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6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱 (第9話・2023/3/11) 感想

6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱

テレビ朝日系・土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』
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第9話の感想。


航(橋爪功)と理代子(原田美枝子)の愛人関係に憤り、両親への復讐として、理代子の今の夫で陶芸家の古川に浮気を暴露しようと考えた星太郎(高橋一生)。だが、ひかり(本田翼)から古川の個展が明日までだと教えられ、尻込みする。ひかりに促され、渋々個展へ向かった星太郎は、中に入れずにいたところで約30年ぶりに理代子と再会。突然、抱き締められて動揺する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:橋部敦子(過去作/救命病棟24時1,2、僕シリーズ3部作、僕らは奇跡でできている)
演出:藤田明二(過去作/復讐法廷、エイジスハラスメント、やすらぎの郷) 第1~3,6,9
   竹園元(過去作/セミオトコ、モコミ、ザ・ハイスクール ヒーローズ、となりのチカラ) 第4,5
   松尾崇(過去作/ドラマSP「エアガール」の助監督) 第7,8
音楽:森英治(過去作/モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~)
音楽プロデュース:S.E.N.S. Company(過去作/トットちゃん!、モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~)
主題歌:ケツメイシ「夜空を翔ける」
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(過去作/ドクターX 6,7、妖怪シェアハウス1,2、七人の秘書、ザ・トラベルナース)
※敬称略



冒頭からメイン監督・藤田明二氏らしいカメラワーク

毎回くどいようだが、第4,5話で竹園元氏、第7,8話で松尾崇氏が演出を担当してから、今作のベストな演出はメイン監督の藤田明二氏が適任だと思う… と書いてきた。

そして、冒頭の星太郎(高橋一生)とひかり(本田翼)のやり取りのカットで、今回の演出担当がようやく藤田氏であることが分かる。

やはり、上手(かみて=画面右)のストーブの舐め方(画面へ移り込ませること)、ちゃぶ台上の食後の食器類の見せ方、食後で気だるい感じを出すためのゆっくりパンする(左右に動かす)カメラワークなどは、明らかに藤田氏らしい演出だ。

食後のシーン
©テレビ朝日

ひかりを他のキャラの"接着剤"のように見せたほういい…

更に決定的だったのは、のちに今回のキーワードになる次の水森ひかり(本田翼)の台詞の見せ方で分かった。

ひかり「迷うのは大して差がないからです」


迷うのは大して差がないからです
©テレビ朝日

やはり、今作のキーパーソンは(今のところ)主要登場人物の中では唯一の “赤の他人” であり、“最初の星太郎の個人向け花火の客” でもある ‘水森ひかり’ であると、映像が言っている点が興味深い。

とにかく私は、本田翼さんのお芝居を全体に馴染ませつつ、‘水森ひかり’ を魅力的に移すことを最優先するべきだと思っている。

でないと今作は、浮気性で下衆な話好きの幽霊の父と、いつまでもお子ちゃまなアラフォーの息子のささくれ立ったやり取りに見えてしまうからだ。

要するに、時に厳しいこともいうし、サバサバし過ぎるとこもあるし、でも花火は大好きな、星太郎と航(橋爪功)、更に理代子(原田美枝子)との人間関係の “接着剤” として描く必要があるってこと。

何せ、今作は第1話~第3話までは、幽霊の父と花火店を継いだ息子と押し寄せ弟子が個人向け花火屋になる話だったのに、第4話から父と息子が避けてきた‘家を出た母’になったから、当初に期待していた内容と違う感じになっているからだ。

別にそれを否定するつもりはないが、それでも今でも “個人向けの花火” が重要な要素になっているのだから、できれば今回のように演出だけでも、ひかりを “接着剤” にうまく見せた方が得策だと思う。

画面の中の「正方形、4:3、黄金比」を考える

私が好きなシーンが理代子が働いている「丸太組みのログハウス」風の喫茶店内の場面だ。

「丸太組みのログハウス」風の喫茶店内
©テレビ朝日

最初に店内の引きの画角で真ん中に大黒柱のような丸太が立っており、その左右に星太郎と理代子がスタンバイ。

奥からは強い逆光が差し込んでおり、二人の世界が分断されている雰囲気

そして、理代子の言葉に誘われて “ひかり” をくぐると “理代子の世界” って寸法だ。

この上手(かみて)部分が正方形(緑色の部分)になっている。

正方形
©テレビ朝日

このことで、“理代子の世界” が、4辺が等しい長さの正方形から星太郎に安定や安全といった印象を与えているように見える。

そして、料理が出てきて(のちに星太郎は料理を食べたと分かる)星太郎が理代子に心を開いたことを、今度は正方形から「4:3」(黄色の部分)に変える。

正方形から「4:3」に
©テレビ朝日

「4:3」の縦横比は、今の「16:9」の横長画面比率以前のスタンダードな比率。

要するに、“レトロ風” や “懐かしさ”“レトロ風” や “懐かしさ” を感じさせる画面比率なのだ。

更に世の中で “最も美しいといわれている比率” が “黄金比” で、近似値では「1:1.618」、「5:8」という比率になる。

身近なところにも黄金比はあって、例えば、一般的な「名刺」のサイズである55×91mm、クレジットカードなどのカード類も黄金比に近い「1:1.58」、また世界的企業である、Apple社とGoogle社のロゴも、黄金比。

従って “黄金比(ピンク色の部分)” は美しいだけでなく、見慣れているため “しっくりくる” のである。

「4:3」から黄金比
©テレビ朝日

だからここは、星太郎の心が「正方形」に入ってことで、まずは「4:3」で過去を懐かしみ、その延長線上にきっと「黄金比=しっくりくる」となるであろうことを何となく予感させる演出になっていると考えたのだ。

まあ、完全に妄想の域だが、こんな “ドラマ” の楽しみ方もあるってこと… で。

あとがき(その1)

それにしても、当初の “幽霊モノ” とは違ってきましたね。

主人公の心情を、本人だけでなく幽霊と幻視も使って描いている点、幽霊を見える人がいる点などが、複雑に絡み合いつつ、亡くなった人がまるで生け贄のように描かれている点、理代子が「出会い直したんだもの」としれーっと言っちゃう点など、かなり入り組んだドラマになって来ました。

あとがき(その2)

こりゃあ、益々好みが分かれる作品になりますね。

でも、“ドラマ” としてはフィクション設定をいかした、いい意味での “作り話” に仕上がっていると思います。

それと、私は演出家には個性があって、作品に合う合わないがあると思っているので、決して竹園さんと松尾さんの演出にダメ出しをしているわけではありません
そのことは、お二人の別の作品の感想を読んでいただければ分かるとおりです。


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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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