連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (最終週/土曜日版・2023/4/1) 感想 ※「らんまん」放送直前企画"お花クイズ"付き

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第26週/最終週『私たちの翼』の「土曜日版」の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
2020年1月。舞(福原遥)は、短歌が詠めずに苦悩する貴司(赤楚衛二)をパリにいる八木(又吉直樹)のもとへ送り出す。そして、東大阪に残った舞は「空飛ぶクルマ」の有人フライトを目指して、刈谷(高杉真宙)や玉本(細川岳)をはじめ新たに加わった仲間たちとともに開発に取り組んでいた。データの整理が追いつかないので優秀な学生に頼みたいと聞いた舞は、心当たりがあると答える。しかし、4月には緊急事態宣言が出て・・・。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22,24,最終(26)週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23,25週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21,最終(26)週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18,24週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23週
大野陽平(過去作/夜ドラ「ここは今から倫理です。」第6回のみ、朝ドラ「ちむどんどん」第9週のみ) 第25週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
昨日の午後に撮影際した写真で「お花クイズ」
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
「朝ドラやけん、よかたい!」で、よかね?
(「朝ドラなんだから、細かいことは気にすんな!」で、いいの?)
「やっと終わった…」が、「土曜日版」の一番しっくりくる感想でしょうか?
個人的には、今作に言いたいことは最終回の感想に書いたので、今回は少しだけ補足をしようかなと。
で、それだけではってことで、昨日の午後に撮影際した写真で「お花クイズ」を出そう思います。
まあ、知っている人には簡単だと思いますので、気軽にやってみてください。
では問題… 下の写真の花は何でしょう?
答えは「あとがき」で…

武田真一さんの「NHKアナ」としての仕事納めの声
最終週の「土曜日版」の最大の見どころ、いや聴きどころ)は、私が大好きな武田真一さんの「NHKアナ」としての仕事納めの声を聴けたことだ。
ほぼ同世代の武田アナの声は、いつ聴いても心が和む。
今後はフリーアナウンサーとして活躍するだろうから、そちらを楽しみにしたい。
最後の最後まで「舞ちゃん」「貴司君」のオンパレード
さて、今作の「土曜日版」の感想だ。
「本編」が、主要登場人物同士、各エピソード同士の “連続性” や “関係性” が希薄すぎたから、どう編集で切り貼りしたところで、エピソードの箇条書き以上の仕上がりにならないのは想定内だから、驚かない。
要するに、編集のやりようがないから、「舞ちゃんの出番をつなげましょう」ってだけのことだ。
ホント、最後の最後まで「舞ちゃん」「貴司君」のオンパレードにうんざりしてしまった。
「ダイジェスト版」を見て、改めて感じた3つの不満
さて、この「ダイジェスト版」を見て、改めて感じた不満は次の3つだ。
●完全な詰め込み過ぎ
●舞台を‘五島列島’と‘東大阪’にした必然性の皆無
●主人公の言動の一貫性の無さ
では、1つずつ軽~くツッコミたい。
短歌で妻を支える歌人の夫にするだけでよかったのに…
「完全な詰め込み過ぎ」について数々あるが、やはり “短歌” を盛り込んだことの是非だ。
細かいことは以前に書き尽くしたから書かないが、盛り込むなら「夢を追う妻と、妻を支える歌人の夫の “バディ” の朝ドラ」にすれば良かっただけ)だと思う。
妻の苦悩や成功を夫が短歌に詠んで、その短歌を読んだ妻が励まされ泣かされ… )でよかったのだ。
もっと<本土や他の島とは少し離れた位置に密集>を強調…
「舞台を‘五島列島’と‘東大阪’にした必然性の皆無」については、意味不明だ。
どこかの「離島」でいいし、どこかの「町工場が集まる地帯」でよかったのでは?
いや、むしろ‘東大阪’については‘東大阪’にしてしまったことで、史実との比較をやらざるを得なくなっただけ不利だったと思う。
東京近郊の人なら、足立区などの下町や大田区の町工場密集地帯と、伊豆諸島と小笠原諸島でもできちゃうと考えたはず。
これだって、もっと祥子、めぐみ、舞、三世代共通の “原風景” として強調し。
そして(これが重要)多くの島々が<本土や他の島とは少し離れた位置に密集>している特性、特徴を描き、自然の美しさの反面「交通の不便さ」ゆえの危機感や緊張感を強調したらよかったと思う。
それこそ、昨夜のグレースさんのコメントへのお返事にも書いたように、幼少期の舞が「交通の不便さ」ゆえの危機感の体験から、「ばんばや、一太君、島の人たちのために、何か作りたい!」でよかったのだ。
「こんねくと」なのに、舞は何でも自分でやっちゃうから…
「主人公の言動の一貫性の無さ」については、改善策はいくらでもあった。
それこそ、口が酸っぱくなるほど書いてきた、今作のテーマの一つである《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》をよ~く考えれば思いつく。
例えば、前述の「島の人たちのために、何か作りたい!」から始まって、「でも自分には何ができるだろう?」と考えて「まずは工学部で航空学を学ぼう」でよいのだ。
その延長線上で「パイロットになってくれる人、操縦に詳しい人はいないかな?」でいいし、「島が人口減少だから無人操縦はできないかな?」でいいのだ。
そう、これこそが人と仕事をつなげる「こんねくと」に “つながる” のに…
結局、《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》と描いている割に、主人公はあちこちに首を突っ込んでは “自分でやっちゃった” からダメなのだ。
主人公の結婚、出産、子育てがいかされない朝ドラの無念さ
最後に「朝ドラ」として気になったことを。
それは、期待していなかったこととはいえ、ここまで主人公の結婚と出産、子育てが活(い)かされなかったことの不自然さと違和感と不甲斐なさだ。
こんなことなら、舞、貴司、久留美は 30歳過ぎてもず~っと “幼なじみ” で、貴司は俳句で、久留美は看護で、いろいろ舞の夢を応援する…) でもよかったと思う。
まあ、今さら言っても意味ないが…
あとがき
終わったので、どうでもいいです。
次の『らんまん』は、『エール』(NHK/2020年度前期)以来の‘男性主人公’なので、新鮮な展開になったらいいなと思います。
それと、2023年度後期連続テレビ小説『ブギウギ』が3月24日にNHK大阪放送局のスタジオでクランクインしたそうです。
前を向いて生(行)きましょう!
「お花クイズ」の答え合わせ
下の写真が引きの状況です。

そう、「梨畑」の “梨の花” でした。
梨の花は、桜の花が散り始めると咲き始めます…
実は、「サクラ」と、果物の「ナシ」は同じ「バラ科」の植物です。
「バラ科」は他にも、ウメ、モモ、イチゴ、リンゴ、ビワ、アーモンドも同じ仲間なんですよ。
ってことで、既に “らんまんモード” のみっきーでした…
来週からも引き続きよろしくお願いいたします。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17805/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 106 土
第23週『飛躍のチャンス』
107 108 109 110 111 土
第24週『ばんばの歩み』
112 113 114 115 116 土
第25週『未来を信じて』
117 118 119 120 121 土
第26週/最終週『私たちの翼』
122 123 124 125 126/最終回
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