連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第121回・2023/3/24) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第121回〔全126回〕/第25週『未来を信じて』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
貴司(赤楚衛二)は舞(福原遥)に、短歌をやめようと思っていることを打ち明ける。舞はその理由を尋ねるが、貴司はどうしてもできないとこぼし、舞と歩と一緒にいて幸せでそれで十分、だから短歌から離れたいと言う。舞は時間をおいてみてはと言うが、貴司はもう十分考えたと答える。その夜、貴司はデラシネに泊まり、舞は一人台所で考え込む。そこに祥子(高畑淳子)が現れ、舞をなぐさめる。
---上記のあらすじは[Yahoo!ニュース]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22,24週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23,25週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18,24週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23週
大野陽平(過去作/夜ドラ「ここは今から倫理です。」第6回のみ、朝ドラ「ちむどんどん」第9週のみ) 第25週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
ご案内
今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)
桑原亮子氏のふとした提案程度で組み込んだのだろうが…
できたら、短歌を盛り込みたいんですけど…
恐らく、“メイン” の脚本担当である桑原亮子氏のふとした提案が実現した、その程度の理由で組み込んだのだろう。
別に、短歌がどうだとか、盛り込むべきか否かを問うつもりはない。
ただ、今作が「主人公が “現代歌人” として大成功するまでを描く朝ドラ」でない限り、脇役の設定の結末(敢えて書く)なんて、数通りしかないのだ。
例えば、今作でいえば… 主人公の身内だけでも「社長業」「若き投資家」「高齢の船乗り」などがそれにあたるが、ざっくり次の4つくらいしかないのだ。
●大成功する
●更に高みを目指す
●続けなくなる
●失敗する
だから、今回の貴司(赤楚衛二)短歌をやめようと思っているという展開は、限られた選択肢から1つ「続けなくなる」を選んだに過ぎないのだから、間違ってはいないのだ。
但し、貴司は単なる脇役ではなく主人公の夫、パートナーという設定がある上に、既に「志し半ばで亡くなりました」「母の介護に専念したいから辞めます」「インサイダー取引で有罪になりました」「脳梗塞で引退します」と結構なネタを盛り込んでしまっているから、これらよりも際立たせる必要はあったと思う。
そうなると、「歌集が売れないから辞めます」は弱すぎて、結局「歌が詠めなくなったから辞めます」しか、選択肢はほぼないわけで…(苦笑)
そもそも貴司の"初期設定"に"短歌"は必要なかったような…
おっと、勘違いしないでもらいたい。
私は、決して今回、今週の貴司の盛り込み方を褒めるつもりも擁護するつもりもない。
言いたいのは、最初からご丁寧に要らぬお世話で、こんな設定にする必要はなかったと思う… それだけのこと。
そう、舞の同級生で、お好み焼き屋「うめづ」の息子で、今は舞のパートナーで「うめづ」の二代目でよかったと思う。
百歩譲って‘読書好き’をいかして、出版社勤務とか書店経営くらいがギリだったような。
貴司の"舞の仕事ぶり"への思いをさらりと盛り込んでも…
もうお分かりだと思うが、最終週直前週で、時間経過するわ、これまでを全部放り出すわ、懐かしキャラを投入するわをやりつつ、ぽっと出のネタ「空飛ぶクルマ」のくだりはやるには当然ながら尺が短かすぎたと思う。
でも、祥子の引退劇に1週間を割いてしまったから(これも、わざわざ盛り込んだ不要の設定のためだが)、貴司のくだりにしわ寄せが来たわけだ。
だって、今週中にはパリに出発しなけりゃいけないわけだから。
でも、これだって、別のやり方があったと思う。
例えば、「こうしたらよかったのに… 講座」をやってみると。
舞「貴司君は これまで家族を支えてくれました」
月曜日から木曜日まで、「空飛ぶクルマ」のことで忙しくしていた妻の舞と娘の歩のために、貴司が家事や育児を頑張っている姿を毎回数カットでよいからインサート(挿入)しておく。
でも、古本屋「デラシネ」では悩み、リュー北條(川島潤哉)からせっつかれるとか。
そして、ついに金曜日で舞に本音を伝えて、家族会議を経て旅立ち… と、4回で積み上げて、この1回で回収しちゃうみたいなほうが、肝心の「空飛ぶクルマ」の話の腰を折る悪印象だけは逃れられたと思う。
まあ、基本的に「貴司の設定」の中に、「あまり積極的な人ではない」があるから、あまりやり過ぎると鼻につくから、その辺のさじ加減は難しいが。
今週でも、いくつかの家事や育児はあったと思うが、本音の吐露の “フラグ” として…
●貴司が歩を連れて「こんねくと」にお茶菓子を持ってきて仕事ぶりを見るとか
●歩と「ABIKILU」にやってきて空飛ぶクルマを楽しそうに語らう舞を見るとか
何らかの “舞への嫉妬” とか “負けん気” とかを通して、舞の奮闘を強調しつつ、貴司の苦悩も目立たせるくらいはやってよかったと思う。
あとがき
別に、な~んも期待はしておりませんが、流石に暗すぎません?
もう、朝からど~~~んよりして、全く朝ドラらしさを感じません。
どうやら、もう浮上することはなさそうです…(涙)
おまけ
千葉県北西部の昨日は午後から雨で、夜中は強い雨が降りました。
今朝は雨はやんでいましたが、あちこちに桜の花びらが散っていて…
そんなわけで、散る桜よりいいかなって思って、雨上がりの黄色いパンジーの写真を撮りました。
黄色のパンジーの花言葉は「つつましい幸せ」「田舎の喜び」です。
ふと感じられる幸福こそが生きてる証であり、ありがたいことだと思います。

雨上がりの黄色いパンジー;
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17787/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 106 土
第23週『飛躍のチャンス』
107 108 109 110 111 土
第24週『ばんばの歩み』
112 113 114 115 116 土
第25週『未来を信じて』
117 118 119 120
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