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VIVANT (第10話/最終回79分スペシャル・2023/9/17) 感想

VIVANT

TBSテレビ系・日曜劇場『VIVANT』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第10話/最終回79分スペシャル『宿命編・40年の宿命が完結!選ぶのは父か日本か?』の感想。



「私は、別班の任務としてここへ来ました」と口にした乃木(堺雅人)。乃木が別班を裏切っていなかったことが判明する。そして、撃たれた別班のメンバーたちも急所を外されており、日本で生き延びていた。ノコル(二宮和也)はその事実を知って激高。一方で、乃木の言葉を聞いたベキ(役所広司)は刀を抜く。過酷な運命を乗り越えた親子が、40年を超える宿命の物語に決着をつける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:福澤克雄(過去作/他の原作作品は不明
脚本:八津弘幸(過去作下町ロケット、陸王、ミス・ジコチョー、おちょやん) 第1~最終
   李正美(過去作/半沢直樹2020、ドラゴン桜2021) 第1,4,7,最終
   宮本勇人(過去作/DCU(脚本協力)) 第2,5,8~最終
   山本奈奈(過去作/ドラゴン桜2021) 第3,6,最終
演出:福澤克雄(過去作/半沢直樹1,2、小さな巨人、下町ロケット、ドラゴン桜2021) 第1~5,7~最終
   宮崎陽平(過去作/下町ロケット、半沢直樹2020、日本沈没2021、DCU) 第1~最終
   加藤亜季子(過去作/ノーサイド・ゲーム特別編) 第1~最終
音楽:千住明(過去作/LEADERSリーダーズ、流星ワゴン、アルジャーノンに花束を、LEADERS II)
※敬称略



たいへん満足度が高かったエンターテインメント作品

細かいことも、見過ごせない部分もあるにはあるが、そこをツッコんでいるとキリがないし。

そもそも、今作よりも山ほどツッコミどころ満載のテレビドラマがあるから無視する。

というわけで、結論から言うと、たいへん満足度が高かったエンターテインメント作品だった。

とにかく、良くも悪くも、某朝ドラ以上に、異常に大風呂敷を広げてきた今作。

いや、正しくは、いろいろと “謎” を散りばめ過ぎてきた。

だから、最終回で “それなりの” 合点がいく “回収” を提示する必要もあるし、やってもらわないと困る。

で、やはりというべき “説明三昧” だ。

ただ、流石にこれだけの大風呂敷を「79分間」で収めるにはやむを得ないと思う。

私は、かなりの部分の "もやもや" が “解消” された

もう少し、踏み込んでみる。

最終回は、前回まで謎に包まれまくった点を、冒頭からサクサクっと “回収” だ。

あまりにも “説明だらけ” だし、時間軸も動くから、少々分かりにくかったが。

ただ、私は、かなりの部分の “もやもや” が “解消” された。

従って、最終回としては、うまい “回収” だったと思う。

まっ、正しくは “答え合わせ” と言ったほうがいいかもしれないが。

前回でやっても良かった部分もあったと思う

ちなみに、「かなりの部分の “もやもや”」と書いたのは。

今回の序盤にあったフローライトの採掘権の契約式の時の裏話なんて、前回でやっても良かったと思う。

そうすれば、憂助(堺雅人)と“テント”のリーダー、ノゴーン・ベキ(役所広司)こと“乃木卓”(役所広司)との関係に話が絞り込めた。

そして、幹部ノコル(二宮和也)を交えて「父と二人の息子の宿命の物語」に絞り込んだら、もっとドラマチックになったと思う。

まあ、最終回で “一気に” のほうが劇的に感じる人もいるだろうから、選択は難しい)が。

視聴率のことを考えたら、“一気に” の一択になるとは思う。

ある意味、大衆的なクイズ番組、参加型ドラマだった…

ここで、もう少し今作をロングショットで語ってみようと思う。

私が、いわゆる “考察系ドラマ” が不得手であることはほかの作品の感想でも度々書いてきた。

その理由は、大風呂敷を広げるだけ広げ、視聴者にエサをまくだけまいて、真相にたどり着く寸前で「実は!」と、視聴者の “考察” を裏切って、それを “どんでん返し” と称して、引っ張りまくるだけの愚作が後を絶たないからだ。

では、『VIVANT』はどうだったか?

まず、考察に関する部分は、以前にも書いたとおり、程よい塩梅で公式 SNSで考察用のヒントを出したり、種明かしをやっていた。

だから、私のような “考察” が苦手な視聴者も「考察だけじゃないんだ」と思えた。

例えるなら、老若男女問わず楽しめるクイズ番組、そう『TBSオールスター感謝祭』の四択問題みたいなものだ。

ヒントも分かりやすいし、別にハズレたところで大して悔しくもない。

とにかく、1秒でも早く家族の誰よりも答えることが一番楽しい… みたいな。

そう、ある意味で “参加型ドラマ” といっても良い。

私が、エンターテインメント作品といいたのは、ここが最大のポイントなのだ。

並の作品ではない理由

更に、ロングで見てみよう。

視聴者が参加するのだから、設定も物語もシンプルにしたほうが良いに決まっている。

そこで、原作・演出の福澤克雄氏が選んだのが、基本的に “家族のお話”、そう TBSお得意のホームドラマにするってことだと思う。

表面的には複雑そうな設定を盛り込みつつ、ストーリーはごくシンプルの「父と息子のお話」で、すべての要素がきっちりとつながっている。

要するに、エキセントリック(変わった、とっぴな、奇抜な、並外れた)な “考察” を売り文句にした壮大なアドベンチャーゲームを匂わせつつも。

ホームドラマはもちろんのこと、ミステリー、サスペンス、サラリーマンのお仕事ドラマ、社会犯罪ドラマ、恋愛ドラマ、医療ドラマ、警察公安ドラマ、政治ドラマなど、これまで『日曜劇場』が手がけてきた “視聴者が見たい要素” を全部盛り

もちろん、俳優陣も、劇伴も、これまで『日曜劇場』が手がけてきた人気の要素のテンコ盛り)

やはり、並の作品ではないってことだ。

今作にゴーサインを出したスポンサー各社が陰の功労者

長くなったので、最後に。

今作の最大の功労者は、異論反論もあると思うが。

これだけの予算と時間をかけて、きちんと、まともな “ドラマ” を作ることを決断したスポンサー各社だと思う。

スポンサー各社がゴーサインを出さない限り、スタッフもキャストもロケも番宣もできないからだ。

最近は、似たり寄ったりの企画と俳優、原作を用いて、“コスパ重視” のような “ドラマ” が垂れ流し放送されている。

「SNSでバズった」「トレンド1位」「再生回数記録更新」などの “話題性” でごまかす作品も増えている。

しかし、所詮は「リアルタイム視聴率」なのだ。

そのためには「早く次が見たい」と心底思えるような “ドラマ” を作るしかないのだ。

今作は、それをスポンサー各社が認め、『VIVANT』が完成したと思う。

昨今、やたらと「ドラマ枠」が増えているが、やるべきことをやらねば、全く意味がないと思う。

あとがき

次回で「実は、フェイクでした…」をやり続けてきた今作ですから。

最後の「3人の遺体は 煤(すす)同然で発見されました」も “フェイク” の可能性ありますよね。

続編、たいへん難しいでしょうが、工夫して放送してほしいです。


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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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