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初恋、ざらり (第4話・2023/7/28) 感想

>初恋、ざらり

テレビ東京系・ドラマ24『初恋、ざらり』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第4話『「言ったら、失う?」遂に障害を告白? 』の感想。
なお、なお、原作の漫画・ざくざくろ「初恋、ざらり」は、全話を既読。


水族館で初デートをした有紗(小野花梨)と岡村(風間俊介)は、おそろいのキーホルダーを買い、幸せな時を過ごす。有紗は冬美(若村麻由美)に岡村との交際を報告。冬美は岡村との同居を勧めるが、有紗は迷惑になるとためらう。だが、岡村は「彼氏なんだから迷惑かけて」と快諾し、有紗はその言葉をかみしめる。同居に際し、冬美は発達障害を岡村に伝えるべきだと助言するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画・ざくざくろ「初恋、ざらり」
脚本:坪田文(過去作/コウノドリ1,2、おじさんはカワイイものがお好き。) 第1,2
   矢島弘一(過去作/ハルカの光、警視庁・捜査一課長3)
   池田千尋(過去作/プリンセスメゾン、大豆田とわ子と三人の元夫) 第3
   紡麦しゃち(過去作/) 4
   藤沢桜(過去作/福岡恋愛白書17 おはようマドンナ)
演出:池田千尋(過去作/プリンセスメゾン、大豆田とわ子と三人の元夫) 第1,2,3
   七字幸久(過去作/私と夫と夫の彼氏)
   倉橋龍介(過去作/リブスタ-Top of Artists!-、警部補ダイマジン) 4
音楽:元倉宏、小山絵里奈
オープニングテーマ:a子「あたしの全部を愛せない」
エンディングテーマ:ヒグチアイ「恋の色」
タイトルロゴ:黒木香(BayBridgeStudio)
チーフプロデューサー:祖父江里奈(過去作品/しろめし修行僧、シジュウカラ)
※敬称略



有紗の複雑で繊細な心理描写が良くできている

有紗(小野花梨)の次のモノローグから始まった第4話。

有紗(M)「私にも きっとできる… 普通の恋愛が」


私が、とやかく書くこともないだろう。

原作(既読)で、最も私が好きなくだりであり、今作の根幹をなす部分でもあるのが、今回の一連のエピソードだ。

岡村「あれ… 初めてじゃなかった?」
有紗「はい」
岡村「そうなんだ」
有紗「ごめんなさい。初めてがよかったですか?」
岡村「そんなことないよ」
こないだ 話したかったことって それ?」
有紗「(首を横に振る)」


ここの有紗の心情に、知的障がいのことも「そんなことないよ」と、岡村がさらりと受け入れてくれたらいいのに… という願いというか思いが込められており、実に切ない

「障害も個性だ」なんて主張する人がいるが、確かに間違ってはいないが、やはり人それぞれで。

今作の有紗は、カミングアウトすることで失うことがあまりにも大きいことに、これまでの人生で癖癖としている上に、それでも友達から「言うな」といわれても、自らカミングアウトして、自分をさらけ出す。

この辺の有紗の複雑で繊細な心理描写が良くできている。

更に、有紗を演じる小野花梨さんと、岡村を演じる風間俊介の攻めつつも落ち着いた演技によって、更に映像作品としての面白味を増幅したと思う。

恋愛ドラマ、人間ドラマとしても、良くできている

そして、今作の根っこというか、今作が私たち視聴者に問いかけてくるのが次の有紗のモノローグだ。

有紗(M)「どうして 私には 障害があるんだろう。
 どうして みんなには 障害がないんだろう」


結局、突き詰めれば「<障害>とは何ぞや?」という命題に行き着く。

自分が、他人が、人が<障害>だと思えば<妨げ>や<制限>になるし…

深夜ドラマだからこその、きわどい表現も効果的に利用されており、恋愛ドラマ、人間ドラマとしても、良くできていると思う。

ネタバレしない範囲で、今回の原作との違いに触れてみる

ここからは、別に読まなくてよいこと…

原作と比較するなんて、これっぽっちも意味がないと常に言っている私だが。

今回は、脚本が(たぶん)地上波ドラマ初の紡麦しゃち氏で、演出が現在放送中のドラマ『警部補ダイマジン』(テレ朝/2023)も担当されている倉橋龍介氏だから、敢えて書いてみる。

今回で原作と最も違うのは「フェルトのマスコット」の使い方だ。

原作のほうが、もっとさらっとした描写で使われており、その分 性行為時の描写にふたりの心情を割いている。

きっと “テレビドラマ” だから、今回のような割合にしたと思う。

その結果、原作は有紗が岡村に性行為中にカミングアウトするまでの過程が重視されているが、今作ではカミングアウト後の描写が強調された。

この辺のアレンジは、なかなか良かったと思う。

その理由は、原作に寄せすぎると、モノローグだらけになって、お芝居による心情描写が薄まるからだ。

各放送局は原則として「障害」と表記すると決められている

最後に…

きっと、「こんなに素敵なドラマなのに、なぜ<障害>と表記するの?」と思われた読者様もいたかもしれない。

確かに、公共機関等ではだいぶ「障がい」との表記になっているから、そう感じるのは止むを得ないかも。

ただ、「障害」「障碍」「障がい」の表記に国や自治体、日本語関連の機関等で明確な使い分けの指示がないのが現状なのだ。

詳細な説明はこの場では避けるが、簡単に書くと次のようになる。

●「障害」は「害」の漢字が「公害」や「害虫」の「害」であり、当事者の存在を「害」であるとの価値観につながるし、「害」は「人を殺(あや)める」が語源となっているから避けましょうという世論がある。

●「障碍」の「碍」の漢字が「壁」や「障壁」を意味するから、当事者の存在を私たちにとっての「壁」と意味するし、そもそも「碍」の漢字が一般的でないことから、それも避けましょうという世論がある。

これらの世論を受けて、国などの法律に関する公文書は「障害」の表記で、それ以外の用途ではそれぞれの意図、意思などでツ川分が望ましいというのが令和5年現在の一般的な考え方だと思う。

従って、当ブログでは意味や意図によって使い分けているのが現状だ。

また、聴覚障害者向けの字幕については、NHKを始め各放送局は原則として「障害」と表記すると決められている。

但し、2021年に開催された東京パラリンピックの競技の放送では、テロップや字幕などで身体の障害を「障がい」と表記した。

理由は、当時の東京五輪・パラリンピック組織委員会の表記に合わせるためだった。

あとがき

脚本、演出、俳優の三位一体が成功しつつあると思います。

とっつきにくい内容ですが、食わず嫌いで見ないなら、一度は見る価値があると思います。


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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