ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

連続テレビ小説「らんまん」 (第125回・2023/9/22) 感想

連続テレビ小説「らんまん」

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク:WebsiteNHK高知局応援ページ東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報X(旧Twitter)Instagram

第125回〔全130回〕第25週『ムラサキカタバミ』の感想。

 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


震災からおよそ1か月。万太郎(神木隆之介)は、ムラサキカタバミの植物画を描いていた。こんな時だからこそ、たくましく咲いている植物を見て嬉しかった。その気持ちを誰かに渡したいのだと、万太郎は寿恵子(浜辺美波)に話す。寿恵子は百喜(松岡広大)と大喜(木村風太)に広い土地を探してほしいとお願いする。そして、相島(森岡龍)にもある決意を伝える。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。



原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7,12,13,18,19,25
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8,16,21
   深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10,14,20,24
   渡辺哲也(過去作/マッサン、ひよっこ、なつぞら、青天を衝け) 第11,17
   石川慎一郎(過去作/カムカムエヴリバディ/第18週のみ) 第15,23
   小林直毅(過去作/鎌倉殿の13人/第37回のみ) 第22
   廻田博思(過去作/「らんまん」植物担当の助監督) 第24
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略



今作は「歴史解説番組」でも「震災ドラマ」でもないのに…

あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)

「ようきんしゃったなぁ」のみんなぁも、ご常連のみんなぁも、あしが管理人の “みっきー” やか!
(「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人の “みっきー” です!)

アバンタイトルが無いから、また全編ごまかしまくりだとは覚悟したが。

どうやら、描くべきことがあるのに、今作は何としてでも “史実” “社会情勢” “社会状況” を盛り込んで説明したいようだ。

以前も書いたが、今作は『その時歴史が動いた』、『歴史秘話ヒストリア』、『歴史探偵』のような歴史解説番組ではない

もちろん、『NHKスペシャル 映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 』もなけえば、9月1日前後に放送される『震災再現ドラマ』でもないのだ。

世間では、「震災の再現がスゴイ!」と話題になっているが、やるならやるのが当然で称賛なんかに価はしない。

いや、私が言いたいのは、“朝ドラ” は歴史上の事件まで盛り込んで、詳細な状況描写は必要ない)ってこと。

敢えて書くが、私にとっては過剰なリアリティーなんて、フィクションを楽しむための妨げにすらなると思っている。

盛り込みたい気持ちは理解するが、ここは押さえてほしかった。

当時の "社会情勢" "社会状況" を盛り込みたいなら…

いいや、当時の “社会情勢” “社会状況” を盛り込みたいなら。

十徳長屋は? 長屋の住民たちは?

待合茶屋「やまもも」 があった渋谷の裏通りは? 表通りは?

過去の登場したキャラクターたちがどんな避難、被災生活を送っているのか?<br />を、丁寧に描写すべき。

それこそ、今回の冒頭で最も描くべきは…

主人公の万太郎(神木隆之介)が、震災からおよそ1か月でどのような心境の変化があったのか?

何を見て、何を感じて、何を決意するに至ったのか?

そういう登場人物たちの “日常” を描くことで、情勢や状況を描写することこそが “ドラマ” なのだ。

その意味で、楽しんで、評価している人には申し訳ないが、もはや “ドラマ” として破綻しかけているといっても過言でないのだ。

いろんな一大事があったのに、なぜ今回だけ語らったの?

そして、逓信省鉄道庁官僚・相島(森岡龍)と大喜で、やりたことが終わったと思ったら。

万太郎と寿恵子の仲睦まじく戯れあう(イチャイチャとはいわない…苦笑)長めのシーン。

関東大震災という未曽有の大災害を経験したから、あれこれと思い返して考えること自体は否定しない。

むしろ、自分たちにとって大きな事件や出来事があった時だからこそ、我が身を振り返るのは “自然な行動” だと思う。

それを分かってしまうと、いや、ここを書いた時に「?」と思わなかっただろうか?

じゃあ、第一子の園ちゃんが麻疹のため2歳前で他界した直後は?

それこそ、祖母・タキ(松坂慶子)が亡くなった直後は?

「峰屋」を廃業した直後は?

植物学教室の初代教授・田邊(要潤)が不慮の事故で亡くなった直後は?

好意的な脳内補完をしていたり、無意識に創作している人には分からないと思うが。

これらの赤万太郎や寿恵子にとって数々の “一大事” があったのに、今作は直後の描写をスルーして、次のエピソード、次の一大事に向かって話を進めてきたのだ。

だから、だから、なぜ、なぜ、今回だけ語らうの? そういうことだ。

もちろん、「半年間のエピローグだから当然でしょ?」は、擁護にもフォローにもなっていない自虐行為だということは断言しておく。

"連ドラ"として「今回だけ」では人間性を描いていない…

これまでも、口が酸っぱくなるほど言い続けている。

●“ドラマ” とは、人間そのものを描くこと。

●“ドラマ” とは、人間の本質を描くこと。

●“ドラマ” とは、キャラクターの日常を通して人間性を描くこと。

これに準じて書けば、「今回だけ語らう」では、少なくとも主人公の万太郎も、妻で相棒で助手の寿恵子も、人間そのもの、人間としての本質、人間性を描けているとは言い難いのだ。

これが、今回だけの「スペシャルドラマ」なら、何とか許容できる。

2時間スペシャルのラスト数分間で、主人公夫婦が人生を振り返るのは、よくあることだからだ。

しかし、今作は “連ドラ” である。

しかも、半年間も続いている上に、まだ1週間残っているのである。

だったら、こんな中途半端な位置(放送時期)で盛り込むのはおかしいと思わないのか?

★補足…

今朝の『あさイチ プレミアトーク 神木隆之介さん』内で、神木さんが脚本家に電話をし、演出家にも伝えて、夫婦の会話を増やしてもらったと語っていた。

「もうちょっと 何気ない会話というのを
(中略)日常のささいなひと言だったり
リアクションだったりというのから
こういう夫婦なんだなという印象がつくと思ったので
なるべく 今後、壁を乗り越えていく
この夫婦だったら乗り越えられるだろうなというような印象を
つけていきたいというので
ご提案をさせていただきました(ほぼ字幕ママ)


「たあいもない、何の起承転結もないけど。
おいしいね、そうでしょう?って笑い合うようなシーンを
そういうのを 入れてほしいというのは お頼みました。(ほぼ字幕ママ)


神木さんも、夫婦の日常描写が少ないことを、寿恵子の出会いの脚本のころから感じていたわけだ。

それでも、少なかったのは、演出が切ったのか???

神木さん、微笑みながら語っていたが、どうしても俳優として視聴者に伝えたかったのだと思う。

敢えて掟破りの方法だがも納得できる方法を提案してみたい

これ、敢えて掟破りの方法、おすすめしない方法、でも納得できる方法を提案してみたい。

それは、寿恵子の余命が残り少ないことを、セリフなり態度で匂わせるのだ。

寿美子が咳き込んでもいいし、万太郎が背中をさするでもいいし。

そういう “フラグ” を立たせれば、“今回だけ” が納得できる。

いや、そのほうが、仲睦まじく戯れあう老夫婦を愛おしく見て感じることができたと思うのだが。

繰り返すが、これは掟破りの方法だ。

しかし、ここまで “連ドラ” としての違和感を放置するのを見過ごせないから、やるなら、これくらいの荒療治は必要ってことだ。

全130回の構想を作った時に、プロなら「なぜ、今回だけ語らうの?」に違和感を覚えてほしかった…

終わったことだが。

寿衛さんは経営が傾いていた店をさっさと畳んで新居を…

終わったことだから書いてみる。

それは、今作が史実に拘るなら私も…って、ことで。

以前に、史実では、神戸の富豪が牧野博士の標本を買い取る際の、牧野博士の借金が現在の約1億円だと書いた。

今回で、相島が「やまもも」を買い取った「5万円」は現在の約2億円。

でも、史実は違う。

牧野博士の妻・壽衛さんの待合茶屋経営は当初は順調だったが。

震災の前には、大学から「水商売はけしからん」と非難されて、関係者が寄り付かなくなり経営は悪化。

牧野博士からも辞めるように言われ、別居生活をしていた。

そこへ震災が起きて、壽衛は夫と一緒に生活をして標本や書籍を守ろうと一大決心する。

経営が傾いていた茶屋をさっさと売り払い、その代金と貯金で都練馬区東大泉に家を建てた。

ねっ、史実のほうが「波乱万丈」なのだ(笑)

あとがき

何度も書きますが。

映像で表現する “テレビドラマ” は映像で描かれたことが “すべて” です。

もちろん、映像を見て、登場人物の心情を推測したり、現象や事象を見て想像するのは否定しません。

でも、「描かれていないこと」は、その人自身の “都合のよい解釈” であり、誰も認めていない “創作” なのです。

私も、映像からいろいろと深読みしたり深掘りしたりしますが、それはあくまでも「作り手の思い」であり、「登場人物の思い」ではありません。

「描かれていないこと」を、さも「描かれたこと」のように思い込むのは勝手ですけど。

でも、「寿恵ちゃんは、○○だと思ったのでは?」とコメントされても、「劇中では描かれてませんよ」とお答えするしかないのです…

さて、「土曜日版」では、イチャイチャを長年の夫婦の集大成のように印象操作してくるのか?

これ、来週にすれば良かったのに…

おっと、来週は「スエコザサ」か(苦笑)

最後に、今朝の『あさイチ』ですが、現場で俳優陣がだいぶテコ入れした感じが語られていたのが印象的でした。
また、スタッフを非難せずに、俳優としての役割を語っていたのが “座長” としての覚悟と進化を見せていただきました。

みっきーの植物図鑑(第131回)

今回は、先週末に北海道・函館旅行に行っていた妻が撮ってきてくれた写真から。

ハマナス

「ハマナス」の花と、別名「ローズヒップ」の実です。

ハマナス(浜茄子、浜梨)は、日本~東アジア原産のバラ科バラ属の低木樹で、日本では北海道で最も多くみられます。

ミニトマトのような小さな赤い実と葉っぱは、ハーブの「ローズヒップ」としても愛されていますね。

ハマナスの花言葉は、「悲しくそして美しく」。

写真のピンク色は特に「見栄えの良さ」だそう。

由来は、1つの花の咲いている時期がとても短いから。

なお、日本固有品種なので、海外では花言葉はありません。

なお、「ハマナス」は「ナス(茄子)」でなく、実が「ナシ(梨)」に似ていて、「ハマナシ」が「ハマナス」に転じたそうです。

コロナワクチン接種
【注意】接種を望まない方に接種を強要する意味はありません

一昨日は眼底検査、昨日はリハビリ受診、今日は7度目のコロナワクチン接種、明日はお墓参り。

年の瀬ではなく、“歳のせい” を感じます(笑)

結びに

ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonから安心して ご購入していただけます!



「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/18234/


【これまでの感想】

第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 
第10週『ノアザミ』
46 47 48 49 50 
第11週『ユウガオ』
51 52 53 54 55 
第12週『マルバマンネングサ』
56 57 58 59 60 
第13週『ヤマザクラ』
61 62 63 64 65 
第14週『ホウライシダ』
66  67 68 69 70 
第15週『ヤマトグサ』
71 72 73 74 75 
第16週『コオロギラン』
76 77 78 79 80 
第17週『ムジナモ』
81 82 83 84 85 
第18週『ヒメスミレ』
86 87 88 89 90 
第19週『ヤッコソウ
91 92 93 94 95 
第20週『キレンゲショウマ』
96 97 98 99 100 
第21週『ノジギク』
101 102 103 104 105 
第22週『オーギョーチ』
106 107 108 109 110 
第23週『ヤマモモ』
111 112 113 114 115 
第24週『ツチトリモチ』
116 117 118 119 120 
第25週『ムラサキカタバミ』
121 122 123 124

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

連続テレビ小説『らんまん』第125回

内容地震発生から1ヶ月。寿恵子(浜辺美波)の店のある渋谷は、多くの人にあふれていた。そんななか相島(森岡龍)が訪ねてくる。そして寿恵子は、万太郎(神木隆之介)と話し合って。。。敬称略作、長田育恵さんう=~~~Nn,....また。。。まただ。。。。今作は、どうしても“時勢”を描きたいようだ。そもそも、今作は、“歴史ドラマ”や、“歴史番組”では無い。ましてや、NHKが毎年のように作っている“震災...

震災>『らんまん』第25週

​​​​​​​​何だかイキナリ老けちゃったな>髪の毛だけ ま、老けメイクが緩いのも朝ドラ”お約束” 今更騒ぐことじゃないか(笑) それより、さすがの神木君! 輪郭とか全然違うのに 角度により牧野富太郎氏本人によく似ている …様に見える>私だけ? …ひじゅにですが何か? ​「涙が出るほどに愛おしいです」​by寿恵子 第25週『ムラサキカタバミ』 寿恵子がそう思うのは良き...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: