連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第106回・2023/3/3) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第106回〔全126回〕/第22週『冒険のはじまり』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
起業を目指す舞(福原遥)の企画書に目を通した悠人(横山裕)は、舞に対し冷静かつ現実的に計画や資本調達の甘さを指摘し、自分ならば舞の会社への投資は躊躇(ちゅうちょ)すると言う。そして悠人は、めぐみ(永作博美)ならどうするかを問うと、めぐみは自分ならば投資してみたいと答える。そんなめぐみや舞、そして同席している御園(山口紗弥加)に対し、悠人はある提案をする。
---上記のあらすじは[Yahoo!ニュース]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~22週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19,22週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
ご案内
今作の感想は、既に一度離脱しております。
従いまして、今後は管理人が最終回まで完全予想した内容をもとに書きますので、下記を読んでいただいていないと分からない場合があります。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」※今後の感想について(暫定版)
最近、三寒四温で体調を崩しがちですではないですか?
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
最近、三寒四温で体調を崩しがちですではないですか?
私は、1月初旬からかかりつけ医に処方してもらった花粉症の薬を飲んでいますが、流石にここ数日は目が痒くて痒くて、涙で押し流せないので点眼薬が手放せません。
でも、『舞いあがれ!』を見ると、ピタッと涙は止まりますけどね。
「まだ誰もやったことのない事業」には思えないのだが…
冒頭から意味不明だ。
悠人「今やろうとしてんのは まだ誰もやったことのない事業やろ」
舞「せやから やりたいねん」
とにかく、「新しい仕事」、「起業」というオモチャを使いたくてしょうがないようだ。
まあ、気に入った単語を使うのは脚本家の特権だから、とやかく言うつもりはない。
しかし、プロの脚本家なら本人にとっては “オモチャ” でも、普通の人なら間違いに気づくのだから、そこは他のスタッフが気を遣ってもよいと思う。
それが「まだ誰もやったことのない事業」だ。
どうやら、スタッフたちは劇中の2015年にはそう思っているようだが、前回の感想に書いた通り、主人公らがやろうとしていることは、「組合」、「団体」、「NPO」が普通にやっている “仕事” にしかすぎないと思う。
IWAKURAは、営業部のエースが抜けちゃって平気なのか?
それにしても、アバンタイトルだけでツッコミどころが満載だ。
別に粗探しをしているのではない。
少し前に今作が(この脚本家が)描いたことをないコトにして話を進めているから、違和感を訴えているのだ。
まあ、のちに起業家として大空に羽ばたく設定があるから、大きく出た(出した)わけだが、この台詞がおかしいことにお気づきだろうか?
今作が、「IWAKURAは人手不足」だと描いたのだ。
求人広告も出していたし、技術の継承のこともあって笠巻(古舘寛治)を引き留めたのは今作、脚本家なのだ。
しかし、求人広告のその後も、人手不足も描かれていないし、笠巻が退職したからと言って、結城(葵揚)らが困った様子も描かれない。
本来なら、ご都合主義で IWAKURAだけが景気がよいのはいいとして、求人や現場のその後が順調なのを描く必要があるのでは?
なぜ、こんなことを書くのか?
それは、このエピソードの最大の失態に結び付くことだ。
今作は桑原氏が書いた「第77回」から2013年夏へと時間経過して、4年の間に主人公は IWAKURAの営業部のエースとして活躍するまでになった… と描いたのだ。
そう、営業部のエースが抜けちゃって平気なのか? ってことだ。
ホント、どうして広げた風呂敷を畳んでから、新しい風呂敷を広げないのか?
「一つ倒産したら そこが関わる工場も共倒れやねん」
舞「一つ倒産したら そこが関わる工場も共倒れやねん。
一つの町工場を守ることは 東大阪全体を守ること」
上記の主人公の台詞に大きなミスがあるのだが。
まあ、「ドラマなんだから、そこまで言わなくても…」と思うかもしれないが。
よく考えなくても、おかしな台詞、言い分なのだ。
一つ目は…
浩太(高橋克典)の生前から「ネジ工場」は IWAKURA以外にも複数あることは今作が描いたこと。
だから、 IWAKURAが倒産しても、同業他社がその分稼げるのだ。
もう一つは…
町工場の殆どが下請けで、実は経営は大手の発注元次第だというのも、今作が「菱崎重工」と「朝霧工業」で描いたことなのだ。
だから、共倒れはおろか、むしろ弱肉強食なのだから、一つの工場を守るよりも工場が結束することのほうが…
いや、「自社でできない加工範囲を補うことのできる場ネットワークを拡大する」や「製品開発などを優先するモノづくりベンチャー」につながるエピソードにつなげたそうなのは分かるが、それと連鎖倒産は少々違うような…
これ以上はやめておく。
とにかく、今作は、何が何でも「主人公のお手柄」と「オモチャで遊ぶ」をやりたいようで、それを前後の脈略なく盛り込んじゃうから、余計な粗が見えてきてしまうのだ。
ひし形金網を作っている小堺のその後はどうなったの?
さて、主題歌明けの感想に入る前にアバンを受けて、実は一番気になっていることを書いてみる。
それは、主人公が神輿を担ぎ上げた… ひし形金網を作っている小堺(三谷昌登)のその後だ。
「コサカイ鋼業株式会社」は、近年の金網需要の激減だから倒産寸前で、「オープンファクトリー」に参加できる体力もないと描いたのは今作なのだ。
そして今作は第100回で曽根 (二代目)(井之上チャル)に「商品売れたら うちにも もうけ あんねん」、第101回で小堺に「うちかて ハンモックできたんやで。あんたとこも できるで!」と描いたのだ。
これ、よく見れば分かるが、まだ仕事を正式に受注したとも描かれていないし、それこそ施工、納品、そして入金までの時間がかかるわけで、なぜ売れそうなハンモックができただけで強気なのかよく分からない。
いや、都合よく考えることはできるが、これだって最初から「コサカイ」が倒産寸前の設定をくっつけるから意味不明になるのだ。
ただ、単に「うちは余分な経費を出す余裕はない」に留めておけばよかっただけのこと。
それこそ、昨今の視聴者の大好物である “回収” を視野に入れれば、「経営に余裕がない」程度にしておいて、「半年後、コサカイ鋼業株式会社はハンモックが大人気商品になって持ち直しました…」でよかったと思う。
だって、今回でも、悠人への企画書のくだりで、主人公の利益計画、資金調達が甘すぎると今作が書いているだけに、小堺社長のその後が気になるのが普通だと思うが。
それこそ “ドラマ” なんだから、ご都合主義でよいわけで、いつも通りに「舞ちゃんのおかげ」をなぜやらないの?
ドラマはご都合主義でよいのだから、御園を利用して…
いやいや、もっと今回の「起業」を自然な流れにすることだって可能だったと思う。
「こうしたらよかったのに…講座」でいうなら…
それこそ、寄生しまくりの御園(山口紗弥加)が主人公のところに「東大阪の工場が協力して、○○を作れないかなぁ。記事にしたいんだけど」と依頼してきて、主人公が近隣の工場をまとめるだけでよかったと思う。
で、御園が「これ、商売になるんじゃない? 一緒にやろうよ」クで…
何度も書くが、 “ドラマ” なんだから、これ位はご都合主義でよいのだ。
あとがき(その1)
確か、主人公の実家は「窓を開けたら秒で貴司」、「窓を開けたら赤楚衛二」の “優良物件” でしたよね。
だったら、「うめづ」の休店日の設定で、岩倉家と梅津家が集まって起業のお祝いをやったほうが “ホームドラマ” だったような。
あとがき(その2)
それと、会社名「こねくと」じゃなくて、「こんねくと」でしたね(笑)惜しかったなぁ…(苦笑)
でも、こんなことなら当初の「五島編」で「こんね」を強調しておけばよかったのに。
おっと…
●基本的に、進行中の話は前段の話と無関係
でした…(失笑)
あとがき(その3)
私の予想では、来週は「舞と御園が、地元企業とダラダラと新商品開発して… 1週間を時間稼ぎ」なので、“メイン” の脚本家さんはお休みでしょうね。
専門用語が多い新しいことは “サブ” に… なので(笑)
でも、「なにわバードマン編」や「航空学校編」よりも、「こんねくと編」のほうが主人公にとって一大事なので、“メイン” が書くべき、演出も… だと思いますが。
最後に
今週は、当ブログのほうが波乱万丈な展開でした(謝)
来週以降もマイペースで投稿しますので、よろしくお願いいたします。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17731/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
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第16週『母と私の挑戦』
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第17週『大きな夢に向かって』
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第18週『親子の心』
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第20週『伝えたい思い』
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第21週『新たな出発』
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第22週『冒険のはじまり』
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