連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第20週/土曜日版・2023/2/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第20週『伝えたい思い』の「土曜日版」の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
新聞記者の御園(山口紗弥加)が IWAKURA の女性社長であるめぐみ(永作博美)に興味を持つ。御園からは町工場の魅力を発信することを促され、舞は職人たちの思いを伝えるためのブログに取り組む。一方、貴司(赤楚衛二)は編集者の北條(川島潤哉)から課された新しい短歌作りに苦しんでいた。貴司の短歌のファンという史子(八木莉可子)がデラシネに出入りするようになり、舞は戸惑う。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19,20週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
二人が告白し合う場所は"デラシネ"のほうがよかったか?
今回は、いつもは紹介しない非公開で投稿される私へのご意見コメントを紹介してみる。
だって、こうやって取り上げないと質問に答えられないし…
二人が告白し合う場所は “デラシネ” のほうがよかったと思うんですが…
う~~~~~~~ん。
前回の感想でもちょっと触れたが、わかり切ったことだから敢えて書かなかったことを書かざるを得ないようだから書いてみる。
今の「デラシネ」は貴司の創作活動の場所 兼 職場だから…
まず大前提として…
“ドラマ” において「舞台(シーン)設定」には必ず意味がある(はずである)と思う。
今作を見ていれば自然に分かることだが、「デラシネ」は舞(福原遥)や貴司(赤楚衛二)にとっては子どもの頃は「秘密基地」だった。
言わば、「自分の部屋」は “自分の内側” や “心の内面” を投影した場所ではあるが、<特に日本では>親が入ってくる可能性がある「子ども部屋」は “秘密とは無縁な場所” なのだ。
今作でも親やきょうだいがズカズカと入ってくる描写が多いことでも分かるはずだ。
しかし、逆に「デラシネ」は基本的の親が来ない “親への秘密を隠せる場所” という設定だった。
だから、貴司が「デラシネ」の店主になるまでは、設定が踏襲されていた。
だが、貴司が「デラシネ」の店主になった時点で、その設定は崩壊した。
「デラシネ」は、貴司の創作活動の場所であり、職場になったのだ。
だから、いくら舞がストーカーの如く「デラシネ」に立ち寄って入り浸っても、相手の職場で “恋バナ” は基本的にあり得ないと思うのだ。
逆に考えれば分かりやすい。
貴司が舞のことが気になって、用もないのに「IWAKURA」に来てはお茶を飲んで喋っている中で、「僕は舞ちゃんが好きだ」は “無い” のだ。
元カレの柏木と別離した公園しか選択肢は無かったと思う…
もちろん、感覚は人それぞれだから、「いいじゃん」と思う人もいるとは思うが、私からすれば金曜日分で舞が秋月史子(八木莉可子)を自分の部屋に簡単に招き入れちゃったことすら「ん?」なのだが。
だから、そもそも東大阪では舞台設定が乏しい今作では、「デラシネ」、「貴司の部屋」、「舞の部屋」でなければ、ましてや「うめづ」、「ノーサイド」も無しなら、元カレの柏木(目黒蓮)と別離した公園しか選択肢は無いのだ。
それこそ、史子の “残り香” を感じる「デラシネ」で告白だったら、また脚本家や演出家のセンスを疑ってしまったが、そこは一安心だ(苦笑)
それと、そもそも論として、30歳前後の息子や娘の、それもお隣さん同士で、幼なじみの恋愛に、親があそこまで鑑賞するのは時代ってことなのか? と、ず~~っと思って見ていたのは、私がオッサンだからだろうか(笑)
皆に愛される舞ちゃんが頑張った"恋のお話"ってことで…
さて、「土曜日版」の感想だ。
といっても、大した感想は思いつかない。
まあ、敢えていうなら、「本編」では主人公の恋敵的に描かれていた史子を含めて、脇役たちが主人公の恋の成就を一生懸命に後押しする “応援団” となって、その応援を受けて舞ちゃんが気持ちを伝えて、貴司くんも答えましたとさ… めでたしめでたし。。。という感じに仕上げっていたということだろうか。
この程度のことなら、わざわざ史子を使って舞の背中を押すまでしなくても、既出の編集者・リュー北條(川島潤哉)が貴司の短歌を読んで、貴司の背中を押して、短歌集作成に身を入れさせる展開でもよかったような…
先日も書いたが、今期で放送中の大御所脚本家たちを始め、若手や中堅脚本家たちが頑張ってる “恋バナの連ドラ” と違いがハッキリしてしまったように私は思う。
まあ、世間では下記のような騒ぎらしいから、我が家には違う電波が届いていたとは思う(笑)
「舞い上がれ!」神回にSNS号泣の嵐「朝から涙腺崩壊」「感動した」「胸キュン死にそう」 - ドラマ : 日刊スポーツ
あとがき
本来なら、ヒロインの恋が成就したのですから、感動とは言わずとも「よかったね」的な気持ちになりそうですが、私が醒めて見ているせいか、柏木との恋バナの時も「ふ~ん」だったんですよね。
やはり、風呂敷の畳み方が私の好みじゃないんでしょうね。
いや、広げるだけ広げて、畳む時が雑だからシワくちゃになっているのが気になるのです…
予告編の内容には触れませんが、更に風呂敷が広がるようなので脚本は “メイン” の桑原亮子さんだと思います。
また、金曜日できれいに畳んでほしいです。。。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/17688/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95 96
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