連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第98回・2023/2/21) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第98回〔全126回〕/第21週『新たな出発』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
IWAKURAでは、舞が始めたブログへのアクセス数が増え、社員たちはそれを喜ぶ。そんな中、若手の女性職人の土屋(二宮星)が事務所に現れ、笠巻(古舘寛治)がぎっくり腰になり動けなくなったと告げる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~21週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
名刺交換した後に「そうでしたか…」って???
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
めぐみ「そうでしたか…」
え~~~と、母・めぐみ社長(永作博美)は市役所の二人と名刺交換した後だよね。
だったら、最低でも山田紗江(大浦千佳)は役人に工場に来た理由を聞いた上で、事務所に通したのでは?
で、その理由から社長を呼んだのでは?
名刺交換した後に「そうでしたか…」って???
流石に、これでは主人公が"人でなし"すぎる!
とにかく、もう最初から「こうしたらよかったのに…」をやっちまうが。。。
こんな展開にするなら、主人公の結婚話の前に、新聞社の取材、ブログ開始、笠巻(古舘寛治)の引退まで全部やったら良かったのでは?
その順番が適切でないから、前作『ちむどんどん』では連発していた「人でなし」を今作でも書かなくてはいけなくなってしまったのだと思う。
桑原亮子氏の脚本が、盛り上がりを作れない理由
そもそも、これも繰り返しになるが、「使ったオモチャを片付けない!」から、こんな意味不明な展開になるのだ。
今回の序盤で脚本家は山田に次の台詞を故意に(=しなくてもよいことを、ことさらするさま)盛り込んできた。
山田「めちゃくちゃアクセス数 増えてるやん!」
お分かりのとおり、アクセス数が増えたのは新聞記事のおかげもあるだろうが、“今作” としては “笠巻へのインタビュー” のおかげのはずだ。
更にそのインタビュー取材の際に、笠巻は舞(福原遥)に引退をほのめかしていた。
しかし、事もあろうに “今作” は脇役のインタビューや引退劇なんて “先送りしちゃえ” と言わんばかりに “短歌と主人公の恋バナ” を組み込んで、分かりづらさこの上ない短歌恋愛と結婚式と披露パーティーまで描いたのだ。
そう、長年世話になっている古参の従業員の引退の苦悩を知っているのに、自分の恋愛、結婚を優先した主人公に作り上げたのだ。
そして、結婚したから「ようやく笠巻?」と思いきや「閲覧数(48)」で、ご満悦の舞ちゃんである(苦笑)
それも、コメント投稿者の「こーすけ」の内容にすら触れないで… で、ある(苦笑×2)
だから、口が酸っぱくなるほど言っているのだ。
仕舞えないオモチャまで出さないの!
オモチャを出したら片付けなさい!
って。
なのに、桑原氏がその時に書きたいことだけを思い付きのように故意に書き加えちゃうから、自分でも盛り上がりを作れないのだ。
もしかして、盛り上げるつもりなんてさらさらない可能性もあるが???
“大人の事情"があるにしても、描くべき順序はあると思う
今回の笠巻のケガ、家の事情、引退宣言を経て、いきなり登場した「工場の騒音問題」然り…
貴司(赤楚衛二)の夕飯の心配、リュー北條(川島潤哉)の短歌の話などなど、脇役を描かなくてはいけない “大人の事情” があるにしても、描く順序ってものがあると思う。
もう、結婚しちゃったから、それ以前に巻き戻せとは言わない。
しかし、先週に笠巻のインタビューと引退を描き始めた(=オモチャを広げた)のなら、そのオモチャで遊びなさいよ! と言いたい。
脚本家がオモチャで遊ばないから、舞が笠巻のことをこれっぽっちも心配していない “人でなし” にしか見えないのだ。
これまでのほぼすべてを見てきた脇役である笠巻を描き始めたのに、古いオモチャはポイと投げ捨てて、新しいオモチャ「工場の騒音問題」で夢中で遊ぶから、前回書いた通り「風呂敷を広げるだけ広げて、畳まない(畳めない)」と評価するしかないのだ。
そして、ほぼすべてのオモチャを片付けないから、何が本当に描きたいのかも、残り約1か月なのに見えて来ないのだ。
当然、面白くないはずである…
三人揃って一度に "幻滅" である…
粗探し、ツッコミはしないつもりだが、今回は書いちゃう。
役人が帰った後の夕食のシーンで…
めぐみ「おいしいなぁ…」
舞「疲れ 飛んでくわ」
貴司「よかった」
三人揃って一度に “幻滅” である…
と同時に、笠巻が “あわれ” で仕方がない…
なぜ、「工場の騒音問題も何とかしなきゃだけど、笠巻さんのこと…」じゃないのか!
あとがき
この程度の “ドラマ” で、「一難去ってまた一難だけど、幸せオーラ全開でガンバレ舞ちゃん!」と思える人は、穏やかな心の持ち主なのでしょうね。
気が短くて卑屈な私は、「父の代から散々お世話になった恩人を放置するのか!?」と怒りを通り越して呆れています。
今回だって、新家族の貴司はいいとして、笠巻の案件が解決するまで、北條と記者・御園(山口紗弥加)はオモチャ箱に仕舞っておけばいいのに…
とにかく、このまま好き勝手にオモチャを出しては片付けないのは直ちにやめた方がいいと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17695/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 土
第21週『新たな出発』
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