連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第24週/土曜日版・2023/3/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第24週『ばんばの歩み』の「土曜日版」の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
2016年8月。舞(福原遥)は元気な女の子を出産。めぐみ(永作博美)や梅津(山口智充)、雪乃(くわばたりえ)も誕生を喜ぶ。舞と貴司(赤楚衛二)は何があっても負けずに進むという思いを込めて娘に「歩」と名づける。久留美(山下美月)がフライトナースの面接に合格し東大阪を離れることに。舞と貴司は久留美を家に呼び、新しいスタートを祝う。一方、五島で祥子(高畑淳子)が船で倒れて病院に搬送されたと知り、舞とめぐみは五島へと向かう。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22,24週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18,24週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
ご案内
今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)
今朝の千葉県北西部は雨降りで…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
今朝の千葉県北西部は雨降りで…
最近、4月下旬の気候に慣れていたので、今朝は寒くて驚きました。
皆様の地域はいかがですか?
冒頭から失笑しかない…
さて、早速「土曜日版」の感想だ。
申し訳ないが、前回(第116回)の感想は既に読んでくださっている前提で書かせていただく。
説明を繰り返すのも、読むのが二度目になる人も大変なので…
さて、冒頭から失笑しかない…
勝「舞ちゃん… ありがとう。この子に会わしてくれて」
貴司「舞ちゃんは どんなふうに育ってほしい?」
舞「お兄ちゃんとは どうなん?」
久留美「面接 受かった」
まあ、「本編」の時も “異様さ” に言及した部分もあるし、馬鹿馬鹿しくてスルーした台詞もあるが。
最初の義父・勝(山口智充)の大袈裟な感謝に始まって、勝の息子で夫の貴司(赤楚衛二)の妻への問いかけ、病室に様子を見に来た看護師の久留美(山下美月)への主人公の意味不明な質問と、褥婦へ合格宣言って???
3人で「おめでとう」の合唱に続いて、送別会…
異様、異常、意味不明な展開の連続
繰り返すが異様、異常、意味不明な展開の連続だ。
もう最後まで見なくても、仕上がりに予想がつくレベル。
そう、2月25日放送の第21週『新たな出発』の「土曜日版」と同じだ。
私が、「プロとして、NHKの朝ドラのスタッフとしての矜持はないのか?」と書いた週だ。
ほぼコピペになるが…
「エピソードの選択」をやらずに “全部入り” にしただけ。
主人公の出演シーンについては、ほぼすべてを盛り込んだだけ。
これによって、ストーリーは箇条書き以下で、連続性に著しく乏しい限り。
映像的にも全く説明にすらなっておらず、ただのヒロインの出番を繋げただけだ。
その時も書いたが、ホント「舞ちゃんの魅力満載のプロモーションビデオ」でしかない(失笑)
祥子を長崎の施設に入れる選択肢も描くべきだったような…
コピペでは申し訳ないから、今回の内容について触れておく。
本気で困ってしまったのは、祥子(高畑淳子)とめぐみ(永作博美)と舞(福原遥)の描き方、いや正しくは “まとめ方” だ。
「土曜日版」では…
脳梗塞で倒れた祥子を “一人では何もできない憐れな独居老人” として設定し、東大阪で娘、孫娘たちと同居することが “ばんばの最大の幸せ” のように描いている。
これなら、まだ「本編」のほうがマシだったような。
ここからは初めて書くこと…
なぜそう思うのかというと…
「本編」でも「土曜日版」でも不思議だったのは、どうして祥子が長崎本土にある高齢者施設に入居するなりの選択肢を描かなかったのかが理解できなかったからだ。
久留美と悠人を活用することだって、いくらでも可能だった
例えば、もしも、めぐみたちが祥子を長崎本土の高齢者施設で様子を見ようという展開にしたとしよう。
で、無駄を承知で「こうしたらよかったのに… 講座」をやってみると。
更に、久留美はずっと以前にフライトナースとなって長崎に住んでおり、ドクターヘリで祥子を救急搬送すれば良かったと書いた地点に戻ってみる。
久留美が働く「長崎総合医療病院」の関連施設に「介護老人保健施設」があって、久留美の手配で祥子が入る。
そして、恥ずかしがり屋の悠人(横山裕)が‘久留美に会う’のを口実に、祖母の祥子を度々見舞っては、母と妹に逐次報告… なんて、いかにも “ホームドラマ” っぽい展開や芝居も盛り込めるのだ。
更に妄想を働かせれば、悠人が新しい事業を始めてうまくいっており、施設に寄付したっていいし、祥子が住む「知嘉島(架空の島)」に介護施設を作ろうなんてのも悪くない。
これくらいの “下地” を作っておけば、私の妄想通りの舞たちが「空飛ぶクルマ」を作るエピソードにも自然につながる)のだ。
そして、こういうのが本来の “伏線の回収)” というと思うが(苦笑)
めぐみや舞たちの覚悟や思いを描くべきだった
妄想から「土曜日版」に話を戻そう。
結局、異様な展開ではあるが、覚悟だ、バリアフリーだと書いたのなら、ちゃんと、めぐみや舞たちの覚悟や思いを描くべきだったのだ。
その上、「舞ちゃんのプロモーションビデオ」に再編集してしまったことで、作り手たちは「舞たちが祥子を大切にする気持ち」を存分に集約したつもりだろうが…
編集を見れば分かるとおり、申し訳ないが「ばんば、何かやってケガでもされたら困るからじっとしてて!」と言わんばかりにしか見えないのだ。
流石に高齢者虐待とはいわないが、少なくとも金曜日に言及した今作のテーマの一つである《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》にはお世辞にもなっていないと言わざるを得ない。
結局、覚悟だ、リフォームだと描いたところで “祥子を委縮させているだけ” にしか見えないのなら、だったら「長崎本土の高齢者施設で様子を見よう」のほうがマシだった… に、どうしても帰着してしまうのだ。
「できんなら できることば探せば よかとよ」じゃないの!?
今日の雨のようにダラダラと書いても、何の実りもないからボチボチまとめよう。
久し振りに、そもそもの話をして締めくくってみる… ふっ~~~ぅ
そもそも…
めぐみも舞も「心配だから東大阪で同居」の結論ありきでストーリーを作るのではなくて…
●めぐみと舞は、もっと祥子のためを本気で考えるべきで…
●舞は、もっと母めぐみの負担を軽減しようとするべきで…
●祥子は、もっと自分ができることを直ちに主張すべき…
だったのだ。
えっ? 「本当の親子だから、言いづらいこともある?」って…
おいおい、今作のテーマの一つをお忘れか?
《自分ができることを探して、できないことはみんなでやろう!》
これを「初期の五島編」から貫いて描いているのだから、ここでも貫くべきなのだ。
あてて書くなら、‘ばんば’は幼少期の舞ちゃんに、めぐみには見せられない、離島で一人で働き暮らすたくましい‘ばんば’の姿を見せて教育した… と書いたのは、紛れもない “メイン” であり “今作” なのだ。
もちろん、前々回で今作がお得意の “ご丁寧に要らぬお世話で” 回想シーンまで使って「できんなら できることば探せば よかとよ」で強調しなければ、気にならなかったと思うが、ご丁寧に要らぬお世話をやるのが今作… である(失笑)
あとがき
折角、‘三世代にわたる母子の情愛’みたいなのを描けるチャンスだったのに、どの娘も母をほぼ放ったらかしって???
おっと、舞は貴司任せで歩ちゃんをほぼ放… (゚≠゚)チャック♪
今回を見て思ったのですが、結婚、出産って完全に必要ないような…
おまけ
下の写真は、今朝の雨降りの中で見つけた桜とつぼみです。

雨降りの中で見つけた桜とつぼみ
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17776/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 106 土
第23週『飛躍のチャンス』
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第24週『ばんばの歩み』
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