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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第123回・2023/3/28) 感想

連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第123回〔全126回〕第26週/最終週『私たちの翼』の感想。

 
 

 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


舞(福原遥)は週末もアビキルを訪れ、刈谷(高杉真宙)やかつてのなにわバードマンの仲間たちと、空飛ぶクルマの開発をサポートする。舞は屋外飛行試験の申請など事務的な役回りだが、クリアしなければいけない懸案事項が多い。刈谷たちは、空飛ぶクルマを市場に出すために、安全性や環境適合性で機体設計が国の基準をクリアする型式証明を取得することの難しさを改めて実感する。
---上記のあらすじは[Yahoo!ニュース]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22,24,最終(26)
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23,25
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21,最終(26)
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18,24
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
   原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16
   工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20
   小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23
   大野陽平(過去作/夜ドラ「ここは今から倫理です。」第6回のみ、朝ドラ「ちむどんどん」第9週のみ) 第25
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


ご案内

今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります

連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)

1つだけ、褒めたいところ…

「型式証明」が最終週のトラブルになることは予想通りだったが、荒金が出てくるまでは予想できなかった。

それと、あまりにくだらないので、いつでも再離陸(離脱かな…)の準備態勢も整っている私だから、書く意欲があるうちに褒めておく(困)

今回でよかったのは、「東大阪の町工場で作ってもらった特注品です」「ボルトは IWAKURA製」などの台詞によって、「こんねくと」や親会社「IWAKURA」が「空飛ぶクルマ」にかかわっていることを補強したこと。

本来は、その過程を見せてほしかったが、“メイン” にそんなのを望んでも無理、無駄だから褒めポイントにしておくことにする。

あとは、苦言、失笑、呆れ、ポカ~ンの類しかない(笑)

それでも読んでくださる人に向けて、全力で書いてみる。

想像以上の「大きな風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」

以前から “メイン” の脚本家(演出家と組むとなおさらだが)は「大きな風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」と苦言を呈してきた。

あるライターさんが「桑原さんは夢を実現させず、次々と夢を見つけて挑む、新しいタイプの朝ドラヒロインを作り上げた!」と称賛していたが、いえて妙である(苦笑)

私も、そのように書いていたら、もっと拍手が増えていたかもしれない…
それは、ともかく…

これを “新しいタイプの朝ドラヒロイン” というかどうかは別にして、今回は私の想像以上の「大きな風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」だ。

そのそも、今週、いや最終週は「空飛ぶクルマ」を描くべきなのに、先日書いた「短歌と BL」だけでもツッコミどころなのに、久留美と悠人、道子と佳晴、新型コロナウィルスのロックダウンまで盛り込んできた。

きっと、「空飛ぶクルマ」のくだりは専門家の監修から頂戴したメモからコピペして手抜きができちゃったから、書き放題だったとは思うが。

幾度も書いているが、“ドラマ” にはご都合主義はあっていいし、期待を裏切る展開も悪くないと思ってはいる。

思ってはいるが、冷静にならずとも、この盛り込み過ぎが、本来描くべきことをやらずに展開されている時点で、ハッキリ言うがプロの仕事として失敗なのだ。

もはや、最後の望みである「せめて、終わり良ければ総て良しで…」も、ほぼなくなった火曜日である…

何かといえば、恋バナの盛り込み過ぎ

さて、いつ “また” 離脱するか分からなくなったから、これまで書かなかった今作の問題点を2つ書いておこう。

「大きな風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」
「連ドラなのに “連続性” がない」

これらに続く問題点。

それが朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK/2021年度後期)や、朝ドラ『ちむどんどん』(NHK/2022年度前期)でもいわれた「何かといえば、恋バナの盛り込み過ぎ」だ。

確かに「なにわバードマン編」までは、あまり “恋バナ” はなかった。

しかし、よく考えなくても分かることだが、印象に強い主人公と柏木に始まって、久留美の恋愛遍歴、IWAKURA社内でも数組、当然に浩太とめぐみもだし、道子と佳晴、そして五島列島でも数組が… なのだ。

いやいや、忘れちゃいけないのが、貴司と八木の‘BL風’も紛れもない “恋バナ” だ。

こうやって書き出してみると「他になかったの!?」とツッコミたいくらいに、“恋バナ” だらけなのだ(失笑)

身内のトラブルが多過ぎ

2つ目が「身内のトラブルが多過ぎ」の件だ。

久留美に関しては幼少期の佳晴の育児放棄的なくだりに始まって山ほど。

IWAKURAの工場の経営危機は数え切れずだし、主人公の編入だ卒業だもそうだし、悠人のインサイダー取引にまつわるエトセトラ、祥子の脳梗塞も言ってしまえば全部 “身内のトラブル” なのだ。

最初から"お節介で姉御肌の王道朝ドラヒロイン"でよかった

これについては、本来なら、“新しいタイプの朝ドラヒロイン” なんかにしないで、“お節介で姉御肌の王道朝ドラヒロイン” にしておけばよかったと思う。

もちろん、やり過ぎると朝ドラ『おちょやん』(NHK/2020年度後期)の‘千代’や、『ちむどんどん』の‘暢子’のように世間の反感を買うパターンも無きにしも非ずだが…

今作の‘舞’は、“メイン” がご丁寧に要らぬお世話で “新しいタイプの朝ドラヒロイン” に作ったのだ。

だから、身内のトラブルがあっても主人公はいつも部外者面だし、客観的な物言いをするだけ

今回の「ノーサイド」でのやり取り、夫・貴司とのやり取りだって、全く親身になっているようには見えないのだ。

一体、そんな主人公のどこに感情移入して共感しろというのだ。

いや、新しいタイプの朝ドラヒロイン” に作ったのが間違いではない

最初は、身内のトラブルがあってもいつも部外者面だったのが、“先頭を切っていくタイプではなくて、周りにいる人を感じながら幸せになることを一緒に見つけて、難局をどう乗り越えていくか一緒に考えていくヒロイン” だから、次第にかかわるようになって、今や… “自分から前には出ないけど、みんなのためには人一倍頑張るヒロイン” になりましたとさ… を、やれば良かっただけのこと。

"メイン"が、やるべきことをできなかった理由は見当がつく

なぜ、 “メイン” がそれができなかったのかも、おおよその見当はつく。

以前に書いたが、“メイン” は気づいていないが、今作の大きなテーマが《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》なのだ。

ここから少々難しくなるかもしれないが、できるだけ咀嚼して書いてみるので読んでほしい。

基本的に “ドラマ” の主人公というのは、物語をけん引していく “役割とエネルギー” を持っている(はず… である)。

だから、《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》の物語の主人公である舞がやるべきは「舞自身が自分のできることを探すコトではない」というのは理解できるだろうか?

要するに、舞がやるべきコトは、自分の周囲の人たちに《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》と仕向けることだってコト。

やさしい言い回しをすれば、舞ちゃんは周りの人たちに《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》と自ら協力しつつ導くことで《みんなが幸せになる》ように生きていく…コトだったと思うのだ。

そして、そんな周囲の人たちをサポートし、リードして、幸せにしていく姿が “舞の物語” であり、それが結果として “ドラマ” になると思うのだが。

そして、ここからがさらに大事。

周囲の人たちをサポート&リードして幸せにする舞を見た人たちが、次々と《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》続くこと、連鎖すること、つながっていくことが、五島方言で「おいで」と、つなぐを意味する‘connect’から派生した「こんねくと」につながるのだ。

舞を人と人をつなげる"縁結びヒロイン"にしておけば…

ここかららは完全な推測…

きっと、NHKの上層部は「こんねくと」に “人と人をつなぐ” という主人公の物語を含めてゴーサインを出したと思う。

でも、恐らく “メイン” は「人と工場をつなぐ」の意味で「こんねくと」にしかしなかった(書きたいことを優先し過ぎて、できなかった)のだと思う。

ここを、撮影前委に脚本家と演出家がガッツリ組んで話し合っていれば、「舞は自分の夢をかなえるヒロインではなくて、人と人を結び付ける “縁結びヒロイン” にしよう」となった可能性はあると思う。

そうすれば、盛り込み過ぎの恋バナだって、身内のトラブルだらけだからこそ、“縁結びヒロイン” が活躍する物語が描けたと思う。

ふ~~~っ

あとがき

いやぁ、ほぼ総括になってしまいました(汗)

残り3回ですが、明日が緊急事態宣言、明後日が最終飛行実験、最終回が数年後に五島列島で初フライト… で決まりですね。

おまけ

千葉県北西部は先週末から曇天と小雨ばかりでお花見できません(涙)

3月17日(金)の第116回の感想でご紹介した我が家の山椒ですが、今朝はこんなに芽と葉が出てきましたよ。

た我が家の山椒
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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 
第19週『告白』
87 88 89 90 91 
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 
第22週『冒険のはじまり』
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第25週『未来を信じて』
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第26週/最終週『私たちの翼』
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連続テレビ小説『舞いあがれ!』第123回

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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