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6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱 (第6話・2023/2/18) 感想

6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱

テレビ朝日系・土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』
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第6話の感想。


航(橋爪功)の部屋を整理する星太郎(高橋一生)は、片付けの先送りを反省する航の言葉で、クラス会へ顔を出そうと考えを変える。そんな中、ひかり(本田翼)は星太郎に母親の写真を見せてほしいと頼む。写真の人物を知っていると告げたひかりは、航の秘密も知ったかもと言い出す。やがて、花火を打ち上げた星太郎はそのまま帰宅。クラス会には思わぬ人物が参加していて…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:橋部敦子(過去作/救命病棟24時1,2、僕シリーズ3部作、僕らは奇跡でできている)
演出:藤田明二(過去作/復讐法廷、エイジスハラスメント、やすらぎの郷) 第1~3,6
   竹園元(過去作/セミオトコ、モコミ、ザ・ハイスクール ヒーローズ、となりのチカラ) 第4,5
   松尾崇(過去作/ドラマSP「エアガール」の助監督)
音楽:森英治(過去作/モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~)
音楽プロデュース:S.E.N.S. Company(過去作/トットちゃん!、モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~)
主題歌:ケツメイシ「夜空を翔ける」
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(過去作/ドクターX 6,7、妖怪シェアハウス1,2、七人の秘書、ザ・トラベルナース)
※敬称略



まえがき

前回の感想で「離脱するかも…」と書いて、私自身も離脱するつもりでしたが…

昨夜、仕事から帰って来たら今作の大ファンの妻がリビングでリアタイ視聴しており、チラッと画面を見たら序盤での星太郎(高橋一生)と水森ひかり(本田翼)が茶の間で向き合っている映像だけ見て(音声は聞いてない)見て、「今回の演出は藤田さんだ!」とピ~ンときました

そこで、藤田さんの演出が良かったので、感想も書きます…

演出が藤田氏に戻り、"連ドラ"としての面白味が増した

では、今回の感想。

前回の感想に書いた通り、脚本が橋部敦子氏で、第3話からの演出担当が竹園元氏で、音楽プロデュースがS.E.N.S. Companyで、テレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」枠だから、そのタッグで作られたドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレ朝/2021)のような雰囲気が今回も漂ったのは間違いない。

『モコミ~』のようになってほしくないことは、もう蒸し返さないが。

ただ、やはり “演出” で雰囲気というのはガラリと変わるわけで。

例えば、第3,4話担当の竹園氏は脚本通りにコミカルに演出しちゃった。

それが間違っているわけではないが、やはり今作のメイン監督は藤田明二氏であって、藤田氏が第1,2話で構築した雰囲気やキャラ設定は “連ドラ” ゆえに踏襲してもらわないと困るのだ。

ひかりの役割が増えたため、航の描き方に変化をつけてきた

しかし、困ったことに(?)どうやら脚本自体が後半戦のシリアス&サプライズ展開の助走として、敢えてコミカル路線に書いてメリハリを作っている節があるのだ。

そのことは、会話の内容、特に中盤での星太郎と航とのやり取りが異様なほどにコミカルになっていることから感じ取れる。

ということで、いつもなら3週続けて雰囲気が変わったら、間違いなく離脱なのだが、私の袖を引っ張ったのが藤田氏の演出だ。

一つ例を挙げるとすれば、下記のシーンだ。

幽霊の航が音声だけ先行して登場する場面
©テレビ朝日

幽霊の航が音声だけ先行して登場する場面。

このカットのあとに、実際に星太郎の横に航がいるカットに切り替わる。

今回は、航の登場の仕方に映像的な工夫が幾つもあって、竹園氏の時も無くはなかったが、藤田氏の演出のほうが脚本とのバランスがいいのだ。

まっ簡単に言うと、脚本がコミカルな時は演出はオーソドックスで、脚本がシリアスな時はややコミカルに… のさじ加減が<私好み>だってことなのだが。

例えば、ここを通常のように最初から3人揃った「3ショット」で作っちゃうと “いつも” の感じになっちゃう。

いつもの感じになるのは、前2回がひかりが蚊帳の外で物語が進んだことからすると正しい軌道修正だが、今回のストーリーから、ひかりは今作のある種の “ストーリーテラー” であり、物語の “けん引役” の役割が加わっている。

要するに、ひかりは今の星太郎と航の関係を “かき回す役割” を担って、物語を結末まで導く係ってことだ。

だからここでは、第3話まで描いてきた “幽霊が見える男と幽霊と幽霊は見えない女の… 奇妙な3人の同居生活” から次の段階へ移行する “つなぎ目” であり “転換点” を強調するために、敢えて航を別枠で合成する手法で “3人の同居生活” らしさを払拭する演出に切り替えたと推測する。

航を敢えて"合成"することで得られる演出的な効果

興味深いのは、今回はほぼ “3ショット” がないことだ。

唯一というべき印象的な事務所でのやり取りも、幼馴染の田中(小久保寿人)が加わっているから “4ショット”。

いや、正しくは “3ショット+1” かもしれないが(笑)

事務所でのやり取り
©テレビ朝日

更に、 4年前に別れた星太郎の恋人・由紀子(安藤聖)が来訪した時も、航は合成で参加していた。

星太郎の恋人・由紀子が来訪した時
©テレビ朝日

やはり、この辺の演出、要は敢えて映像的には “幽霊らしく” 描くことで、次の展開、いわゆる実は航が “星太郎の妄想” の産物であるという結論を楽しいサプライズにするための工夫になっていると思う。

星太郎を俯瞰で見ているのは、誰なのか…

それの最も「なるほどね」と思わったのが、次のシーン。

星太郎が前回にも登場した「望月煙火店」の家の前に佇む少年(塚尾桜雅)を見た後に、自室にこもってノートを読むシーンだ。

星太郎の恋人・由紀子が来訪した時
©テレビ朝日

珍しくカメラが俯瞰(鳥の目線のように上から撮影するアングル)で星太郎を捉えている。

これは、この類の作品の場合は、「死者の視点」、「あの世からの視点」を象徴するアングルだから、演出によって終盤手前で更に “幽霊っぽさ” を強調しているわけだ。

だから、このカット以降の本編に航は登場しない。

そして、星太郎にも航が見えなくなる… なかなか巧みな映像効果による演出だと思う。

あとがき

今期って、幽霊に限らず、死んだ人やペットの姿が登場する連ドラが今作以外に私が見ているだけで、井上真央×佐藤健×松山ケンイチのドラマ『100万回 言えばよかった』(TBS/2023)と、King & Prince・岸優太が"元愛犬"美 少年・浮所飛貴と恋!? する『すきすきワンワン!』(日テレ/2023)があります。

いずれも、イマジナリー(実在しないさま・架空であるさま)をリアルに感じさせるために、脚本、演出、俳優さんたちの個性が光って面白いです。

意外と、イマジナリーな存在に現実味を感じさせる工夫として映像的な類似点があって、そこを比べて楽しむのもアリだと思います。

最後に、やっぱり個人的に藤田明二さんの演出のほうがしっくりきます…

おっと、下衆なのでストーリーの考察はやりません



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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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