ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

風間公親-教場0- (第9話・2023/6/5) 感想

風間公親-教場0-

フジテレビ系・フジテレビ開局65周年特別企画・月9『風間公親-教場0-』
公式リンクWebsitetwitterInstagram

第9話『橋上の残影』の感想。

なお、原作の小説、長岡弘樹 著の『教場0 刑事指導官・風間公親』と、『教場X 刑事指導官・風間公親』で、両方とも既読



風間(木村拓哉)の下に所轄署強行犯係の刑事・中込(染谷将太)が被疑者への暴力や素行の悪さが原因で異動してくる。折しも、顔や指先が焼かれた男性の刺殺体が発見された。中込は身元を突き止め、動機から容疑者・瑤子(早見あかり)を割り出すが証拠がない。一方で中込は認知症を患う母親を妻と共に介護中。そのため疲弊し常にいら立っているが、彼の闇はそれだけではなく…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:小説・長岡弘樹『教場0 刑事指導官・風間公親』『教場X 刑事指導官・風間公親』
脚本:君塚良一(過去作/教場I,II、踊る大捜査線シリーズ、課長島耕作シリーズ)
演出:中江功(過去作/教場I,II、ギフト、プライド、Dr.コトー診療所シリーズ) 第1~4,6~8
   西岡和宏(過去作/ラジエーションハウスII、元彼の遺言状) 第5,9
音楽:佐藤直紀(過去作/教場I,II、海猿、コード・ブルーシリーズ、救命病棟24時[5])
※敬称略



前回、今回の放送で、プチ気になったこと…

本編の感想に入る前に、ちょっとだけ呟いてみる。

まず視聴率が、前々回(8.9%:関東地区、世帯リアルタイム)から前回(9.4%)で微増した。

見た人なら分かるとおり、内容は大差ないから、ネットニュースはこぞって “生徒役” の演技を “開眼した” と祭り上げていたのが妙に痛々しいというか…

で、今回も思ったのは、主演以外は、俳優業を生業にしている人で全員固めてほしかったってコト。

もう一つは、今回は “生徒” 男性なのに、生徒の “プライベート” を盛り込んできた。

幼少期の誘拐事件のトラウマを盛り込みたい… が、理由だと推測するが、ここまで生徒の “プライベート” を盛り込む必要があったなら、次回で納得させてほしいなと。

『風間公親-現実味0-』と改題した方が良いような…(苦笑)

ここからが、本編の感想。

今回は、前回に比べれば、かなりまともな “風間道場” だ。

風間(木村拓哉)が、被疑者への暴力や素行不良が原因で異動してきた所轄署強行犯係の刑事・中込(染谷将太)を指導しているように見えた。

ただ、折角 “風間道場” が構築されたって、肝心の事件が、いや事件の終盤が “ほぼファンタージー” だ。

こういう表現はしたくないが、敢えて苦言として『風間公親-現実味0-』と改題した方が良いのでは? と主張したい(苦笑)

なぜ「敢えて」と書いたのか?

それは、今作に限らず “一般的なドラマ” は<虚構の中を如何に真実に見せるか?>が本分だから、多少のご都合主義があって当然だ。

今期も、「いきなり宝くじが当選?」「美男美女カップル過ぎる!」「サバイバル中なのに毎日洗顔?」「10歳の天才外科医!!」なんて “ドラマ” があるが…
それらだって<フィクションだから…>と割り切るしかないし、割り切って見るのが “ドラマ” というものだと思う。

一定のリアルな、現実味のある設定や展開や描写があるか…

でも、「刑事ドラマ」「探偵ドラマ」などの、いわゆる “事件と法律を扱うドラマ” は現実(日常生活)に直結するネタの部分があるから…

一定のリアルな、現実味のある設定や展開や描写があるから、フィクションの部分を楽しめる… ともいえるのだ(そうでない作品もある)。

それこそ、例えば、見た目は子供で頭脳は大人の『名探偵コナン』、特殊捜査課み~んなが子供の『コドモ警察』、小学生が町の事件を解決する『暗号クラブ』など、設定が思い切りファンタージーでも納得できるし、面白い作品はたくさんある。

それらは、ファンタジー要素以外の現実味のある設定や展開や描写がリアルだから、突拍子もない設定やご都合主義の展開でも「フィクションだからね」と納得できるし、むしろ平凡な刑事や探偵の作品よりも人気が高いと思うのだ。

事件と、事件以外の非現実味と現実味が乖離し過ぎている

そこで、話を今作に戻そう。

これまでも、今作は事件の部分については「いくらフィクションでも…」と眉をひそめたくなるような設定や展開はあった。

“風間道場” の部分は妙に緊張感を高めてリアル風に描くのに、事件や関係者の “公私の私” の部分は妙にファンタージーに描く…

でも、“連ドラ” として最終章に向かいつつある今、「これで良いのか?」と作り手たちに問うてみたい。

私も、実の両親を介護して看取り、今、義理の両親の介護中だから、登場人物の置かれた “親の介護” の描写については、意外とリアルで身につまされる気持ちで見てしまった。

しかし、その一方で事件については、腹部を刺したら‘カプセル内視鏡’が腸から飛び出して “ベストアングル” で犯行を撮影

更に、腰の装着してあった記録装置が歩道橋から橋下を走る列車に落ちて広島まで “往復旅行” して無事に操車場に帰還

それと “生徒” が見つけて「目撃者が見つかりました」と、お手柄… って???

いくらなんでも、ご都合主義、ファンタージー過ぎる展開と描写で事件は無事に解決しましたぁ… って?

さすがに、事件と、事件以外の非現実味と現実味が乖離し過ぎているように思う。

今回を認めると『教場I』『教場II』の評価も変わっちゃう

ぶっちゃけちゃえば…
事件とそれ以外がバラバラ過ぎて、面白いとは到底思いづらいってこと。

やはり、ギャップを作るにしても、もう少し塩梅ってものがあると思うが。

いいや、別に「直ちにやめろ!」なんて思わない。

ただ、私自身が今回を認めちゃうと、これまでの『教場I』『教場II』は今作の “その後” なわけだから、過去のすべての評価を変える必要も出てくるかなと。

とにかく、いくらなんでも、ここまで事件が “ファンタジー” だと、作品全体も “そう” いう風に見ないといけないから、やめて、ほしい…

あとがき

ホント、最近の “ドラマ”、いや、最近の脚本家はやたらと “回想シーン” を盛り込んで “物語” を描いたつもりになっている作品が増殖し過ぎです。

今作、今回についていえば、「倒叙モノ」とは犯行シーンを冒頭に描いて、真犯人を視聴者に知らしめれば良いわけではないのです。

視聴者は「真犯人は○○、犯行手口は△△だ」は最低限分かっているのですから、そこで描かれない犯行動機、準備、アリバイ工作、犯行、犯行後の言動、そして、捜査、証拠、推理まで含めて、“納得できる要素” をバッチリ揃えて提示しなければ、四コマ漫画の四コマ目をただ見せられただけで、なんの面白味もないのです。

今回だって、残りの三コマはただの “後出しジャンケン” でしたよね(失笑)


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!

★Amazonのなか見!検索で立ち読みできます!

管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!

★Amazonのなか見!検索で立ち読みできます!

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ

★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17964/


【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

風間公親-教場0- 第9話

風間(木村拓哉)と遠野(北村匠海)が刺された事件の専従チームが集まっていました。 やって来た風間に、被疑者・十崎(森山未来)が事件後アパートに戻っていないこと、事件現場に出入りしていた者のうち、バイク便ドライバー・鳥羽(濱田岳)と連絡が取れていないことを報告する柳沢(坂口憲二)。 一方、聖子(新垣結衣)は自ら志願して専従チームに入っていました。 彼女は娘と話をして、向き合っているようで...

風間公親-教場0-第9話

内容風間(木村拓哉)遠野(北村匠海)が刺された事件の捜査本部を訪れた風間は、柳沢浩二(坂口憲二)から報告を受ける。被疑者の十崎波琉(森山未來)は消息不明。そのうえ、事件現場に出入りしていたバイク便の鳥羽暢照(濱田岳)と連絡が取れていないという。そこに隼田(新垣結衣)が現れ、専従捜査チームに志願したと風間に告げる。すると風間は“他にやるべきことがあるのでは”と。。。。そんななか、加茂田亮(金井...

風間公親-教場0- #09

『橋上の残影 雨の夜の通り魔殺人事件 風間道場一の問題児』
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: