連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第99回・2023/2/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第99回〔全126回〕/第21週『新たな出発』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
舞(福原遥)は、貴司(赤楚衛二)とめぐみ(永作博美)に、町の住民に工場のことを知ってもらうオープンファクトリーをやりたいと言う。貴司が舞の意図をくみわかり易く読み解くと、めぐみ(永作博美)は舞に「ええ仲間ができた」と二人を微笑ましく見る。そしてめぐみは東大阪で工場を経営する2代目社長の集まりがあるから、そこでそのオープンファクトリーを提案することを勧める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~21週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
今回も、1ミリも1グラムも一言も称賛はしませんので!(困)
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
「もしかして今日は “空先輩” “ターミガン号” “なにわバードマン” で称賛してるかも?」と来訪してしてくださった読者様も少し入るかも知れませんが…
今回も、1ミリも 1グラムも 一言も称賛はしませんので!(困)
舞は完全に"人のせい"、"自分は悪くない"の一点張りか…
冒頭から、ポカ~~~~ンと開いた口が塞がらない。
御園「工場の空き地に住宅が建つせいじゃない?」
舞「そうなんです」
この主人公、完全に “人のせい”、“自分は悪くない” の一点張りである(困)
これ、一難去ってまた一難をやりたくて、強引に「町工場だから…」、「騒音が…」と近隣住民たちが原因で困らされていると描いているが(脚本家たちは気づいていないのか?)、主人公たちが住民を困らせているように描いていないのが、まず大問題だ。
遂に、「IWAKURAの全員が笠巻を心配しない世界」に!
いいや、その前にもっと大事な大問題がある。
それは、遂に「IWAKURAの全員が笠巻を心配しない世界」に陥ったことだ(驚)
まあ、これまでも…
●「バブル崩壊はない世界」なのに「リーマンショックはある世界」
●「遺産相続はない世界」なのに「生命保険金はある世界」
●「東日本大震災はない世界」なのに「JIS Q 9100はある世界」
●「お金のことばかり描いている世界」なのに「試作代はない世界」
このように、作り手たちは自分たちの都合の良いように「ある、なし」を使い分けている。
このこと自体は “ドラマ” だから、あちこちでやっていることだ。
しかし、折角、主人公が結婚して「新章」が始まり、積み残していた「笠巻の引退劇」を描き始めた矢先に、「IWAKURAの全員が笠巻を心配しない世界」って?(苦笑)
もう、Yahoo!テレビのあらすじに名前すら書いてもらえない笠巻(古舘寛治)が不憫すぎて泣けてくる。
さっさと退職金を踏んだ食って辞めるべきである…
「オープンファクトリー」という"オモチャ"の遊び方には根本的な間違いがある
前回の感想で、プロには申し訳ないが桑原亮子氏に次のように苦言を言わせていただいた。
仕舞えないオモチャまで出さないの!
オモチャを出したら片付けなさい!
どうやら、今度は「オープンファクトリー」という “オモチャ” を誰かにもらったようだ(失笑)
もう、使いたくて、遊びたくてしょうがない様子だ。
もう、笠巻なんてオモチャは窓の外に捨てちゃったのかも?
だが桑原氏の「オープンファクトリー」という “オモチャ” の遊び方には根本的な間違いがある。
それは、そもそも「オープンファクトリー」を開催したところで、騒音は消えないってことだ。
いや、むしろ、近隣住民といざこざが起きている状態でイベント騒ぎをやれば、それも騒音の苦情対象になると考えるのが普通だと思うのだが。
「相手の顔が見えれば、対応は違ってくる」なんてのは幻想
こう見えても(見えてますか?)、私の本業はイベント関連である。
千葉県の南房総地域では NPO活動でいろんな地域イベントもやってきた。
だから、この件については敢えて言わせていただく。
「オープンファクトリー」で工場側と地域住民の交流はできる… と、思う。
しかし、「相手の顔が見えれば、対応は違ってくる」なんてのは、携帯電話や SNSがない頃の話で、今や幻想である。
例えば、昨年から今年にかけて下記の騒動が話題になったのをご存知だと思う。
住民「子どもの声がうるさい」 1軒の“苦情”きっかけに公園廃止へ …繰り返される騒音問題に長野市職員も同調 | 国内 | ABEMA TIMES
長野県長野市の公園が子どもたちの騒ぐ声や大人たちの車の騒音が原因で廃止が決定され、今度は「廃止は困る」と住民が騒いでいる一件だ。
当ブログのドラマの感想欄で社会問題を語るつもりはないが、同一地域で暮らしている者同士が少しずつ歩み寄れば、コストや手間はかかっても好ましい結果を導けたと思うのだ。
「IWAKURAを知ってくれれば騒音も見逃してくれる世界」は、やり過ぎ!
いつものことだが、今作が描こうとしているコトは分かっているつもりだ。
IWAKURAのために “頑張ってる舞ちゃん” を強調したいのだろう。
だから、今週は、IWAKURAの恩人である笠巻、夫で俳人の貴司(赤楚衛二)を絡めているのだ。
しかし、やはり、いくら “頑張ってる舞ちゃん” を強調したいとしても、「IWAKURAの全員が笠巻を心配しない世界」で、「IWAKURAを知ってくれれば騒音も見逃してくれる世界」は、やり過ぎだ。
地域イベント成功のカギは「事前の根回し」
この度のエピソードにおける展開に大きな問題があることにお気づきだろうか?
地域イベントをやってきた私が言うのだから、大きく外れてはいないと思う。
それは、地域で住民たちを巻き込んだイベントを成功させる最大の秘訣は “事前の根回し” なのだ。
自分たちがやりたいことよりも、来てもらいたい人が見たいと思うことをリサーチしたり、地域行政の首長さんはもちろん、担当行政機関の人たちとの談合や均衡もそうだし、ビラ配りやポスター貼りも。
まずは、それらのやり方を毎報新聞の記者・御園(山口紗弥加)から聞くなり、ネットで調べるなり、先日の市役所職員に聞くのが最初にやることだと思う。
まあ、今回で、東大阪市経済部モノづくり支援室主任で、なにわバードマンのOB・安川龍平(駿河太郎)が登場したから、安川が “町おこし” の担当者で主人公らに力を貸す… と、信じよう。
騒音騒動をやらなくても主人公の活躍は描けたのでは?
これ、ベテラン技術者の引退、技術の後継者問題、ブログ、騒音問題を “町工場あるある” 的にうまく融合させて、丁寧に描く方法はあったと思う。
それこそ、「騒動ありき」でストーリーを構築するから、こうなっちゃう。
「オープンファクトリー」という “オモチャ” を生かすなら、別に近隣住民が騒音問題を起こさなくたって、いつも通りのご都合主義で主人公が「うちで、オープンファクトリーやらへん?」と言い出せばよいだけだったと思う。
笠巻の技術を披露したり、子どもたちにネジ製造体験させたり、相談会で「実は騒音がちょっと気になるんだけど…」でよかったのでは?
それこそ、会議室で「貴司先生の短歌教室」を開催したっていいんだし…
どうせ、「出したオモチャは片付けない」のだから、出しっ放しでも気にならない程度に広げるだけにしておけばよかったと思う。
まあ、残り約1か月だから、このまま新しいオモチャを広げ続けるとは思うが。
「東大阪の明日を創ろう会」じゃなくて「懇親会」だった?
粗探しするつもりはないが、一回目に見て分からなかったから二度見して分かったこと。
私は「オープンファクトリー」のこと、母・めぐみ社長(永作博美)が言っていた「東大阪の明日を創ろう会〔第3弾〕2代目社長のための警衛懇親会(劇中のチラシ表記ママ)」で主人公が「例の勉強会」の時のように挙手して意見を発すると思ったのだが。
チラシに会場が「東大阪市総合産業会館 第2会議室」とあったから、「うめづ」は懇親会で、その二次会で近隣の工場の人だけに相談したってことだったんだ!
なんか、話が急に小っちゃっ!! 狭っ!!!
あとがき
桑原さんは、「航空学校編」は書いてないけど、「なにわバードマン編」は書いてるから…(笑)
まっ、どうでもいいです。。。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17699/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
97 98
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