連続テレビ小説「らんまん」 (第16回・2023/4/24) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『らんまん』
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第16回/第4週『ササユリ』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
東京から高知に帰ってきた万太郎(神木隆之介)は、道すがら自由について演説をする男(宮野真守)を見かける。帰宅した万太郎は峰屋の面々に博覧会の報告をするが、当主らしく立派になった姿に、綾(佐久間由衣)、市蔵(小松利昌)たちも安堵(ど)するのだった。さらに万太郎はタキ(松坂慶子)に植物の研究はやめると告げる。しかし、竹雄(志尊淳)は万太郎の本心に気づいていて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:長田育恵(過去作/マンゴーの樹の下で、群青領域、旅屋おかえり)
演出:渡邊良雄(過去作/ゲゲゲの女房、花燃ゆ、まんぷく) 第1~3週
津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)) 第4週
深川貴志(過去作/とと姉ちゃん、半分、青い。、カムカムエブリバディ)
音楽:阿部海太郎(過去作/恋せぬふたり)
撮影:西鍵真治(過去作/カーネーション、マッサン、べっぴんさん、まんぷく)
照明:前田藍里(過去作/大阪発地域ドラマ「アオゾラカット」)
主題歌:あいみょん「愛の花」
語り:宮崎あおい
植物監修:田中伸幸(現・国立科学博物館、高知県立牧野植物園[2000-2015])
制作統括:松川博敬(過去作/篤姫、てっぱん、カーネーション等の演出担当、エンディングカット)
※敬称略
第4週の演出担当は‘今作2人目’の津田温子氏へ交代
あしのブログに、ようきんしゃったなぁ。
(私のブログに、よくぞいらっしゃいました。)
あしが管理人の “みっきー” やか!
(私が管理人の “みっきー” です!)
アバンタイトルから、先週までとだいぶ違った印象になって、ちょっと驚いてしまった。
クレジットを見たら、第4週の演出担当は‘今作2人目’の津田温子(つだ あつこ)氏へ交代だ。
よるドラ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(NHK/2021)では、企画発案とチーフ演出を務めていた若手ディレクターだ。
やはり、いや当然、演出家が代わったのだから、先週までとは多少は描写が異なる。
私だけが感じたかも知れないが、引きの画が多くなったし、足先まで見えるカットも増えたし、顔のアップの挿入の仕方が店舗アップした感じがした。
まあ、交代した1回目だから次回から修正してくる可能性はあるが、個性は個性として楽しむのもアリだとは思う。
冒頭から二人の新キャラクターが登場
さて、冒頭から二人の新キャラクターが登場した。
一人目は、道すがら自由について演説をする男、高知の自由民権運動家・早川逸馬(宮野真守)。
二人目は、母ヒサを演じる広末涼子さんが1995年にクレアラシルのCMでデビューする6年前の1989年に「ワカコドキドキ」のキャッチフレーズで “元祖高知県出身アイドル” としてデビューしていたのが、島崎和歌子さん。
その和歌子さんが演じていたのが、自由民権運動を支援している通称‘民権ばあさん’こと楠野喜江さんで、日本初の女性参政権を訴えた婦人運動家の楠瀬喜多がモデルと言われている。
流石のネイティブな威勢のいい土佐弁が気持ちよかった。
"ドラマ"として明確な主人公の試練であり葛藤がえがかれた
さて、本編の感想だ。
万太郎「植物の研究は やめます」
まさか、“ドラマ” としての核心部分である主人公・万太郎(神木隆之介)の “植物への熱意” を挫折させるとは思わなかった。
もちろん、順風満々に植物学者になるとは思わなかったが、植物と酒造りをいわば “行ったり来たり” させて、徐々に傾倒していくと勝手に想像していたから、少々ビックリだ。
ただ、“ドラマ” としては明確な主人公の試練であり葛藤であり、うまく乗り越えれば “物語” として大いに盛り上がるのは確かだ。
そう考えると、自分のやりたいことよりも家業を優先することにした主人公に雷が落ちるようなアイテムが “自由” であり “自由民権運動” である可能性はあると思う。
そして、次の万太郎の台詞…
万太郎「あまりに情けのうて 嫌いになりました」
あまりにも急変した万太郎を目の前にして、むしろ周囲の人たちが変化に驚き、「たかが草のこと」「もっと家業に生を入れて欲しい」とは言うものの… 心の底では心配しつつ、応援しつつ… になるなら、私が大好きな展開ではある。
今週は、周囲の人たちに育てられる万太郎、周りの人たちに心を奮い立たさせる万太郎が描かれるのを期待したい。
あとがき
第3週までがよくできていたので、登場人物たちの心情が手に取るように分かりますね。
これくらい共感、感情移入しやすければ、万太郎の葛藤、苦悩からの飛躍も感動できるのではないでしょうか?
みっきーの植物図鑑
先週、今作に触発されて、サクラソウの展示会に行ってきました。
個性豊かなサクラソウを一堂に展示・佐倉市の「伝統の桜草」展で約400品種700鉢
その会場である千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館くらしの植物苑には、先週に今作で名前が登場したドイツ生まれの医学者・博物学者シーボルトにちなんだ展示がありました。

シーボルトは、鎖国時代の日本にオランダからやってきて、世界に日本の植物を紹介したオランダ人植物学者。
そのシーボルトが江戸時代後期、日本からオランダに持ち帰った13種15本の日本の樹木のうち、ほぼ半数の6種の子孫(分身)が「シーボルト・チルドレン」としてくらしの植物苑で今も生きています。

結びに
ほなな~!また来とうせ。
それでは、また来てね。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17851/