罠の戦争 (第6話・2023/2/20) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『罠の戦争』
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第6話『政治家に転身!敵は幹事長だ』、ラテ欄『激突!強大な幹事長に罠を仕掛けて真相に迫れ!』の感想。
泰生(白鳥晴都)の事件の隠匿を指示したのが鶴巻(岸部一徳)だと知った亨(草なぎ剛)は、毎月第2・第4月曜日は必ず夕方5時に党本部を出る鶴巻の行き先を探る。一方、眞人(杉野遥亮)は植物の研究職に戻るなら相談に乗ると亨に言われ、心が揺れる。そして、思わぬ秘密を抱えた梨恵(小野花梨)は…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:後藤法子(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、都市伝説の女)
演出:宝来忠昭(過去作/嘘の戦争、姉ちゃんの恋人、家政夫のミタゾノシリーズ) 第4,5話
三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密、姉ちゃんの恋人) 第1~3,6話
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、テセウスの船、危険なビーナス、日本沈没-希望のひと-)
主題歌:香取慎吾×SEVENTEEN「BETTING」
ナレーション:柳沢三千代(過去作/アニメ「それいけ!アンパンマン シリーズ」カレーパンマン声優)
プロデューサー:河西秀幸(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、GTOシリーズ)
三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密)
※敬称略
"演出を感じさせない演出"のほうが優れているともいえる…
大したことではないのだが…
やはり映像的には、宝来忠昭氏の演出のほうが断然 “好みにピッタリ” で、だから今作のプロデューサーでメイン監督である三宅喜重氏の演出で「これだ!」といって取り上げたいものはなかった…
いや別に今回の三宅氏の演出が悪いという意味ではなく、むしろ演出の本質を考えれば “演出を感じさせない演出” のほうが優れているともいえるわけで、そこは完全に “好み” だってことだ。
でも、好みで言えば、展開が1時間内で二転三転しちゃうのだから、そこは演出でもっと「ええっ!」「そう来たか!」と思わせても良かったかなとは思う。
単純な復讐劇ではなく、人間性を描くヒューマンドラマに!
ということで、早速ストーリーなどの感想を書いてみる。
公式未発表ではあるが一般的な総話数からしても、今回の演出が久し振りのメイン監督であることからしても、今回が折り返し、いわゆる「後半戦」に突入したってことだろう。
実は犬飼代議士(本田博太郎)親子が消えた「代議士編」がどう展開していくのか楽しみであり不安でもあった。
それは、「代議士編」は “倒すべき敵” が明確に規定されていないから。 従って好みの問題として、あざとさや引っ張り過ぎだとか感じる人はいるかもしれない。
ただ、私は、完全に主人公が権力の闇である政界に入り込んでいるわけだから、簡単に “倒すべき敵” にたどり着くほうが雑だし安易に思える。
むしろ、蛍原梨恵(小野花梨)が蛯沢眞人(杉野遥亮)の兄の陳情の一件を鷲津亨(草彅剛)に教えるくだりなんて、単純な復讐劇ではなく、人間性を描くヒューマンドラマになっていて、なかなかだと思う。
少なめの登場人物で、うまく作り込んでいると思う
そして、あれよあれよとしているうちに、厚生労働大臣・鴨井ゆう子(片平なぎさ)にまでたどり着いた。
で、よく考えると今作の既出の怪しいキャラクターって、そんなに大人数ではない。
ここまで名前を挙げなかっただけでも、あとは総理大臣・竜崎始(高橋克典)と民政党幹事長の鶴巻憲一(岸部一徳)くらいだ。
従って、泰生(白鳥晴都)の事件の真相では引っ張れないだろうから、この先は権力闘争なりに進んで行くのだろうか?
あとがき
巧みに “敵” を作っては盛り上げていると思います。
まあ、当初で鴨井厚労大臣は<シングルマザーで息子を育てた>設定なので何かあるとは思いましたが。
やはり今作の面白さは犯人探しではなく、「弱者による権力者への復讐劇」だと思うので、いい方向に進んでいると思います。
次回にも期待します。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17693/
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