかけていたそうです。

そこまで今作では描かないと思うので、ちょっと書いてみました。

みっきーの植物図鑑(第135回)

皆様にご紹介しようと思いつつ、最終週になってしまいました。

8月中旬に我が家の近所の整備歩道に咲いていた花、名前をご存知ですか?

オキザリス ・トライアングラリス

ブラジル原産でカタバミ科の耐寒性球根植物の「オキザリス ・トライアングラリス」です。

花弁が薄い紫色で、三角の葉っぱが濃い紫色なので、別名「紫の舞」とも呼ばれています。

河川沿いの岩場、森林の開けた場所などに自生しますが、栽培種としても人気があります。

オキザリス ・トライアングラリス

雄しべは10個あり(写真の黄色)、上下2段に分かれて5個ずつ付いています。

雌しべの柱頭は5個(写真の緑色)あります。

「オキザリス・トリアングラリス」の花言葉は「決してあなたを捨てません」)です。

地植えすると次々と繁殖して想定以上に増えることで有名な植物です。

その繁殖力、強靭な生命力から、誰も見捨てないイメージで、「決してあなたを捨てません」という花言葉が生まれたそうです。

結びに

ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。


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【これまでの感想】

第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 
第10週『ノアザミ』
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第11週『ユウガオ』
51 52 53 54 55 
第12週『マルバマンネングサ』
56 57 58 59 60 
第13週『ヤマザクラ』
61 62 63 64 65 
第14週『ホウライシダ』
66  67 68 69 70 
第15週『ヤマトグサ』
71 72 73 74 75 
第16週『コオロギラン』
76 77 78 79 80 
第17週『ムジナモ』
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第18週『ヒメスミレ』
86 87 88 89 90 
第19週『ヤッコソウ
91 92 93 94 95 
第20週『キレンゲショウマ』
96 97 98 99 100 
第21週『ノジギク』
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第22週『オーギョーチ』
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第23週『ヤマモモ』
111 112 113 114 115 
第24週『ツチトリモチ』
116 117 118 119 120 
第25週『ムラサキカタバミ』
121 122 123 124 125 
第26週/最終週『スエコザサ』
126 127

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連続テレビ小説『らんまん』第128回

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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