連続テレビ小説「らんまん」 (第37回・2023/5/23) 感想

第31回/第7週『ボタン』の感想。
公式リンク:Website、NHK高知局応援ページ、東京もご当地!首都圏の「らんまん」情報、Twitter、Instagram
第37回/第8週『シロツメクサ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
万太郎(神木隆之介)は、植物学教室の皆と仲良くなりたいと願うが、よそ者扱いされ孤立してしまう。そこへ教室に出入りする画工・野宮(亀田佳明)がやってくるが、野宮も相手にしてくれず。すっかり元気をなくしてしまった万太郎は、りん(安藤玉恵)を誘って竹雄(志尊淳)が働く西洋料理屋へ行く。一方、寿恵子(浜辺美波)は、万太郎が白梅堂に来ないかと気にしていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3,6,7週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん) 第4,5,8週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ)
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
クールポコの小野まじめさんが前回で「やっちまったぁ」
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
前回は、新キャラの説明の “詳細版” をやって、私が大好きなお笑いコンビ、クールポコの小野まじめさんが大学職員・脇田伝助役を演じて、テレビの前で「なぁにーぃ!!」と叫ばせてくれた(笑)
今回も、「うまいなぁ」と思ったのは、植物の使い方
そして今回は、見るにつけてあちこちで「うまいなぁ」と呟かせてくれた。
最初に「うまいなぁ」と思ったのは、植物の使い方だ。
例えば、「東京編」から度々登場している “ドクダミ” について語ってみる。
りん「うちだって みんなで ドクダミ抜いて 大騒ぎしたから
万さんの人となりが分かったけど」
りん「あっ こりゃ 悪い人じゃない 変わった人だって。
分かって よかったよ」
普通に見ていれば、今回の十徳長屋の差配人・江口りん(安藤玉恵)のセリフがなくても、 隼人(大東駿介)の泥棒騒動をきっかけにした隼人の息子・健作(渋谷そらじ)の発熱騒ぎによって、ドクダミの薬効についても、長屋の住人たちが仲良くなったのも、想像するのは簡単なことだ。
しかし、ドクダミを干すシーンはあっても、煎じる場面も飲む場面も強調されていないから、どこかスッキリしていなかったのだ。
でも、今回のりんのセリフ、りんの言葉で励まされた万太郎(神木隆之介)によって、“万太郎” も “ドクダミ” も住人たちの励みや拠り所になっていることが伝わってきた。
強調したアイテムを"連ドラ"の中で連携させるのがうまい
先週のサブタイトルでもあった『ボタン』についても語ってみたい。
“ドクダミ” 同様に普通に見ていれば、“ボタンの絵” が万太郎と寿恵子(浜辺美波)の<愛のキューピッド>役のような存在として、「実はあのボタンの絵が…」という感じで結納の時や結婚披露宴の時や、結婚生活の中で活用するであろうことは容易に想像できる。
でも今作は、交際以前の、そう “推しの写真を待ち受けやロック画面にしてコッソリ眺める人” のような使い方をしている。
この辺は、“八犬伝ヲタ” と同じで今でも通じるキャラ設定になっているのも興味深いし。
更に、ボタンの植物画は植物学教室にもつながっており、今回では白梅堂の菓子職人・文太(池内万作)の新作和菓子にまでつながった。
そう、強調したアイテムを “連ドラ” の各話の中で共用して連携させるのがうまいのだ。
新情報テンコ盛りでも、全くごちゃ混ぜ感は無くて…
その例えなら、竹雄(志尊淳)にも言える。
少し描写がなかった竹雄が久し振りに登場した。
竹雄と言えば、万太郎が自由に学問の道に進めるのは竹雄の働きがあるからで、竹雄の仕事ぶりは誰もが気になっていたと思う。
そこで、‘身体の半分以上が足の人気ボーイ・竹様’こと竹雄の輝くばかりの出番だ。
今の万太郎と竹雄の関係、りんから万太郎へのアドバイス、更に万太郎の姉の綾(佐久間由衣)への竹雄の今の気持ちなど、テンコ盛りの新情報だ。
それでいて、全くごちゃ混ぜ感は無くて、むしろテンポ良く進んで気持ちがいいくらいだ。
脚本家と演出家と制作担当が、とても巧みに連携している
改めて感じるのは、強調した “アイテム” を一度きりの飛び道具で終わらせずに、“連ドラ” の中で様々な意味をもたせて活用しつつ、ちょっとずつ熟成させて見せてくるのが、本当にうまいなぁと思う。
この辺は、以前も書いた通り、連ドラ、特に朝ドラの撮影は「放送順=撮影順」ではないから…
相当に脚本家と演出家と制作担当が連携しないと、スタジオセットやロケの予定、衣装や小道具や消えモノ(食べ物)の準備、香盤表(出演者のスケジュール)などの調整作業ができないはず。
例えば、脚本家が脚本を書きながらポッと浮かんだアイデアだって、書けば全部が映像になるとは限らないわけで…
そんなことだって最低でも上記3つのパートが巧みに連携しないと具現化できないのだ。
でも、それが今作は今のところはできている。
うん、やはり久し振りの秀作朝ドラになるかも知れない…
あとがき
朝ドラ『エール』(NHK/2020年度前期)の時は…
コロナ禍真っ只中の不安だらけの頃で、「裕一、音、久志、鉄男、みんな頑張れ!」って思って見ました。
で、久し振りに朝ドラを「万太郎、竹雄、綾、寿恵子、頑張れ!」って思いながら見ています。
この調子で進んでほしいですね。
みっきーの植物図鑑
今回は2つご紹介します。
1つめは、 月9ドラマ『風間公親-教場0-』の劇中で新人刑事の遠野章宏(北村匠海)が好きだという設定だった「スイカズラ」の花です。
天気予報で今朝から雨だと分かっていたので、昨日撮影しておきました。
近所にある「市営緑地」に自生していました。
スイカズラは “つる” を他の植物などに巻き付けて成長するので、花言葉が「愛の絆」「献身的な愛」となったそうです。

もう1枚は…

「インゲン豆」じゃあありませんよ(笑)
あの、紫色が美しい藤の花の「藤の実」です。
これも昨日撮影しましたが、晩春に花が散ると写真のように硬い房のようなもの(豆莢)に身が包まれて、秋までに実が熟していくわけです。
そして、実が大きくなると豆莢を破って弾けて飛んで子孫を残します。
結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17930/
【これまでの感想】
第1週『バイカオウレン』
1 2 3 4 5 土
第2週『キンセイラン』
6 7 8 9 10 土
第3週『ジョウロウホトトギス』
11 12 13 14 15 土
第4週『ササユリ』
16 17 18 19 20 土
第5週『キツネノカミソリ』
21 22 23 24 25 土
第6週『ドクダミ』
26 27 28 29 30 土
第7週『ボタン』
31 32 33 34 35 土
第8週『シロツメクサ』
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