ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは本家のブログへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第97回・2023/2/20) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第97回〔全126回〕第21週『新たな出発』の感想。

 
 

 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


貴司(赤楚衛二)をめぐる舞(福原遥)と秋月史子(八木莉可子)の三角関係の結末やいかに?五島のばんば(高畑淳子)が東大阪にやってきて、めぐみ(永作博美)としみじみ語り合う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19~21
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15,21
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
   原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16
   工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


"悠人ニーニー"役を好演中の横山裕さんの新作ドラマ情報

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

今日はぬっかですもんねー。春ん来たごっちゃよ。
(今日は暖かいですね。春が来たみたい)
上↑新作です!

さて、今作に無関係ではない情報ですし、今作の感想の読者様の中には横山裕さんのファンもいらっしゃると思うので、一応ご紹介を。というのは…

2021年4月期に今作で “悠人ニーニー” 役を好演中の横山裕さんが主演したテレビ朝日系ドラマ『コタローは1人暮らし』の続編、『帰ってきたぞよ! コタローは1人暮らし』が、今春4月から放送されることが本日(2/19)に発表されたってことです。

関ジャニ・横山裕 4月「コタローは1人暮らし」2年ぶり続編で名コンビ復活! コタロー5歳児→小学生に

メイン脚本家・桑原亮子氏にも褒めたいところがある

今回の感想に入る前に、先週書き残したことと、読者様からの非公開希望コメントなのに質問(?)にお答えしようと思う。

一つ目の「先週書き残したこと」は、最近の感想が苦言ばかりゆえに、ちょっとだけ今作のメイン脚本家・桑原亮子氏を褒めてみようと思う(汗)

先々週あたりからの「舞ちゃんの恋バナ」が続き、週明けの今でも「なんだったの?」と思っているのは間違いない。

その一方で、上から目線で申し訳ないが、他のドラマの感想にも書いた通り、今期は大御所から中堅、若手の脚本家さんたちがテレビ各局で “恋バナ” を書いている。

「こんなにも需要があるのか?」とオッサンの私は思うが、業界が「13歳から49歳の女性が見たくなるドラマを作れ~っ!」と一丸となっちゃっているから、やむを得ないかとも思う。

で、褒めたいことは、短歌もたしなまれている桑原氏は、自身の嗜好や特技を生かした「舞ちゃんの恋バナ」、それも「結婚に結び付くようなラブストーリー」を “自分しか書けない恋バナ” して作り込んだことだ。

やはり、脚本家も “作家” であるから、世間にウケるのも大切ではあるが、“作家性” を追求することは決して悪くないと思うから。

ただ、私は称賛しきれないのは、「それが成功したのか?」、「多くの人の共感を得たのか?」、「半年間の長丁場の朝の連続テレビ小説として正しかったのか?」については、甚だ疑問しかない(後述する)からだ。

「風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」ってどういう意味?

もう一つの「読者様からの非公開希望コメントなのに質問」について。
非公開だと、答えようがない(笑)

ってことで、今回は「風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」ってどういう意味? って質問の答え。
流石に風呂敷はご存じだと思うから割愛するが、風呂敷を広げる時は何かを包む時だ。

脚本でいうなら「書きたいこと」を一括りにしたい時だ。
そして、書きたいことがたくさんあればあるほど、大きな風呂敷を広げるわけだ。

で、いろんなネタやエピソードを思いついたら広げた風呂敷の上にのせて仕舞っておく。
そして、いざ脚本を書く時に風呂敷を広げて中身を並べて書いて、その分を書き終えたら全部を風呂敷に戻して、くるんでおく。

ここまでが「風呂敷を広げて畳む」ってことだ。

では、「風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」ってどういう意味?

一枚の風呂敷を「週単位」、「章」、「○○編」という “括り” だと考えると分かりやすい。

例えば「初期の五島編」では、たくさんのネタやエピソードが風呂敷に入っていた。
それを桑原氏は次々に出してきては並べて、主人公が飛行機好きな女の子までは描いて、風呂敷を畳んだ。

で、次に開いた風呂敷は「なにわバードマン編」だ。
ここに注目点がある。

それは、「五島編」と「なにわバードマン編」のどっちの風呂敷にも “中高生時代の主人公” が入っていなかったのだ。

桑原氏は「時間経過」という技を使って、すっ飛ばした。

しかし、“連ドラ” は連続しているから連続ドラマというわけで、やはり “中高生時代の主人公” はどっちかの風呂敷に入れておくべきだった。

普通に考えれば、五島から東大阪に戻ってきた主人公の大学受験までを描くのだから「五島編」に組み入れるか、たったの1回分でもいいから「中高編」を作るべきだったと思うが。

まとめると、本来は使いたいネタの数々をいくつかの風呂敷に仕舞っておいて、一括りを片付けたら、次の風呂敷を広げるべきなのに、そうそう、使ったオモチャを出しっぱなしのまま、新しいオモチャの封を開けちゃう感じだ。
だから、ママに「使ったオモチャは片付けなさい!」ってなるのと一緒だ。

このようなことを、「風呂敷を広げるだけ広げて畳まない」と例えているのだ。

ひたすらにツッコミどころが満載のヒロインの結婚披露宴

さて、前置きが長くなったので、いよいよ本編の感想だ。

どう見ても「結婚披露宴の二次会」だと思ったら、「披露宴本番」だった(苦笑)
それはともかく…

前作『ちむどんどん』ですら、主人公の結婚披露宴はツッコミどころはあっても、それなりに披露宴らしい雰囲気は醸し出していたのに。

しかし、今作ときたら、ひたすらにツッコミどころが満載。

一応、30年以上ホテルで結婚披露宴の演出の仕事をしている立場で一つだけツッコむと。

普通、新婦のお父さんが亡くなっている場合は、遺影を持参して家族でお祝い… となるケースが多い。

もちろん、たまに「披露宴会場に遺影があると辛気臭くなるからやめておく」という親族はいるが、まあ稀である。

で、この劇中の世界では、亡父・浩太(高橋克典)は “IWAKURAのヒーロー” 扱いで、参列者もみんな浩太を好意的に受け入れているのだから、浩太の遺影を自宅に置いてくる方がはるかに不自然に見えるのだが(苦笑)

悠人と佳晴を登場させたのは評価したい

まあ、他にもツッコミどころは山ほどあるが、馬鹿馬鹿しいからやめておく。

もちろん、コメントに書き込まれても困るから、粗探しをやるなら SNSで盛り上がっていただきたい。

その分、いいとこを掘り起こしておくと、悠人ニーニー(横山裕)と佳晴(松尾諭)を登場させたことだ。

このメンバーを一堂に集めるのは、キャスティング担当は苦労したと思うから褒めておきたい。

披露宴が盛り上がらなかったのは演出でなく脚本が原因…

そもそも…
先週の通称「柏木公園」での “舞ちゃんと貴司がコクるの巻” ですら、予想以上に盛り上がらなかったのだ(困)

いやいや、正確には劇中の舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)ですら、告白し合って盛り上がったように描かれてはいなかったのだ。

しかし、ネット上はこれでもかと言わんばかりに「神回」、「キュン死」のアゲ記事が氾濫しており、むしろそっちのほうが盛り上がっていたくらいだ(苦笑)

そんな状況を引きずったまま、今回の “偏ったメンバーたち” じゃなくて “アットホーム” な披露宴を、今回の劇中の貴司と舞は「ええ一日やったやんか」「ホンマに幸せな一日やった」としみじみ語っていたが。

好意的に3回見直してみたが、演出そのものが全く盛り上がったように描いていないのだ。

もう、これでもか! と言わんばかりに、淡々と、平坦な披露宴で。

しかしドラマの “本質” からすると、盛り上がらないのは演出のせいではなく、脚本の構成や台詞によるものであることは明らかだ。

簡単に言っちゃえば、特に「航空学校編」が終わってからの、「リーマンショック編」以降の描写や展開に問題が山積だからだ。

舞のキャラ描写が雑だし、二人が応援したくなるキャラになっていない

一つ目が、主人公・舞のキャラクター表現が雑過ぎることだ。

前段の「風呂敷」の話に例えれば、「週単位」、「章」、「○○編」という “括り” が変わる度に、主人公のキャラクターが変わりまくったから、全く連続性が感じられず、結果的に “一人の人間” には見えないに等しい状態になっていること。

これで、舞に「感情移入しろ!」、「共感しろ!」と言われても無理に決まっている。

もう一つは、これは舞と貴司の両方に言えることとして、二人とも “応援したくなるキャラクター” になっていないことだ。

要するに、他のキャラクター以上に頑張ってる、踏ん張ってる、苦労しているように描かれた記憶はないし、逆に気の毒だなぁ、痛々しいなぁ、不憫だなぁと感じるようなエピソードもほぼ無かったし。

元々のストーリーやエピソードが雑すぎて展開そのものが納得しづらいから、 登場人物に共感するまで感情自体が盛り上がらないのだ。

脚本も演出も「舞にはほぼ無関係な要件」を盛り込み過ぎ!

そして、何よりも失敗だったのが、 “舞ちゃんと貴司がコクるの巻” の週なのに、肝心の舞がほぼ無関係の “短歌” を無理やりに盛り込んだことだ。

これが、致命的なダメージを与えた元凶だと思う。

更に困ったことに、これまた舞にはほぼ無関係な “貴司のスランプ” まで別途追加しちゃった。

そう、桑原氏が書きたいこと=「舞にはほぼ無関係な要件」を敢えて加えてしまったのだ。

まあ、今作は「舞にはほぼ無関係な要件」が多過ぎるのが最もよくない点なのだが。

無駄を承知で「こうしたらよかったのに… 講座」を開講してみる。

「舞にはほぼ無関係な要件」を盛り込まずに、短歌集の出版のために日々頑張ってる貴司を、仕事の合間を使って健気に「デラシネ」に通ってはあれこれ手伝う舞ちゃんにしておいて…

「最後の一首が書けたら告白するつもりだったんだ…」、「短歌集が完成したら言おうと決めてたの!」と単純な構成のほう老若男女問わず納得しやすかったと思うのだが。

あとがき

今週の脚本と演出担当は、言わずもがなの “メインのコンビ” です。

“メイン” で、主人公の見せ場である “結婚式&披露宴” で、ここまで盛り上げることができないのは…
むしろ上層部から「これ以上視聴率が上がると問題だから、盛り上げるな!」と命令が出ないとできないような(失笑)

それと、不思議なことに今週分の「Yahoo!テレビ」のあらすじが、先週分の半分になりました(なんで?)

きっと、今日は「ネット上が “うめづいわくら” の回収で歓喜!」ってアゲ記事が氾濫すると思いますよ(笑)


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入していただけます!

★Amazonのなか見!検索で立ち読みできます!


「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17692/


【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 
第19週『告白』
87 88 89 90 91 
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96 
第21週『新たな出発』

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

連続テレビ小説『舞いあがれ!』第97回

『新たな出発』内容舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)の結婚式が行われ。。。。敬称略作、桑原亮子さん演出、田中正さんたかだか、結婚式だというのに、あり得ないほど、ツッコミどころが満載で。ツッコむ気持ちも起きないです。良いところがあったとすれば、佳晴、悠人が登場したくらい。後はまぁ。。。もう、どうでもいいです。そもそも、先週の“あの状態”では、盛り上がったとは言えない状態で。なのに、まるで盛り上がっ...
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: