罠の戦争 (第10話・2023/3/20) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『罠の戦争』
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第10話『復讐される側へ…正体現す裏切り者』、ラテ欄『最終章!復讐される側へ…裏切り者は一体誰だ!?絶体絶命』の感想。
首相補佐官に起用された亨(草なぎ剛)に政治資金規正法違反の疑いがかかる。鶴巻(岸部一徳)の仕業とにらんだ亨は野心に燃え、鶴巻の完全排除を誓う。一方、由貴(宮澤エマ)が亨に頼まれた物を事務所に届ける。亨への信頼を失っている由貴が協力に動いたのは、ある人物の差し金だった。鶴巻の不正を暴くことに躍起になる亨は、次第に議員本来の職務をおろそかにし…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:後藤法子(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、都市伝説の女)
演出:宝来忠昭(過去作/嘘の戦争、姉ちゃんの恋人、家政夫のミタゾノシリーズ) 第4,5,7,9話
三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密、姉ちゃんの恋人) 第1~3,6,8,10話
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、テセウスの船、危険なビーナス、日本沈没-希望のひと-)
主題歌:香取慎吾×SEVENTEEN「BETTING」
ナレーション:柳沢三千代(過去作/アニメ「それいけ!アンパンマン シリーズ」カレーパンマン声優)
プロデューサー:河西秀幸(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、GTOシリーズ)
三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密)
※敬称略
‘出る杭は打たれる’の諺のように展開するしかないだろう
今回も、筋書きの考察はやらない。
野暮だし、「先が見たくなる連ドラ」として純粋に楽しんでいるから。
第5話の総選挙以来、第4話までの「息子の事故の真相を暴く熱血漢の主人公」は回を重ねる毎に薄まってきた今作。
そのため、次のようなやり取りが出てくるのは、ある意味当然のことだ(苦笑)
竜崎「変わったね。君」
鷲津「議員として 生きるか死ぬかの毎日ですから」
もやは完全に「権力という魔物に憑りつかれた主人公」を描く “ドラマ” になった。
そのため、主人公が暴走すれば、‘出る杭は打たれる’の諺のように展開するしかないし、もう1話あるわけだから、やや強引ではあっても今回のような展開、落としどころで最終回に連結するしかないのは理解できる。
奮闘がメインでなく、実は退路をふさがれていくほうが…
だからこそ… というわけで、これまでできるだけ擁護してきたが、今回は公平に本音を書いてみようと思う。
私は、主人公が「息子の敵を討つ父親」から「真実を捻じ曲げる社会悪をぶっ壊す議員」に “転身” する展開自体は否定してない。
もちろん好みはあるだろうが、それこそが過去の『銭の戦争』、『嘘の戦争』との差別要素だから、シリーズであっても新鮮味を付加するのは悪くないと思う。
であるから、なおさら次のように思うのだ。
「息子の敵を討つ父親」が孤軍奮闘して巨悪にたどり着く姿を描いた前半戦はそこそこにして、孤軍奮闘するも空しく、逆に相手を追い込んでいるつもりが、実は自分の退路をふさがれていく姿を描くべきだったのでは? と。
要するに、主人公が次々とイケイケどんどんで相手に立ち向かうだけでなく、やればやるほど後戻りもできない環境を構築していくってこと。
だって、居間の展開であれば、主人公は基本的に息子が元気になったわけだから、(有権者を裏切ることにはなるが) “仇討ち” 的にはいつ議員を辞めてもいいわけで。
そうやって描いてくれば、最終回直前で、鶴巻(岸部一徳)の政界引退、鷹野(小澤征悦)の裏切り、竜崎(高橋克典)のあれこれ… で引っ張らずにではなく、退路を断たれた主人公の最後の決断を最終回の見どころにできたのに… と思う。
あとがき
とにかく、最終回はスカッとさせてくれることと、鷲津家が元の明るい家族で終わるのを期待します。
どうでもいいっちゃいいこと
最後にどうでもいいっちゃいいですけど、一度気になったら気になってしょうがない性格なので。

©関西テレビ・フジテレビ
壁の埋め込み型スイッチですが…「オン」ですよね。
室内の電灯は消えてますけど…
撮影現場が相当に混乱していた、大変だった… ってことだと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17780/
【これまでの感想】
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