連続テレビ小説「らんまん」 (第39回・2023/5/25) 感想

第31回/第7週『ボタン』の感想。
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram
第39回/第8週『シロツメクサ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
万太郎(神木隆之介)は波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)から、田邊(要潤)の知られざる一面を聞く。その後、白梅堂に立ち寄った万太郎は、寿恵子(浜辺美波)から新作の和菓子を見せてもらう。それは、万太郎が描いたボタンの画をもとに文太(池内万作)が作ったものだった。嬉しくなった万太郎は、次々と植物画を描いて寿恵子に見せる。寿恵子の喜ぶ姿を見て、万太郎にひらめきが!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ)
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
"下準備"ができているから、自然と田辺と徳永の顔が浮かぶ
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
藤丸「槙野さんはさ 毎日が植物採集なんだね。教授とは違うな」
万太郎(神木隆之介)が波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)から、田邊(要潤)と徳永(田中哲司)の “ここだけの話” を聞き、植物学教室の事情を知り、衝撃を受けた… という感じだ。
なのに、画面上には田邊も徳永も登場しない。
まず、回想すらインサート(挿入)せずに描いたのは、終盤で大事な回想シーンを準備しているからに他ならないが、それを抜きにしても面白い舞台回し(物語の案内役)の使い方だ。
それを可能にしたのは、まだ数回しか登場していないのに、波多野と藤丸のキャラクターが視聴者にちゃんと伝わっていることと、当然だが、おふたりの演技力の賜物だ。
特に前原滉さんについては説明要らずだと思うが、前原瑞樹さんは朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK/2022年度後期)でさくら(長濱ねる)の彼氏&夫の‘むっちゃん’を演じ、つい先日(5/22)は『風間公親-教場0-』(フジ/2023)の第7話で、舞台俳優で縊死事件の被害者役を演じていた。
こうした “下準備” がきちんとできているから、自然と田辺と徳永の顔が浮かぶのだ、お見事!
白梅堂での "音" の演出は聞き逃せない!
冒頭でウサギが葉っぱをおいしそうに食べた… とあれば当然、万太郎は白梅堂に立ち寄るわけだ。
そして、寿恵子(浜辺美波)から新作の和菓子を見せてもらう。
ここで例の “牡丹の絵” から、さりげなく “バイカオウレン” へ つながった。
この “つながり” の音響効果の演出も聞き逃せない。
新作和菓子と “ツボスミレ”、“ドクダミ” のくだりでは、春の野山を感じさせるピアノとバイオリンのゆったりとした響きの二重奏が流れるが、「一番大好きな花ながは…!」の直前で終わって無音になり、生家の裏山で聞こえていた小鳥のさえずりになったところで「バイカオウレン」。
その後は、バイカオウレンが地面いっぱいに咲いている雰囲気のオーケストレーションの楽曲が流れて、母ヒサ(広末涼子)との思い出、植物への思いを経由して、寿恵子の笑顔でひらめく!
本来はこれくらいのことは "回収" とは言わない!
私が敢えて “つながり” と書いたのは、本来はこれくらいのことは “回収” とは言わないからだ。
最近は、“回収” をまるで好物のようにありがたがる視聴者が増えているから、作り手たちも目ざとく “ネタフリ” をやって “回収” と騒ぐ傾向が強いが。
本来は、前段(序盤)で描いた “因子” が回を重ねる毎に増えていき、ある地点で、まるで偶然に “結果” へ結びついたように紡いでいくのが “連ドラ” であり、それこそが脚本の積み上げ積み重ねの美学であり、物語の本当の面白さだと思う。
あとがき
毎回、「うまいねぇ」「うまいなぁ」と思う日々です。
自然に “種まき” が終わっていて、少しあとで芽が出て、ちゃんと花が咲くんですね。
演出も、あとで使うことを考えて撮影・編集されています。
やはり、脚本と演出がちゃんと協働しているのが良いと思います。
あとがき
みっきーの植物図鑑
「花や果実が ついてのうても もうこんなに かわいいですき!」
「冬でも枯れん 常緑の植物です」
今回に、こんなセリフが入るとは思いませんでしたが、今回は花や果実の写真ではなく、更に落葉樹の写真です。
昨日、千葉県佐倉市にある「上座総合公園」で撮影してきました。

1983年、日本で常緑樹「セコイア」に似た化石が発見され、三木茂博士によって「メタセコイア(変わったセコイア)=落葉樹」と命名されました。
200万年前に絶滅したとされた「メタセコイア」ですが、1945年に中国で現存していることが分かり「生きた化石」とも呼ばれています。
今は、全国の公園などで見かけることができます。
特徴は、葉が細長く幅は1~2ミリ程度。
落葉する際は枝ごと落ちます。

結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17936/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
36 37 38
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