リバーサルオーケストラ (第10話/最終回・2023/3/15) 感想

日本テレビ系・水曜ドラマ『リバーサルオーケストラ』
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第10話/最終回『感動の最終回!ポンコツよ、永遠に!!』の感想。
負「打倒高階」に燃える玉響は、最高の舞台に向かってますます奮闘。朝陽(田中圭)の指導にも熱が入り、初音(門脇麦)をはじめ蒼(坂東龍汰)や玲緒(瀧内公美)ら団員達はその厳しさに疲弊しながらも、前向きに音楽と向き合う。奏奈(恒松祐里)や小野田(岡部たかし)ら周囲にも支えられ、ほんの4カ月前はばらばらだったオーケストラがまとまっていく中、一発逆転の舞台は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:清水友佳子(過去作/夜行観覧車、わたし、定時で帰ります、朝ドラ「エール」、最愛)
演出:猪股隆一(過去作/家売るオンナシリーズ、35歳の少女、コントが始まる) 第1~3,6,8,最終話
小室直子(過去作/怪盗 山猫、3年A組、ニッポンノワール、真犯人フラグ) 第4話
鈴木勇馬(過去作/東京タラレバ娘、今日から俺は!、俺の話は長い) 第5,7,9話
チーフプロデューサー:三上絵里子(過去作/逃亡医F、ダマせない男、受付のジョー)
音楽:清塚信也(過去作/コウノドリ1,2)
啼鵬(バンドネオン奏者・過去作/朝ドラ「てっぱん」)
※敬称略
"完結"というより"続く"的な余韻を残したのはよかった
音楽担当の清塚信也氏の知り合いで、ご自身が本作に全面協力している)神奈川フィルハーモニー管弦楽団(で首席コンマスを務めておられる石田泰尚さんが、最終回ではコンペの審査員として登場した最終回。
これまで、朝陽(田中圭)が置かれている状況について、あまり描かれてこなかったから、最終回で一気に畳み掛けたという感じだ。
そのために、やや主人公・初音(門脇麦)が薄まってはしまったが。
それでも、初音のコンマスとしての責任感、玉響への愛、音楽への真剣さ、家族愛、そして朝日への思いを描いて、更に “完結” というより “続く” 的な余韻を残したのはよかった。
いい意味で「玉響が主人公」のように描かれたことで…
やはり今作で評価すべきは「群像劇」になりそうなのに、あくまでも初音と朝陽に置いた軸足は固定して、脇役たちの事情を描きつつ、玉響全体を描くことがブレなかった点だ。
この手の個性的な脇役が揃うと、とかく「誰が主人公?」に陥る作品が多いのに、今作はそれがなかった。
いや、むしろ、いい意味で「玉響が主人公」のように描かれたことで、オーケストラやクラシック音楽へ視聴者に興味を持たせた功績も大きいと思う。
、あくまでも欲を言えば… の話として
この章は “ドラマ” だから言うのは野暮なことだから無視して構わないが、一応当ブログとしては書いておこうと思う。
やはり、映像作品として “勝負の差” が分かりにくかったなぁと。
当然、両者が肉薄しているってことでいいのだが、やはり映像作品だから見て聞いて分かるような “勝負の差” はほしかった。
それと、演者の人たちが頑張っているのは認めるが、映像作品として “観客たちの感動” をもっと伝えられなかったかなぁと。
やはり、演技、会場をぐるぐる回るカメラ、スタンディングオベーションだけで厳しかったような。
練習風景や回想シーンを工夫して挟むとか、採点段階で魅せるとか、もう少し工夫があっても良かったかも。
まあ、あくまでも欲を言えば… の話として。
あとがき
クラシックの名曲と、登場人物たちのエピソードを重ねた構成もよかったです。
音楽ドラマ、クラシックやオーケストラを扱ったドラマや映画はたくさんありますが、今作らしさ、今どきらしさもあって見応えもありました。
何より、私がサントラ盤を買うくらいに「クラシック音楽が聴きたくなる」と思わせてくれたのには、ブラボー! と言いたいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17772/
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