連続テレビ小説「らんまん」 (第48回・2023/6/7) 感想

第41回/第9週『ヒルムシロ』の感想。
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram
第48回/第10週『ノアザミ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
竹雄(志尊淳)は、ちゃんと寝て、食べて、笑顔でいることを条件に、万太郎(神木隆之介)の夢を応援すること、これからは峰屋の若ではなく、万太郎と呼ぶことを宣言する。万太郎は、昼間は大学で研究し、夕方からは印刷所で働くというハードな生活を送り始める。一方の寿恵子(浜辺美波)は、舞踏練習会の発足式に向けてダンスを特訓する毎日。そんな中、高藤(伊礼彼方)から人生のパートナーとして迎えたいと伝えられ…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10週
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
竹雄にとって「若」が、ある意味で「シン・万太郎」に!
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
こちら千葉県北西部以外の地域の読者様は分からないが…
今朝はレインウェアでウォーキングしないと歩けないほどの雨降りだったが、10時過ぎから晴れてきて、さっき洗車してきたばかりだ(笑)
というわけで、どんよりの雨天から顔を見せたお天道様のような、久し振りの万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)の晴れ晴れしいツーショットから始まった今回のアバンタイトル。
前回で妄想したとおりの展開になってしまったが(汗)
本音をぶちまけてきた竹雄に痛いところを突かれた万太郎がひと言…
万太郎「うう! えぐいき…」
それで竹雄が万太郎を許すだけでなく、まさしく “バディ” に相応しい一言も…
竹雄「若の えいとこは ニコニコしゆうところです。
若が笑うたら みんなあ笑顔になる。
誰のことも幸せにできる。
ほんじゃき ちゃんと寝て 食べて ピカピカ 笑うちょってください。
それが 若の全速力ですき」
一部の視聴者の間では、「万太郎は竹雄だけ働かせて…」との見方もあったようだが…
今回のアバンのやり取りで、竹雄は決して “雇われの身” で、幼少期に祖母タキ(松坂慶子)に洗脳されたから “若” に同行しているわけでなく、竹雄の意志で万太郎を支えていることが明確になった。
更に今回から、「若」を卒業して「万太郎」と呼ぶことになったことで、一層 “バディ” として明瞭になった。
やはり、全体の「1/3」が終わったのだから、新章らしさという意味でも、竹雄にとって「若」が、ある意味で「シン・万太郎」になったのは、新章らしい切り替えとして良かったと思う。
万太郎の強い意志だって、竹雄の心の叫びで変わるってこと
主題歌明けは、心機一転、ニコニコ顔で大畑印刷所にやって来た万太郎から始まった。
言ってしまえば、石版印刷の第一章「水が浸透しやすい状態に石灰石の表面を平らに仕上げる工程」の解説だ。
そこで、次の前田孝二郎(阿部亮平)のセリフに注目してみた…
前田が仕上げた石版の表面を、つい万太郎が触ってしまうくだりだ。
久し振りにうんちくをやろう!
今作中では(まだ)言及されていないが「石版印刷(リトグラフ)」の技術は、ドイツの劇作家で俳優のヨハン・アロイス・ゼネフェルダーが楽譜を印刷して配る技術を研究しているとき、1796年に偶然の産物で発明したのが最初。
で、石版印刷と言って思い浮かぶのが、だいぶ前になるが、田邊(要潤)の部屋に入った際に机の上に開いてあった楽譜を見て、田邊の見分の深さを知るという場面に登場した楽譜だ。
その時の楽譜は、1868年頃に出版された『ルコック シャルル・フルール・ド・テ オペラピアノ聖歌』で、録画を見ても石版印刷されたものと思われる。
そう、ここでも万太郎と田邊がつながっているのだ。
で、ようやく前田のセリフだ(汗)
前田「指の跡つけたら 最初っから やり直しだろうが!」
細かいとはいえ、「石を石で表面を磨いた板面に指で跡がつくの?」と、思った人もいるのでは?
実は、顕微鏡レベルの世界の話では、石に限らず、金属だって、ちょっと指で触っただけで “歪み” を生じるのだ。
それはむしろ “圧力” というより “体温” によって微妙に表面が歪むのだ。
私の実家は金属加工の工場をやっていたので、父からよく「型には絶対に触っちゃダメだ」と叱られていたのだが、それも硬い金型でも、子供がちょっとさわっただけでカタチが歪んでしまうからだったのだ。
というわけで、いや、だから、硬い岩盤だって長い間、風雨に晒されれば壊れるし、万太郎の強い意志だって、竹雄の心の叫びで変わるってことだ。
ダンス・ティーチャー、高藤、新キャラ佳代へ次々と展開…
ベテラン職人と見習いの男性同士のスパルタ指導の次は、ダンス・ティーチャーとスエコの女性同士のコア・トレーニングだ。
下から煽ったカメラアングルなどが、どことなく湖池屋「スコーン」のCMを彷彿させるのが、地味に楽しいシーンだ。
そして、高藤(伊礼彼方)が登場。
こっちは、何やら不倫だか、家柄だか、怪しくなってきたが、これはこれで先が見たくなるから悪くない。
そして、終盤では再び印刷所だ。
そこで、新キャラの大畑印刷所の工場主・大畑義平(奥田瑛二)と妻・イチ(鶴田真由)のひとり娘・大畑佳代(田村芽実)を投入。
江戸っ子の場末の町娘らしく鼻っぱしが強い面白いキャラだ。
演者の田村芽実さんは、知る人ぞ知る… ハロプロのアイドルグループ「アンジュルム」の元メンバーの‘めいめい’だ。
今後、どんな役になっていくのか楽しみなキャラクターだ。
「もう少し見たかった」と焦らすのも "水曜日" の役目
いつぶりだろうか?
本編が「週5放送」になってから、水曜日は “週の前半と後半を区切る日” の役割が多いが、今回は正にそんな感じだった。
やや盛り込み過ぎではあったが、逆に「もう少し見たかった」と焦らすのも “水曜日” の役目としては成功だし。
ということで、うまく週の後半への興味をつないだと思う。
見ごたえのある寸劇を、大学やクサ長屋、白梅堂でも見たい
それにしても、印刷所でのやり取りは、私が大好きで期待をしている “朝ドラ王道の登場人物で紡ぐ日常描写の寸劇” になっていた。
そう、良い意味で「寸劇」で良いのだ。
奇を衒わず、あざとさもなく、会話で見(魅)せる「寸劇」で登場人物たちの “日常” を描写し、それを繋げていけば良いだけのコトなのだ。
折角、芸達者な俳優陣を揃えているのだから、こういう見ごたえのある寸劇を、植物学教室やクサ長屋、白梅堂でも見たいのだ。
もちろん、「週5放送」だし、絶賛新展開中なので、じっくり描いている時間はないと思う。
でも、今作は高知で、佐川で、峰屋で、横倉山で、名教館で、仁淀川でやってきたのだから、「東京編」でもやってほしい。
あとがき
「ノアザミ」… 今回はなかったですね。
ということは、残り二日間でどんなふうに描かれるのか楽しみです。
万太郎と竹雄、アクセルとブレーキのような関係になってきて、面白くなりそう…
みっきーの植物図鑑
月曜日に続いて、今回も日曜日に行って来た、千葉県佐倉市の「ローズフェスティバル2023@佐倉草ぶえの丘」の最終日に撮影した写真から。
一見、バラには見えませんけど、「ヤマミヤコイバラ」と呼びます。
ヤマイバラとミヤコイバラの雑種(自然交配)の品種で、2011年に千葉県立中央博物館の御巫 由紀(みかなぎ ゆき)氏が発見、発表した品種です。
その御巫 由紀氏が書かれたのが「野ばらハンドブック」、早速、読んでみようと思います。

結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17968/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 土
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 土
第10週『ノアザミ』
46 47
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