【King & Prince】MステとVenue101、岸優太さんのイヤモニなし歌唱の理由を考えてみた

岸優太さんがイヤモニなしで完璧に歌い上げたことに感動!
皆様、ドラマ『すきすきワンワン!』以来、お久しぶりです…
この記事を検索サイトから表題で探してくださった方なら、余計な説明は要らないと思う。
いろいろ省略して簡潔に事象だけだけ書くと、こんな感じだ。
5月22日にメンバーの平野紫耀さん、岸優太さん、神宮寺勇太さんが脱退する人気グループ「King & Prince」が、19日放送された『ミュージックステーション 2時間スペシャル』(テレビ朝日系)と、20日に放送された『Venue101』(NHK総合)で、5人体制最後のテレビパフォーマンスを披露)した。
その際に、岸さんがイヤモニ(インナーイヤーモニター)を装着せずに完璧に歌い上げたことに、私が感動しました…って話だ。
そもそも、「イヤモニ」って何?
これでも、ホテル業界では音響、照明、映像を統括する総合演出(メイン・ディレクター)を生業にしている立場で、少しだけ熱く語ってみる。
ここで、話を分かりやすくするために、コンサート会場の話をしようと思う。
私たちがコンサート会場で聴いている音は、伴奏(カラオケ)と歌声がミックスされた音だ。
しかし、ステージ上にいるパフォーマーたちが聴いているのは<私たち観客が聴いている音>とは違うのだ。例えば…
●ヴォーカリストは音程とテンポを確実にするために電子楽器の音が大きめとか…
●ベーシストはドラムの音が大きめとか…
●コーラスの人はメインボーカルの声が大きめとか…
音響オペレーターがイヤモニを装着している各人に合わせて、それぞれのパフォーマンスがしやすいように声や楽器のバランスを変えているのだ。
更に最近はステージの照明と映像が歌やダンスと完全にシンクロする必要があるため、曲の始まりのタイミングやテンポを管理する信号音、リアルタイムでの舞台監督からの指示もイヤモニに流れるようになっている。
因みに、90年代以前は、各人の足元に三角柱のような「転がし」と呼ばれる “モニタースピーカー” が置いてあり、そこから出る音を頼りにしていた。
しかし、会場が大きくなり、ワイヤレスマイクの性能も良くなり、パフォーマーがステージ上を自由に動くようになって、その上で演出もシビアになって来たために、足元に固定されている「転がし」では “聞こえないエリア” ができるようになったのだ。
そこで登場したのが、固定されていない「転がし」が「イヤモニ」ってこと。
但し、イヤモニはワイヤレスだから、有線の「転がし」より確実性が低い(電波状況、バッテリー不良で聞こえなくなる時がある)から、バックアップとして「転がし」も用意されるのが普通だ。
5人の内で岸さんだけがイヤモニを装着していない…
いやあ、かなり専門的なことが続いたので、疲れちゃった人が多いかも(謝)
でも、ここまで「何となく分かったかなぁ」なら大丈夫、先に進もう。
で、ここからが岸さんのお話だ。
岸さんが、どの時点(リハーサル前の事前打ち合わせの時なのか、リハーサルからなのか、本番直前)なのかは知る由もないが、5人の内で岸さんだけがイヤモニを装着しないことになったのは、番組を見ての通りだ。
どちらの映像を見ても「転がし」のようなものは確認できないが、少なくとも前述のようにカメラに映らない場所のあったのは間違いない。
だって、「転がし」か、それに代わるスピーカーが無ければ、岸さんは歌えないから。
きっと岸さんは、次の理由でイヤモニを外したと思う…
ここからが私の完全な推測、憶測…
特に分かりやすいのが、黄『Venue101』での「Beautiful Flower」を唄う時の岸さんだ。
よく見ると分かるが、岸さんだけが中央の白い絨毯(カーペット)から上手(かみて:画面の右側)にズレて歌っている場面が多いことに気づくと思う。
一般的には「転がし」は音の指向性が高い(他の音と混ざらないように、音があちこちに広がらない特性がある)から、あまり正面からズレないほうが聴きやすい。
でも、岸さんは、中央からズレるし、真横や後ろを向いて、更にくるりと回っても唄っていた。
きっと、岸さんは僅かな音でもカラオケが聞こえれば音が取れる(音程がブレない)のだ。
そして、他のメンバーの歌声を生で聴ければ、それに合わせて音量の調整もできるし、ハモれるのだ。
そしてそして、5人による貴重なパフォーマンスだから、その場の音、空気感を肌で感じて歌いたかったからだと思う。
きっと…
5人体制として一番良いカタチになった2回のパフォーマンス
そして、忘れちゃいけないと思うのは…
自分だけがイヤモニを外すことで生じるであろうデメリットよりも、メリットを優先したエンターテイナーとしての誇りと自信…
そして、他の4人のメンバーとの結束力…
また、オーディエンスたちに届く音と映像を最高に調整してくれる音響などの全スタッフを疑わない信頼性…
更に、キンプリのリーダーとしての強い価値観、決断力、機敏性、斬新さ、コミュニケーション力…
それらが一番良いカタチになったのが、上記の2回のパフォーマンスだったと思う。
あとがき
もちろん、イヤモニを着けていると様々な利点があります。
でも、外部の音が遮断され、調整された音しか聞こえないので、ライブ感を大切にしたい人は外す人もいます。
また、各自でカスタイズしたイヤピースなので音圧が高くて、耳への負担を気にして外す人もいます。
とはいえ、生放送の場合は、機材設置や音響調整の時間も限られており、時間管理もシビアなので、生歌で唄う音楽番組は万が一のことを考えてイヤモニ装着が一般的だと思います。
きっと、私なんぞが想像もつかない理由で、イヤモニを外したのだと思います。
最後に、岸優太さんには、今後も俳優だけでなく、歌手活動も続けてほしいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17923/
【ドラマ『すきすきワンワン!』の全感想】
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