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帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし (第8話・2023/6/3) 感想

帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし

テレビ朝日系・オシドラサタデー『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』

公式リンク:WebsiteTwitterInstagramTikTok

第8話『さようならの涙。』の感想。

なお、原作の漫画、津村マミ『コタローは1人暮らし』(小学館『ビッグコミックス』刊)は、既刊9巻(2022年6月30日現在)は既読



コタロー(川原瑛都)たっての希望で、海へ繰り出した狩野(横山裕)たち。その夜、「思い残すことはない」と口にしたコタローは、父親(滝藤賢一)から一緒に暮らしたいと手紙が届いたことを明かす。だが、過去に暴力問題があった父親に、美月(山本舞香)らは不安を拭い切れない。コタローは狩野らの前で父親に電話をすることに。その父親の発言に、一同は衝撃を受ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画、津村マミ『コタローは1人暮らし』
脚本:衛藤凛(過去作/前作、のだめカンタービレ、偽装不倫、NICE FLIGHT!)
演出:飛田一樹 (過去作/俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?) 第1,5,7,8
   樹下直美(過去作/前作、オトナ高校、未解決の女シリーズ、東京独身男子) 第2,3
   相沢淳(過去作/ゆとりですがなにか、獣になれない私たち) 第4
   小野浩司(過去作/真夏の少年~19452020、先生を消す方程式。) 第6
音楽:篠田大介(過去作/前作、きょうの猫村さん)
主題歌:関ジャニ∞「未完成」
※敬称略

きっちりと主人公・狩野進むの "ドラマ" に仕上げてきた!

原作(主人公はコタロー)は既読だが、この実写版ドラマ(主人公は狩野進)とは比較しない…

ついに、次回が最終回という事実が一番衝撃だが…

やはり、最終回直前らしく、きっちりと主人公・狩野(横山裕)の “ドラマ” に仕上げてきた!

そんな印象だった第8話。

そう思わせたのは、次の三つのセリフだ。

狩野「鈴野さん。人って そんなに変われるんですか?」


鈴野「父親側に問題がない以上 ここからは 父と子 親子の問題です」


狩野「頭と心で理解して ちゃんと悲しまなきゃ駄目なんだよ!」


狩野は、コタローの父・本名「並木匡惺」(滝藤賢一)が、自身の妻でコタローの母・和宮小夜梨(紺野まひる)の死を “大人” だから受け入れて、その上で更生して社会復帰していることに疑いを持っていたのではなく…

コタローの父が “妻の死” を乗り越えられたから “今” があるのだから、コタロー(川原瑛都)もしっかりと “母の死” を受け入れ、乗り越えなきゃ父と対等に暮らせないと思ったのでは?

「頭と心で理解して ちゃんと悲しまなきゃ駄目なんだよ!」

だって、狩野は中学生時代に両親を亡くし、伯父夫婦に育てられ、その伯父・宏(ベンガル)から “大人の役割” を教えてもらった過去がある。

第4話で、狩野が少年時代を振り返って、伯父の度重なる小言に対して、「伯父さんには注意されたくない」と言ってしまったのを思い出して語るシークエンスで次のように語っていた。

狩野「確かに 俺は ちゃんとしてない 駄目な大人だ。
 でも 自分の事を棚に上げても言わなきゃいけない。
 それが大人の役割なんだ。
 悔しかったら早く大人になれって」


きっと、親代わりで育ててくれた伯父の言葉をかみしめた狩野は、ついに本当の意味での “大人の役割” を果たすために、母の死をいつものように大人びた言動でかわす(避ける、やり過ごす)コタローに敢えてキツイ言葉をぶつけたのだと思う。

私は50歳になってから母を亡くしたが、やはり、母の死を受け入れるのには1年以上かかったかもしれない。

もちろん、事実としては認識も認知もできているし、喪主もやったし、いろんな手続きも全部やった。

でも、頭で理解することを優先することで、実は心で理解する、受け入れることを蔑ろにしてしまったと、後から気づいたのだ。

それこそ、号泣することもなく淡々と作業を進める中で、いつしか忘れてしまったのだと思う。

そんな一連の “見送り” が終わると、ど~っと悲しみが押し寄せてくると同時に、こう思ったものだ。

もっと、本気で泣いておくべきだった… と。

数年経過しているから今は落ち着いてはいるが、今回での狩野の「頭と心で理解して ちゃんと悲しまなきゃ駄目なんだよ!」は本気で心に刺さった。

狩野のセリフの後の "例のサボテン" の映し方に注目

そして、今回の演出で良かったところも解説したい。

その、狩野のセリフの後の、“例のサボテン” の映し方だ。

下のキャプチャー画像を見て分かるように、最初はコタローと狩野にピントが合っていて、あとからサボテンにピントが動いていく。

この撮影技法をピントを前後に送る(移動させる)から “ピン送り” というのだが、観客に見せたいものを強調する時、特に「実は…」という感じでじわ~~っと伝えたい時に有効な演出なのだ。

今回では、コタローを見守る役が狩野から母へ、そして父へつながっていくことを連想させたと思う。

さり気ないが、いい演出だと思う。

狩野とコタローとサボテン
©テレビ朝日

狩野とコタローとサボテン
©テレビ朝日

あとがき

細かいことは敢えて書きませんが、少年期に受けたネグレクトや、最愛の母の急逝など、横山裕さんの事情をしっていると、どうしても “狩野進” と “さとうコタロー” に重ねて見てしまいます。

ですから、今回の狩野の号泣を見て、“俳優・横山裕” の本気が見えたし、複雑な感情も伝わってきました。

ホント、もっと多くの人たちに見ていただきたい作品です。


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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