連続テレビ小説「らんまん」 (第10週/土曜日版・2023/6/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
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第10週『ノアザミ』の「土曜日版」の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
植物学雑誌の創刊に向け、万太郎は大畑義平(奥田瑛二)が営む印刷所へと向かう。描いた絵の筆遣いをそのまま印刷できる「石版印刷」の技術を習得したい万太郎は、大畑と妻、イチ(鶴田真由)に働きながら学ばせてほしいとお願いする。授業料も支払うという万太郎に、大畑とイチは驚きながらも承諾する。万太郎は、竹雄の心配をよそに、昼間は大学で標本の分類作業、夜は印刷所で修業という生活を始める。一方、寿恵子は、白梅堂にはしばらく来ないと言った万太郎のことが気になり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10週
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
「土曜日版」が、物足りないのは止むを得ない…
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
良い意味で、完全に「ダイジェスト版」だ。
劇中のセリフ、語りを借用すれば、あくまでも “目次” であり、“内容が少し見えて” きただけだ。
やはり、「本編」にエピソードがテンコ盛りな上に、うまくすべてを描き込んでいるから、削れそうなところをカットしたら “目次” になってしまったということだろう。
「土曜日版」で水増しして、更に新たな解釈を押し付けた過去の作品とは比べ物ならないほどの完成度の高さだ。
それゆえに、「土曜日版」が物足りないのは止むを得ない。
「土曜日版」の編集意図
しかし、「土曜日版」の編集も、しっかりと次の編集意図に基づいて作られている。
それは、徹底的に万太郎(神木隆之介)は<向上心>を、寿恵子(浜辺美波)は<恋心>をメインに編集している点だ。
ふたりの、ふたつの “心” の違い、ズレ、ニアミスに絞り込んで編集しているから、まるで二本のドラマを見ているような楽しさもある。
もちろん「本編」では、印刷所、植物学教室、十徳長屋、白梅堂のシチュエーションが丁寧に描かれているからこそ、“目次” であっても、本作の面白さは十分に伝わってくるが。
「土曜日版」を見て、ほんの僅かだか気になったこと
「土曜日版」を見て、ほんの僅かだか気になったこと、いや「こうしても良いのに…」を書こうと思う。
それは、もう少し “息抜き” があっても良いかなぁと思う。
盛り込み過ぎとは思わないし、テンコ盛りでもちゃんと描けているから不満はない。
ただ、より後々まで印象深い朝ドラとして残るためには、もう少し “遊び” があった方が良いと思う。
コミカルなシーンというのではなく、深い意味や意図がない描写、ゆるめの映像、ほわっとした感じのする場面だ。
例えば、万太郎が縁側に座って夕日を見ながら‘かるやき’をボケーっと食べるだけとか。
寿恵子が近所の子供たちと路地裏で我を忘れて楽しく遊んでいるだけとか。
そういう “息抜き” があってこそ、シリアスもコミカルも際立つと思うし、それこそが本当の “メリハリ” になると思う。
これだけの個性的な登場人物と、芸達者な俳優陣が揃っているなら、演出が撮影現場でアドリブで盛り込んでも良いと思うし、今後はその辺ができるかできないかが、演出手腕の見どころでもあると思う。
言い方を変えれば、今作は少々 “真面目で、キッチリし過ぎる” と思うのだ。
今後の展開でもう少しリラックスを感じられると、更に緩急のある作品になると期待したい…
あとがき
今週で、10週、50回が完了しましたね。
6月中に13週、65回に至るので、全120回前後とすると “半分” が終わります。
息切れすることなく、この調子で進んでほしいです。
それだけに、息抜きも必要だと思います。
みっきーの植物図鑑
今日の花は、「ローズフェスティバル」で見たバラ「羽衣(ハゴロモ)」です。
月曜日(第46回)で紹介した、「ミスター・ローズ」と呼ばれた世界的なバラの育成家・鈴木省三さんが1970年に作出したバラです。
特徴は、透明感のある淡いピンク色のふわっとした大輪ので、「桃色」という方が似合いそうですね。
香りは、青リンゴのような爽やかな甘さを感じます。

結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17974/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 土
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 土
第10週『ノアザミ』
46 47 48 49 50
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