連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第107回・2023/3/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第107回〔全126回〕/第22週『冒険のはじまり』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
2015年夏。舞(福原遥)と御園(山口紗弥加)は「こんねくと」を設立する。東大阪の工場と技術を守るため、その技術で新製品を作り消費者に届ける仕事に取り組む。その最初の仕事となったのが、仙波(森下じんせい)が持つパンチングメタルの技術を生かしたデザインパンチングの製品化。だが、仙波は「こんねくと」を信用できないという態度をとり、まだ舞たちと仕事をすると決めたわけではないと言う。
---上記のあらすじは[Yahoo!ニュース]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18,23週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
小河久史(過去作/「スカーレット 本編」助監督、「おちょやん 総集編」助監督) 第23週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
ご案内
今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)
"メイン"の脚本と演出家が担当しないから別のドラマのよう
アバンタイトルから、まるで「別のドラマ」になった雰囲気を醸し出したのは、優雅なジャズっぽい劇伴での引っ越しシーンだ。
もはや、ばらもん凧も、飛行機もなく、工場の危機だ、倒産だ、東大阪を救うんだ… は皆無で、ほぼウキウキ女性カップルのお気楽リノベの始まり始まり~ぃって感じだ。
N「舞ちゃんたちの会社が いよいよ離陸しました」
とにかく、あとは事前登録地点に無事に着陸してくれることを祈るばかりだ。
と言いつつ、既に軽いめまいがするくらいのフラフラ離陸で先が思いやられるが…
それもそのはずで。
脚本担当は、主人公がいよいよ最終月でクライマックスに入ろうというのに、第18週以来で委託された “サブ” の佃良太氏。
演出は朝ドラ『スカーレット』(NHK/2019年度前期)と朝ドラ『おちょやん』(NHK/2020年度後期)の助監督で、今作は初担当の小河久史氏。
そりゃあ、雰囲気が変わって当然だ。
いや、私は佃氏と小河氏を責めるつもりは全くない。
スタッフ担当を決める決定権者が脚本と演出に “メイン” を起用しないことを責めたいくらいだ。
まあ、“支持者” や “応援団” は「今週は桑原さんじゃないから」とあれこれ言い繕うと思うが、必死にやればやるほど本当の間違いが見てしまうだけなのだが…
どう描こうが、IWAKURAのワンサイドゲーム&丸儲けだが…
主題歌明けから意味不明だ。
舞「IWAKURAの新しい事業を行う子会社です」
冷静になれば分かると思う。
この舞の言葉を聞いて、なぜ社長たちが先週月曜日冒頭の小堺(三谷昌登)のように舞と御園(山口紗弥加)に次のように不満をぶちまけないのか不思議でならない。
小堺「あんたら みんな 目障りやねん!」
あの~~ぉ、経営体力のある7つの工場がスクラムを組んで「オープンファクトリー」をやった時、小堺は「スクラム組めんのはなぁ 体力のある ごっついやつらだけや」と逆上したはずだ。
そして、「起業」という単語を強調はしているが、所詮は「こんねくと」は舞が言っているように “IWAKURAの新しい事業を行う子会社” だから、IWAKURAのワンサイドゲーム、ぶっちぎり、断トツトップなのだ。
別会社だろうが、資本金がどうだろうと、「独立したつもりで」、「腹をくくった」と意気揚々だろうと子会社なんだから、“IWAKURAの丸儲け” なのだ。
"結末ありき"でしか展開しないから、過程に説得力が乏しい
本編がダラダラ進むから、感想くらいは簡潔にいこう。
そもそも、なぜちっとも面白くないのか?
「盛りあげれ!」、「這いあがれ!」と思って見ているのに、その予兆すら感じないのか?
それは、脚本が、用意した結末にたどり着くことだけを見据えて、コトの発端や結末に至る過程を重要視しないで書かれているからだ。
例えば、「ブログの読者が増えました」、「オープンファクトリーが大成功しました」も “結末ありき” でしか考えていないから、過程に説得力が乏しいのだ。
だから、「舞が起業しました」も同じ “結末ありき” だから、「起業したのは分かるけど、で、何が言いたいの?」ってなる。
脚本家のオートパイロットで予定通りに着陸してしまうから
もう少し掘り下げてみよう。
なぜ、“結末ありき” だと面白くない、つまらないのか?
その答えも簡単で、要するに今回の “起業” でいうなら、舞と御園が行き詰まったり、苦戦したり、跳ね除けられる様子が描かれないから。
今作風に例えれば、進路方向が視界不良なのにダッチロールもせず、脚本家のオートパイロットで予定通りに着陸してしまうから、何の感動も起こらないのでは?
これまでも幾度も書いているが、“ドラマ” だから多少のご都合主義はあっても悪くない。
でも、ここまで自動操縦で簡単に結末までたどり着いたことだけを見せられても、やはり「何が言いたいの?」となるのは当然だと思う。
あとがき(その1)
どうやら、先週に予想した下記が当たりそうですね。
●舞と御園が、地元企業とダラダラと新商品開発して… 1週間を時間稼ぎ
思わず声に出したくなるような単語はお好きですから、今週、来週あたりで東大阪市の “カタカナの技術” を使った “カタカナの商品” を幾つか作ると思います。
あとがき(その2)
それにしても、今回の「こんねくと」のシーンを見て、朝ドラ『半分、青い。』(NHK/2018年度前期)で、鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)がシェアオフィスで「株式会社スパロウリズム」を立ち上げ、「そよ風の扇風機」を開発したのを思い出しました。
さあ、残り4週間となりましたが、このまま離脱しないで完走できるかどうか…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17740/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98 99 100 101 土
第22週『冒険のはじまり』
102 103 今後の感想について(暫定版) 104 105 106 106 土
第23週『飛躍のチャンス
- 関連記事
-
- すきすきワンワン! (第7話・2023/3/6) 感想 (2023/03/07)
- 罠の戦争 (第8話・2023/3/6) 感想 (2023/03/07)
- 連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第107回・2023/3/6) 感想 (2023/03/06)
- Get Ready! (第9話・2023/3/5) 感想 (2023/03/06)
- NHKスペシャル ドラマパート「南海トラフ巨大地震」 (前後編・2023/3/4) 感想 (2023/03/05)