連続テレビ小説「らんまん」 (第41回・2023/5/29) 感想

第41回/第9週『ヒルムシロ』の感想。
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram
第41回/第8週『シロツメクサ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
植物学雑誌の創刊を目指す万太郎(神木隆之介)は、田邊(要潤)から創刊の許可を得たいのだが、話しかけるタイミングがなかなかつかめない。一方、寿恵子(浜辺美波)は、和菓子を届けに行ったことをきっかけに実業家・高藤(伊礼彼方)に気に入られ、舞踏練習会に参加してほしいと誘われる。最初は断るが、そこへ現れたアメリカ人ダンス講師・クララ(アナンダ・ジェイコブズ)の優美な姿に魅了されて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ) 第9週
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
万太郎が薄めに感じるのは止むを得ない…
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
さて、寿恵子(浜辺美波)が、実業家・高藤(伊礼彼方)に気に入られ、アメリカ人ダンス講師・クララ(アナンダ・ジェイコブズ)にドレスを作ってもらう… のくだりだ。
寿美子「父は ただ きっと
西洋のやり方に挑もうとしたのだと
私は そう思っております」
主人公・万太郎(神木隆之介)は、植物学雑誌創刊に奔走している… 一方で、いよいよ寿美子も大海原に出るという話だ。
万太郎パートと寿美子パートの放送尺に大きな差はないが、華やかさという意味では圧倒的に寿美子パートに軍配が上がるから、万太郎が薄めに感じるのは止むを得ない)と思う。
好みはあると思うが、今までと違ったメリハリのある演出
でも…
今回は演出上の数々の工夫によって、映像的に “映え” たのは寿美子でも、物語上はちゃんと万太郎がメインに見えるような工夫が見られた。
因みに今週の演出担当は、今作は初担当の深川貴志氏だ。
過去の朝ドラでは、『とと姉ちゃん』では第25週、『半分、青い。』では第17,18週、『カムカムエヴリバディ』では第22週を担当した。
これまでの2名の演出家もそうだったが、今回の演出を見た限りでは、舞台中継映像をいかしつつ、細かな工夫を盛り込んでいるようだ。
例えば、「赤い色をしています」のセリフがあるなら、普通はカップ内の紅茶のアップをインサート(挿入)すると思う。
でも、紅茶のアップを入れると益々 “赤” が強調されるから、抜いたのだろう。
しかし、寿美子は強調したいから、実業家・高藤(伊礼彼方)の邸宅でアメリカ人ダンス講師・クララ(アナンダ・ジェイコブズ)が来るまでは舞台中継風の手前を開いた画角にして、寿美子のほどけた帯のカットは別カットで見せた。
また、終盤での十徳長屋での4人の会話も手前を開いて4人を並べて舞台中継風に見せて、竹雄(志尊淳)が加わると俯瞰視点でいかにもカメラ視点にチェンジ。
ラストの思わせぶりな「峰屋」の外観カットも、ワンカットながら日当たりと日陰の強いコントラストで “白と紺色” の2色構成にして、スローモーションで葉っぱを飛ばして、正に風雲急を告げる(今にも大変動が起こりそうな)予感を漂わせた。
好みはあると思うが、なかなか今までと違ったメリハリのある演出で、当ブログとしては演出も注目していきたい。
寿美子がダンスとドレスに魅了されていく過程の描き方
面白いと思ったのは、寿美子がダンスとドレスに魅了されていく過程の描き方だ。
そこで思い出したのが、第32回(5/16)で万太郎が初めて東京大学に行く日の朝の場面で、和服から洋服に着替えた万太郎が子供がはしゃぐように足をばたつかせて次のように言っていたことだ。
万太郎「歩きやすい… 竹雄 洋服は 歩きやすいぞ!
アハ! 軽いぞ! こりゃあ えいのう!」
西洋文化に憧れる理由が、万太郎も寿美子も理屈でなく、体感、体験だということ。
“似た者同士” “似たもの夫婦” という言葉の通り、この時点で何となく先が… なのだ(笑)
そろそろ、万太郎と寿美子がさらに接近してもいいころ…
最後に。
ついに今週半ばで3か月目に突入する。
そろそろ、万太郎と寿美子がさらに接近してもいいころだ。
そう考えると、先週は鹿鳴館を連呼しつつも、寿美子パートは少なめだったが、今週はもう少し増えるかもしれない。
それこそ、鹿鳴館で開かれる舞踏会には田邊(要潤)がかかわっているわけで、あわよくば舞踏会でふたりが電撃再会したって良いわけで…
とにかく、「峰屋」のことを含めて、今週も先が見たくなる連ドラが続くのを期待したい!
あとがき
この展開で、今週のサブタイトルをどうやって回収するんでしょう?
因みに、「ヒルムシロ」は下の写真のような浮葉性の多年草(いわゆる “水草”です)。
全国の池、川、水田、湖沼などの比較的浅いところに群生する在来種。
名前の由来は、 ‘野山の吸血鬼’なんて呼ばれるヒルがいる池や田んぼに繁殖していたことから蛭蓆(ひるむしろ)と書くようになったそうです。
ダンスと水草、どうやってつながるのか? も楽しみですね。
今週も懲りずに続けます… みっきーの植物図鑑
早朝から雨降りなので、今回は先日のローズフェスティバルの帰路で撮影した写真をご紹介します。

千葉県印西市にある「泉福寺薬師堂」(国指定重要文化財・建造物)で、写真の奥の階段を昇って行くと、薬師堂があります。
で、その階段の下で夕方の逆光できれいに咲いていたのが「アジサイ(紫陽花)」です。

自生のようですが、品種はよく分かりませんが、見た感じでは「西洋アジサイ・アナベル」でしょうか。
日本のアジサイのように神経質に選定をする必要がないので、植えっ放しにしておくには良いのかも?
いよいよ、梅雨の季節が到来のようです…
結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17944/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38 39 40 土
第9週『ヒルムシロ』
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