連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第119回・2023/3/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第119回〔全126回〕/第25週『未来を信じて』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
舞(福原遥)は喫茶ノーサイドで、店員として働く佳晴(松尾諭)が店になじんでいる姿をほほえましく見ながら悠人(横山裕)を待っていた。そして悠人が来ると、「空飛ぶクルマ」の開発に乗ってくれそうな投資家はいないかと相談する。悠人は舞の情熱にほだされ、投資家を紹介すると約束する。そんな中、悠人のスマホにメールの着信が入り、久留美からかと尋ねると、悠人はうなずく。ちゃんと連絡を取り合っている二人を舞はうれしく思う。
---上記のあらすじは[Yahoo!ニュース]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22,24週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23,25週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18,24週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23週
大野陽平(過去作/夜ドラ「ここは今から倫理です。」第6回のみ、朝ドラ「ちむどんどん」第9週のみ) 第25週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
ご案内
今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)
WBCの決勝戦中で『舞いあがれ!』どころじゃない(苦笑)
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
WBCの決勝戦中で『舞いあがれ!』どころじゃないので、サクッと済ませます(謝)
妻の舞ですらスルーだから"スランプの貴司"は私もスルー
貴司「もう こういう歌は詠めません」
え~と、あの状況だったら「もう そういう歌は詠めません」だと思うが、まあいいや。
ついでに、津田道子(たくませいこ)が「望月道子」になっていたが、あの展開からすると佳晴(松尾諭)が「津田佳晴」なったほうが、しっくりくると思うが、それももういいや。
とにかく、スランプ真っ只中の貴司(赤楚衛二)は、妻の舞(福原遥)と同様に‘私’も全く興味がないからスルー。
今週の脚本と演出で、特に評価したいのは"主人公"の描き方
とはいえ、貴司と祥子(高畑淳子)の義理の関係の描き方は悪くない。
いやいや、やはり “サブ” ではあるが、佃良太氏の脚本と大野陽平氏の演出は一言でいって「丁寧」に尽きる。
特に評価したいのは、主人公・舞の描き方だ。
多少は鼻につくあざとさや、異様なトントン拍子加減はあるが、それは全体の構成を作った “メイン” が “サブ” に押し付けた悪行のしわ寄せだから、ただただ不憫なだけ。
その部分を引き算すれば、舞が仕事、家事、子育て、ご近所付き合いを頑張っているように “見え” てはいる。
更に脇役である悠人(横山裕)や御園(山口紗弥加)、更に‘章にいちゃん’こと結城(葵揚)の「舞との関係性」や「舞を助ける気持ち」、「舞と一緒にやりたい」が、ちゃんと描き込められてはいる。
こうやって見比べてしまうと、如何に “メイン” が脇役は脇役として “ただの脇役” としか描かず、存在しなくても物語は “舞ちゃんのお手柄” だけで進んでいたことがバレる…(苦笑)
これまでも何度も書いてきたが、“連ドラ” の物語は特に、主人公単独で成立してはダメで、むしろ周囲の人たち(脇役)がいてこその主人公にして “周りの人たちのために…” 的なエネルギーが物語をけん引するほうが、自然に展開していくのだ。
要するに、「主人公と脇役のやり取り」をメインして作り込まなきゃダメってこと。
それが、“サブ” はできるのに、肝心な “メイン” はできない… それが、今作の現状、実情なのだ。
舞たちが刈谷たちに紹介するのを"技術者"にするべきだった
さて、WBCが気になってしょうがないから、これだけは書いておきたいことだけ書いて締めくくろう。
それは、今回でも登場した「技術教室」だ。
私は「こんねくと」は、舞たちが東大阪にある技術を世に知らしめるために “起業” したと理解している。
だったら、「こんねくと」が刈谷(高杉真宙)たちの「ABIKILU」に送り込むのは‘投資家’でなく‘技術者’や‘職人’では? ってこと。
正しく書けば、「こんねくと」が‘技術者’や‘職人’を「ABIKILU」に紹介するような展開にするべきだったのでは? と、思うのだ。
それこそ、舞たちが「IWAKURA」の技術者だけでなく、東大阪の技術者や職人たちの協力がないと「空飛ぶクルマ」の試作機が完成しないことに尽力するほうが、どれだけ「舞ちゃんのお手柄」が自然に見えたか… と、思う。
大人の事情で悠人を盛り込む必要があるなら、舞に「儲け話があるって聞いたけど」で程度で十分だし。
まあ、最も容易なのは東大阪の工場の状況を知っている設定の、なにわバードマンのOBで東大阪市経済部モノづくり支援室主任・安川(駿河太郎)と、元なにわバードマンで今は浪速大学で都市ブランディングが専門の准教授・渥美(松尾鯉太郎)が「こんねくと」の社外オブザーバー的に協力している設定にするだけでよかったと思う。
あとがき
ご都合主義がまん延してはいますが、もう残り7、8回しかないのでどうでもいいです。
最終回を見終えて「終わり良ければ総て良し」にしてくれるなら。
今朝の春のお花の写真
今回は、近所のスイセン畑でうっすらと霧が立ち込める中で撮影しました。
黄色い水仙の花言葉は「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」です。
今週の脚本家と演出家の気持ちを感じた気分です…

★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17783/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 106 土
第23週『飛躍のチャンス』
107 108 109 110 111 土
第24週『ばんばの歩み』
112 113 114 115 116 土
第25週『未来を信じて』
117 118
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