連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第25週/土曜日版・2023/3/25) 感想 ※花見動画のみ修正

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第25週『未来を信じて』の「土曜日版」の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
舞(福原遥)は、大学時代の人力飛行機サークルの先輩、刈谷(高杉真宙)と玉本(細川岳)が電動垂直離着機「空飛ぶクルマ」の開発に取り組んでいることを知る。舞は空飛ぶクルマが実用化されれば東大阪にとっても大きなチャンスになるから協力したいと御園(山口紗弥加)を説得する。貴司(赤楚衛二)は北條(川島潤哉)から3 冊目の歌集をまとめたいと言われるが、短歌が詠めずに苦しんでいた・・・。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22,24週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23,25週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18,24週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23週
大野陽平(過去作/夜ドラ「ここは今から倫理です。」第6回のみ、朝ドラ「ちむどんどん」第9週のみ) 第25週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
ご案内
今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)
とにかく、褒めるところが一か所もない!
今週の「土曜日版」を見終えた率直な感想は、もやは「土曜日版」でも印象操作は無理なほど駄作になったか… だ。
とにかく、褒めるところが一か所もない。
「舞を支える貴司」をほぼ全削除したのは、大失敗!
まず、一つ目のダメなところ。
それは、舞(福原遥)を支えてきた貴司(赤楚衛二)の描写をほぼ全削除したことだ。
もう、お話にならない。
世間では、「なぜ舞は夫のスランプに気づかないの?」なんて声があったようだが、そもそも僅かではあるが「舞を支える貴司」があったから、「仕事が忙しくて貴司の変化を見逃した舞」が許容範囲だったのだ。
そして、舞のために家事や子育てをやりながら、北條(川島潤哉)から3 冊目の歌集をまとめたいと言われた貴司の苦悩が際立ったのだ。
以前にも書いたかもしれないが、「AがあるからBが分かる」という展開が “流れ” というのものであり…
今回だって「舞を支える貴司」があったから、「貴司に気づかない舞」が分かるわけで、そこを描かないなら、ただ「夫と娘を放置プレーしっぱなしの妻であり母」ってだけの “人でなし” に見えてしまうのだ。
だから、絶対に「舞を支える貴司」は削除するべきではなかったというわけ。
むしろ、貴司に関しては八木(又吉直樹)の思いばかりを強調した編集になっており、もはや「貴司 LOVE 八木」に見えるが(失笑)
完全に「夢」より「金」の物語した愚行"論理のすり替え"!
では、二つ目のダメ出しもしてみよう。
それは、今度は「削除しておくべきだった」のに、残して失敗した例だ。
御園「ああやって 町工場を巻き込めるなら
うちが協力するのも ありかもね」
舞「資金調達を含めた ファイナンス面をサポートします」
こんな馬鹿げた編集に開いた口が塞がらない。
なぜ、開いた口が塞がらないのか?
賢明な皆様はお気づきだと思うが、この御園(山口紗弥加)の台詞と舞の台詞で “論理のすり替え” が成されているのだ。
先日の感想にも書いた通り、「こんねくと」は、「東大阪の町工場の経営や人材、技術の連携」のために “舞と御園が起業” した会社だ。
だから、脚本家は御園に「町工場を巻き込めるなら うちが協力するのも あり」と書いたと思う。
しかし、その直後に舞には「ファイナンス面をサポート」と言わせている。
う~ん、この編集によって更に今作が “町工場を巻き込んで” よりも “ファイナンス面” を強調した展開へ強引に進路変更したのだ。
当然これは “メイン” が悠人(横山裕)を絡めたいと考えたからの失策であり(大人の事情もあったと思うが)、銀行などの “融資元” でなく “投資家” を強調したことで、もう完全に「夢」より「金」の物語になったのだ。
せめて渥美をもっと「こんねくと」の仕事に絡めておけば…
「いやいや、カーボンの時だって町工場と協力したし」、「お金目当てでない渥美も参加してるし」と思う人もいるだろう。
しかし、その渥美だって、本来は「照明器具」や「指輪」といった「こんねくと」の仕事のくだりの時にも積極的にオブザーバーでもいいから参加させておかないから…
「金の匂いに釣られて」「懐かしいメンバーに会えるから」が理由に加わっているように “映って見える” のだ。
そう、見えない人には見えないが、見える人には見えるのだ。
「そんなの当然!」ではない。
繰り返すが、舞と御園が、融資元の信金なども紹介して、「空飛ぶクルマ」に興味のありそうな町工場も呼んで… のような描写を盛り込んでいれば普通に「舞の挑戦にみんなが賛同している」ように見えたはずだから、やらなかったから見えなかったのだ。
だから、本編の感想にも書いたが、うがった見方をすれば「刈谷たちも‘舞の金脈’頼み…」に見えるのは仕方がないのだ。
まあ、終盤の展開でも、私の予想でも型式証明が必要にあるくだりで助っ人が現れると思っているから、できればそこが「町工場の連携」であることに期待はしてみるが。
あとがき(その1)
最終回のあとの「土曜日版」の感想に書いても意味がないので書いておきます。
まず、正味15分間もない「土曜日版」の終盤で‘2分強’も脇役の貴司に尺を割くなら、それ以前の貴司のシーンは全部カットでよかったです。
序盤の舞の夢をめぐみたちと一緒に聞く貴司なんて無いほうが、スランプを強調できたと思いますけど(苦笑)
あとがき(その2)
それと、これだけ「短歌の貴司」を強調したいのなら、最初から「幼なじみの短歌好き青年」のわき役に徹した方がよかったと思います。
そして、航空学校編は全削除で、刈谷先輩と‘リケジョ’の恋バナにして、結婚して一緒に「空飛ぶクルマ」… のほうが、すっきりしたし、納得しやすかったと思います。
ホント、脚本も編集も、本編も土曜日版もヘタですね、折角の仕事のチャンスなのにもったいないです…
おまけ
今朝(3/25)は冷たい雨が降っていました。
ほぼ満開の桜も肌寒そうに見えたので、共感しちゃってパチリ!
先日の晴れの日に撮影した動画(縦画面)をアップしたのでスマホで「バーチャル花見」はいかがですか?

冷たい雨で肌寒そうなほぼ満開の桜
訂正
縦画面に最適化した動画を再アップロードいたしました(謝)
満開の桜を見上げよう~55秒間のバーチャルお花見体験~【縦画面】
https://youtube.com/shorts/Bt9ex4sLsos?feature=share @YouTube
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17790/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 106 土
第23週『飛躍のチャンス』
107 108 109 110 111 土
第24週『ばんばの歩み』
112 113 114 115 116 土
第25週『未来を信じて』
117 118 119 120 121
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