連続テレビ小説「らんまん」 (第46回・2023/6/5) 感想

第41回/第9週『ヒルムシロ』の感想。
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram
第46回/第10週『ノアザミ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
植物学雑誌の創刊に向け、万太郎(神木隆之介)は大畑(奥田瑛二)が営む印刷所へと向かう。描いた絵の筆遣いをそのまま印刷できる“石版印刷”の技術を習得したい万太郎は、大畑と妻・イチ(鶴田真由)に働きながら学ばせてほしいとお願いする。授業料も支払うという万太郎に、大畑とイチは驚きながらも承諾するのだった。一方、寿恵子(浜辺美波)は、白梅堂にはしばらく来ないと言った万太郎のことが気になっていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9,10週
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
今作が最近の朝ドラとして秀作なのを大いに認めるだけに…
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
月曜日が始まったばかりだから決めつけも良くないが…
先週の展開と、その「土曜日版」の編集によって、今週は万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)を離ればなれ状態に置いて、先週以上に “恋バナ” を盛り込むのは “ほぼ確定” のようだ。
もちろん、万太郎の植物学への情熱、石版印刷の説明、大畑印刷所でのドタバタも描くとは思う。
従って個人的には、今作がどんなに “ドラマ” としてしっかりとした描写があり、“連ドラ” として伏線と回収を含めてじっくりと作り込まれており、更に “演技” も実写ドラマならではのリアルさを生みだしているのは、大いに認めてはいるつもりだ。
折角盛り込むなら、今作らしい恋バナを魅(見)せてほしい!
しかし、こと “恋バナ” について、いや必要以上に “恋バナ” を盛り込んで強調するのはいかがなものか? とは思っている。
分かっておられる読者様もいると思うが、“恋バナ” はとても繊細でセンスが必要で、且つオリジナリティーがないと、すぐに既視感がまん延する、たいへん難しいジャンルの “ドラマ” だ。
その上、既に民放ドラマ含めて供給は過剰気味であり、見る側も食傷気味ではないだろうか? と、思う。
‘恋愛ドラマのカリスマ’と称された脚本家の民放連ドラが視聴率的に失敗したのは記憶に新しいことだ。
だから、「恋バナを盛り込むな!」と言いたいのではない。
むしろ、これまで(全体の約 1/3 が終了)キッチリと物語を紡ぎ、“ドラマ”、“連ドラ” として十分に魅(見)せてきた今作だからこそ…
「結局、朝ドラの恋バナって、こういうのになっちゃうよね」と言われないような、“今作らしさ” を十分に出し切った “アイテム” を盛り込んで、「これこそが、新しい朝ドラの恋バナだ!」と魅(見)せてほしいのだ。
こんなことを期待できるのは、最近ではめったにない機会だからこそ、やり遂げてほしいと思う。
つかみ取った視聴者をどこまで逃さないか、腕の見せ所
それこそ、恋愛、子役、グルメ、動物などの視聴率アップの要素を盛り込んで満足しているような “ドラマ” とは一線を画した、『らんまん』らしい展開や描写で毎朝を楽しませてほしいのだ。
だって、毎朝、上手な植物のイラスト、印刷の歴史と技術、季節の和菓子、きれいな衣装とダンスを見たいから、チャンネルを合わせているのではないのだ。
見たいのは、主人公・万太郎の人生であり、人間性であり、生きざまなのだ。
万太郎が大畑印刷所で石版印刷を教わりモノになるまで、恐らく2週跨ぎになるはずだ。
そして、万太郎と寿美子は、益々すれ違うはずだ。
ふたりの恋の行方は想像つくだけに、そこを含めて、この今週と来週でどこまでつかみ取った視聴者を逃さないか、腕の見せ所だと思う。
あとがき
「なんて、万太郎って図々しいんだろ?」なんて思わせても、次回も見続けさせるのが今作の本領を発揮するところでしょうね。
ここまで良くできているので、“一難去ってまた一難” に感じさせないことを期待します。
因みに、石版印刷は、別名「リトグラフ」と呼ばれる印刷技法ですね。
のちにカラー化に成功しますが、大量印刷時代になると「石」が「アルミニウム」になり、それを回転させて速度アップした「輪転印刷」になるので、この「石版印刷」は50年くらいの歴史しかありません。
実は私、中学時代に「数学研究部」と同時に、鉄筆とヤスリの板で書くガリ版をやる「孔版印刷部」にいたので、印刷にはちょっとうるさいです(笑)
みっきーの植物図鑑
昨日の日曜日に妻が「もう一度行きたい」というので、千葉県佐倉市の「ローズフェスティバル2023@佐倉草ぶえの丘」の最終日に行ってきました。
今回ご紹介するバラは、「Yu-Ai 友愛(ユウアイ)」です。
皆さんは、鈴木省三(すずきせいぞう:1913-2000)氏をご存知ですか?
千葉県八千代市にある「京成バラ園」の初代育種家(育成家:植物の品種改良が仕事の人、ペット業界の‘ブリーダー’的な存在)で、世界的に「ミスター・ローズ」と呼ばれた人です。
その鈴木氏が、千葉県館山市に邸宅(現・和のリゾート「鳩山荘 松庵」)を持っていた元総理大臣で故・鳩山一郎氏と親交があり、都内の鳩山会館のバラ園設計を務めた縁にちなんで作出したのが、この「友愛」という品種。
一郎氏の息子で元総理の故・鳩山由紀夫氏が「友愛外交」を提唱していたのを覚えている人もいるのでは?
交配親は、大輪のバラでは世界一有名な品種「ピース」です。
そう、「ピース」から生まれたのが「友愛」なのです! スゴイですよね。

結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17963/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 土
第9週『ヒルムシロ』
41 42 43 44 45 土
第10週『ノアザミ』
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