連続テレビ小説「らんまん」 (第24週/土曜日版・2023/9/16) 「土曜日版」の感想と今週分の総括

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、X(旧Twitter)、Instagram
第24週『ツチトリモチ』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
万太郎(神木隆之介)は図鑑発刊に向けて原稿を描き続ける日々を送っていた。そんなある日、早川逸馬(宮野真守)が寿恵子(浜辺美波)の店にやってくる。万太郎は逸馬と久々の再会を果たし、永守徹(中川大志)という青年を紹介される。永守は万太郎に図鑑発刊のための費用を支援したいと申し出る。一方、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)、そして藤丸(前原瑞樹)は、酒蔵を開くため沼津へと移り住むことを決める。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7,12,13,18,19週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8,16,21週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10,14,20,24週
渡辺哲也(過去作/マッサン、ひよっこ、なつぞら、青天を衝け) 第11,17週
石川慎一郎(過去作/カムカムエヴリバディ/第18週のみ) 第15,23週
小林直毅(過去作/鎌倉殿の13人/第37回のみ) 第22週
廻田博思(過去作/「らんまん」植物担当の助監督) 第24週
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
先週土曜日分は投稿が遅くなったので、今回は早めに投稿します
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
「ようきんしゃったなぁ」のみんなぁも、ご常連のみんなぁも、あしが管理人の “みっきー” やか!
(「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、私が管理人の “みっきー” です!)
先週の「土曜日版」の感想は、事前予告なしで投稿が月曜日になってしまいました。
多忙だったのもありますが、わざわざ時間を割いて書く気がしなかったからです。
ということで、今回は先週分の気持ちものせて書いてみます。
ここ3週分の「土曜日版」は、やる気、放棄。手抜き?
前々回も、前回も、「ほぼカニ」らなぬ「ほぼ金曜日」なのは言うまでもない。
しかし、少なからず、ナレーションで「本編」が雑に処理した部分を補っていた。
補完したことで、「本編」では伝わりにくかった部分が、「土曜日版」では伝わることがあったのだ。
まあ、補完というよりも “ほぼ印象操作” “ほぼプロパガンダ” のレベルだが(苦笑)
「本編」と「土曜日版」で言いたいことが違うのは大問題ではあるが。
それでも、「本編」と違うからこそ「土曜日版」を見る価値が少なからずあったの)だ。
しかし、今回の「土曜日版」には、ナレーションによる補強がほぼ無い。
編集も、月曜日から木曜日分のメインキャラのセリフを機械的につなげて半分作り。
残りの半分は “ほぼ金曜日” というありさまだ。
本編の感想でも繰り返し書いているが、そもそも月曜日と火曜日は内容らしきものはなく “ほぼ状況説明” でしかない。
今週なんて、水曜日も “ほぼ状況説明” だから、「土曜日版」半分近くは時間経過したことによる説明でしかないのだ。
逸馬の唐突な登場に"必然性"を持たせるべきだったのでは?
もう少し分かりやすく書こう。
今週で言いたことが、「万太郎(神木隆之介)に図鑑発刊のための費用を支援したいと申し出る永守徹(中川大志)という青年が現れる」だとしたら。
「本編」では不自然でしかなった、「そんなある日、早川逸馬(宮野真守)が寿恵子(浜辺美波)の店にやってくる。」の経緯をナレーションで補強するべきだったと思う。
既に、自分が “創作” することを受け入れている人は別にして。
ここは、ドラマチックな、サプライズな描写にするためにも、丁寧に “やってきた理由” を描いてほしかった。
「まずは 代理人と話してほしい」というなら、そこをご都合主義に見えないような工夫とか。
まあ、これだって、木曜のラストでワンクッション置く必要はなくて。
焦らさずに、逓信省鉄道庁官僚の相島圭一(森岡龍)が突然逸馬を連れて来て、寿恵子が盗み聞き、立ち聞きで、「もしかして、早川逸馬様では? 主人からお名前を聞いておりました」で良かったと思う。
結局、逸馬と万太郎の関係を中心に描けばよいものを、わざわざ相沢を介入させ、不必要に大風呂敷を広げちゃうから、折り目を忘れて畳めないのだ。
以前は、綾(佐久間由衣)が万太郎と逸馬を引き合わせたように、今度は寿恵子が引きわせるだけで、対比もできるし、物語が進んでいることも強調できたと思う。
「一体、主人公は誰?」と言わざるを得ない1週間だった…
これ以上、「土曜日版」について書くことはないが。
黄色下線マーカー太字(メリット・大事・注意・元気黄色下線マーカー太字(メリット・大事・注意・元気)てみる。
今週は、「一体、主人公は誰?」と言わざるを得ない1週間だったと思う。
とにかく、万太郎の話は、木曜日のラストで違和感だらけのシチュエーションで待合茶屋「やまもも」に逸馬が来店。
ほぼ何の説明もなく資産家の永守が申し出て。
申し出た理由も、淡々と演説で語って終了。
どうせ、資金援助を受けて「図鑑」を完成させるのは明らか。
だったら、もう少し “資金繰” は万太郎と寿恵子の一世一代の出来事として、もっと丁寧に描いてほしかった。
どうも、残り2か月を切ったあたりから、人物を描くことよりも、話を先にする進めることが最優先されていると思う。
こうなってしまうと、みっきー基準だと、これを “ドラマ=人間描写” と呼ぶことは難しい。
時間経過と状況説明の雑さ
構成や演出で気になったのは、時間経過と状況説明の雑さ。
唐突に時間経過するので、まず万太郎と寿恵子の子供が誰が誰なのか良く分からない。
もちろん、今でも週2日以上は状況説明だから、これ以上の説明は不要。
でも、説明しなくても、物語を描く中で、子供たちの個性はいくらでも描けると思う。
時間経過と状況説明の雑さは、竹雄、綾、藤丸の沼津行きも同じ。
私は、<峰屋のその後>は<植物学>と関係ないので、描く必要はない)と考えるが。
描くなら、もう少し丁寧に酒造りを描くべき。
それこそ、寿恵子が「やまもも」で竹雄と綾を料理人として雇い、そこから “ご縁” が広がって、藤丸も合流とすべきだったのでは?
月曜と火曜日をフルに説明に使っても「説明不足」はダメ
やはり、月曜と火曜日をフルに説明に使っても「説明不足」というのはダメだと思う。
結局、状況説明も時間経過も適切なタイミングで行われないため、視聴者が物語を理解しにくい。
だから、ストーリーが不連続に感じられてしまう。
まだ最終回まで編集が終わっていないなら、せめて「土曜日版」で修正してほしい。
脚本家や演出家が描きたいことは理解しているつもりだ。
だから、すべて間違っているとも思わない。
ただ、もう少し納得できる “ドラマ” を作っていただきたい。
あとがき
「土曜日版」ですら、これが「植物分類学の父と呼ばれた主人公の物語」と言えるでしょうか?
流石に散漫(さんまん)すぎると思いますけど。
来週、また一気に時間経過らしいです。
もう、“史実寄り” を超えた “ほぼ歴史探偵” はやめませんか?
別に、史実を勉強するために朝ドラを見てるわけではありませんから!
みっきーの植物図鑑(第126回)
今週は、先日行った山梨県甲州市勝沼周辺のぶどう情報で締めくくります。
もう、この10年くらいは、毎年買って帰る “超お気に入り” のブドウです。
写真に写っているので分かりますよね。

イタリア原産の黄緑色の皮ごと食べられるブドウ「ピッテロ・ビアンコ」です。もちろん、勝沼産です。
尖った粒でパリパリ食感のイタリア原産のブドウは、ほかにも「マニュキュア・フィンガー」「レディース・フィンガー」などがあります。
でも、この「ピッテロ・ビアンコ」がパリパリ食感と瑞々しさと甘みと酸味のバランスはずば抜けています。
とにかく、この類のブドウは育てるのが大変難しく、当然ですが “ブドウ狩りで食べ放題” とか絶対ありません!
ですから、育てる農家さんも少なくて、作りやすくて高く売れる「シャインマスカット」に走る… というわけです。
でも、私は自分で探した勝沼で一番おいしいブドウ園で、毎年買います。
ただ、発売期間も短いので購入できるかどうかは運次第ですが。今年は、運よく2房買えました。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/18224/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 土
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 土
第10週『ノアザミ』
46 47 48 49 50 土
第11週『ユウガオ』
51 52 53 54 55 土
第12週『マルバマンネングサ』
56 57 58 59 60 土
第13週『ヤマザクラ』
61 62 63 64 65 土
第14週『ホウライシダ』
66
67 68 69 70 土
第15週『ヤマトグサ』
71 72 73 74 75 土
第16週『コオロギラン』
76 77 78 79 80 土
第17週『ムジナモ』
81 82 83 84 85 土
第18週『ヒメスミレ』
86 87 88 89 90 土
第19週『ヤッコソウ
91 92 93 94 95 土
第20週『キレンゲショウマ』
96 97 98 99 100 土
第21週『ノジギク』
101 102 103 104 105 土
第22週『オーギョーチ』
106 107 108 109 110 土
第23週『ヤマモモ』
111 112 113 114 115 土
第24週『ツチトリモチ』
116 117 118 119 120
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