ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と (第6話・2023/5/26) 感想

TBS系・金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第6話『戦いの果て…気づいた想い』の感想。
直哉(山田裕貴)と優斗(赤楚衛二)が6号車の人々に話を聞きに行く中、佳代子(松雪泰子)は警備の強化を提案。珍しく玲奈(古川琴音)が率先して動き出し、一同はさまざまな準備に取りかかる。一方、米澤(藤原丈一郎)は自分に何ができるのかを考えていた。その後、戻ってきた直哉らから6号車の話を聞いた5号車の面々は、今後の対応を巡って意見がぶつかり、大混乱に陥る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:金子ありさ(過去作/花燃ゆ、恋つづ、着飾る恋には理由があって)
演出:田中健太(過去作/陸王、下町ロケット、クロサギ2022) 第1,2話
岡本伸吾(過去作/この恋あたためますか、アトムの童) 第3話
加藤尚樹(過去作/MIU404、妻、小学生になる。) 第4話
井村太一(過去作/婚姻届に判を捺しただけですが) 第5話
濱野大輝(過去作/私のシてくれないフェロモン彼氏) 第6話
音楽:大間々昂(過去作/ファイトソング、マイファミリー、アトムの童)
主題歌:Official髭男dism「TATTOO」
※敬称略
愚痴を書いても「ドラマの未来も変わらない」から(苦笑)
なぜ山本(萩原聖人)は、紗枝(上白石萌歌)が船の中に隠れていることを知らないのに、「メーデー、メーデー」と壊れた無線機に向かって話したのか???
とにかく、全編にわたって “意味不明” だ。
そこを言及する前に、今回を最後に、下記の5点については書かない。
●化粧崩れないどころか、メイクし直してる?
●ドライヤーもないのに、ヘアスタイルがバッチリ?
●みんなが汚れない&しわが寄らない服?
●男性陣は、ほぼ全員ヒゲ脱毛?
●総勢○十人が○日間も森の中でトイレ? 衛生面は?
そして、「茶番劇では?」「きれいごとでしょ?」「サバイバルごっこみたい…」も封印する。
だって、そんなことを書いても “未来は変わらない!” から(苦笑)
水や食料のために戦うという目的と整合性が取れない
それにしても、加藤(井之脇海)が必死にお腹の傷を押さえているカットを挿入しても、既に第6話、劇中でもそれなりの時間が経過しているのに、未だに水だ! 食料だ! と騒ぐ面々。
そして、5号車も6号車も自分たちのテリトリー(領分、領域、縄張り)で、ある意味の “自給自足” が成立しているのだから、わざわざ他のテリトリーに武力侵攻する必要はないのでは?
もちろん、これは “ドラマ” だから二大勢力が戦う方が楽しいと考えたとは思うが。
だったら、例えば6号車は<ついに水も食料も底を尽きた設定>にして命がけで取りに来ないと、5号車が自分たちの水や食料のために戦うという目的と整合性が取れないと思うが。
ペンディング(宙ぶらりん、繰り延べ、お預け)ストーリー?
いいや、そもそも論として言ってしまえば、第1話から5号車で描いてきたことを6号車で繰り返しただけでは?
ただ、それでは能がないから、ふたつの車両チームを戦わせただけ。
これ、やる気になれば○号車をどんどん増やせば、無限ループ、泥沼状態、手詰まりになるのは見え見えだ。
だから、簡単に1話で闘争劇を終えたのは、脚本・金子ありさ氏の賢明な判断だと思う。
まあ、それ以前に “ドラマ” も劇中の面々も、ペンディング(宙ぶらりん、繰り延べ、お預け、一旦停止)ストーリーになっているのだが(苦笑)
今作は初担当の濱野大輝氏の演出が良かった
ただ、ひとつだけ良かったことがある。
それは、演出だ。
冒頭から、映像の色合いがこれまでよりもパキッと引き締まっており、場面転換の際の切り替え手法なども意外と工夫されており、「うん? 誰の演出?」と思ったら、今作は初担当の濱野大輝氏。
名前を存じ上げないので調べたら、ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS/2021)でキー局ドラマ演出デビューで、ドラマ『私のシてくれないフェロモン彼氏』(TBS/2022)に続いて3作目のようだ。
※いずれも未鑑賞。
どうやら、3作目で『TBSの金曜ドラマ』枠を任されるのだから、同局の推しDのようだ。
私としては、これまで、どこか寝ぼけた映像(色合いも中途半端、遠景のボケ味も微妙、画角もイマイチで…)だったのだ。
とにかく、どう考えても論理的に破綻している脚本をもとに、大量の演者さんたちをコントロールするだけでも…
特に俳優さんの “登場人物の気持ちの推移” を説明して演技してもらうだけでも、大仕事だと思うから、この調子で “そっち” にパワーを奪われ過ぎない範囲で、個性的な演出をやってほしい。
あとがき
毎回のように書いていますが、これ、人数が3~5人くらいだったら、だいぶ違っていたと思います。
要するに、4、5人がギリギリ生きていけるだけの水と食料しかないという設定です。
だったら、人数が倍になったら困まりますよ。
でも、既に各社長が 20人以上でサバイバルが成立しているなら、むしろ協力したほうが…(失笑)
ホント、俳優さんたちが気の毒です…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17939/
- 関連記事
-
- 帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし (第7話・2023/5/27) 感想 (2023/05/28)
- 連続テレビ小説「らんまん」 (第8週/土曜日版・2023/5/27) 感想 (2023/05/27)
- ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と (第6話・2023/5/26) 感想 (2023/05/27)
- 連続テレビ小説「らんまん」 (第40回・2023/5/26) 感想 (2023/05/26)
- ケイジとケンジ、時々ハンジ。 (第7話・2023/5/25) 感想 (2023/05/26)