連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第96回・2023/2/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第96回〔全126回〕/第20週『伝えたい思い』の感想。
※ 本作は、2023年2月10日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
会社の昼休みに舞(福原遥)は、笠巻(古舘寛治)に出来上がったブログを見せると、笠巻は良い置き土産になると舞に告げる。舞は笠巻が引退しようとしていることを初めて知る。デラシネでは、貴司(赤楚衛二)がリュー北條(川島潤哉)と向き合い、新しい短歌が作れなかったと告白する。それに対してリュー北條は、自分の心の中を隠さずに、さらけ出して欲しいと貴司に言う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19,20週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」助監督、特集ドラマ「ペットにドはまりして、会社辞めました」) 第20週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
もう分けありませんが、1ミリも、1節も、一言も賛美はありません
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
折角、冒頭に書いてある「僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴」の “賛美” のほうを読みに来てくださった方には申し訳ないですが…
1ミリも、1節も、一言も賛美はありません。
愚痴と、「こうしたらよかったのに… 講座」のみで、今回も “ブログ” で私の思いを伝えます!
北條の台詞の真意も、うまく伝わって来ない…
冒頭から、ポカ~ンと開いた口が塞がらない…
北條「けどさ もったいないよね。
梅津さん せっかくのマグマに蓋しちゃって」
編集者・リュー北條(川島潤哉)の貴司(赤楚衛二)への台詞だが。
それこそ、私が桑原亮子氏に言いたい… 「もったいないよね」って。
貴司の短歌のファン・秋月史子(八木莉可子)を盛り込んだりしり、脚本そっちのけで劇中の短歌を作ったり、頑張っているのは認める。
ものづくり、もの書き、脚本家、歌人、クリエイターとして、商業的に成功する難しさ、自分の思いを乗せる難しさなどを、貴司と北條に託していることは、理解しているつもりだ。
しかし、正直うまく伝わっているとは思わない。
その原因は簡単には書ききれないほど山積だが、唯一いえるのは、“恋バナ” の絡め方が下手だから… に尽きると思う。
笠巻を"勇退エピソード"で送り出すだけでよかったのでは?
では、視点を変えて、笠巻(古舘寛治)のくだりを考えてみる。
こっちは、そもそも何を伝えたいのかよく分からない。
確かに前回で、「今の IWAKURAを再建したのは女性だけじゃない!」と毎報新聞の記者・御園(山口紗弥加)に “動かされた” 主人公・舞(福原遥)が頑張りました… は、伝わるが。
でも今回を見たら、描きたいのは「長年の功労者である笠巻の引退劇」らしい。
だったら、最初から「老眼で細かい作業がしにくくなった」とか「親の介護をしなくちゃいけない」とか、要するに「あとは、お前たちに任せるぞ!」的な勇退エピソードで送り出すだけでよかったのでは?
だって、そもそも、笠巻は、今作において主人公の幼少期からず~っと登場しているキャラクターの上に、過去も今も、事あるごとに主人公を支え続けている “数少ないキャラ” なのだ。
だから、笠巻の引退をきれいに描いて、今後の主人公を支えるキャラを明確に位置付けるのもアリだった。
で、もしも、もしも、“メイン” が今後の主人公を支えるキャラを “貴司” にする “つもり” だったのなら、ここは、第1段階として丁寧にしっかりと「笠巻の勇退」を描いてから、その上で貴司との恋バナを描くべきだったと思う。
いや、今どきを考えると “ウザい と一喝されて終わってしまうだろうが、劇中の世界、劇中のキャラ、劇中の設定を鑑みれば、むしろ、仕事も恋愛も憶病がちな舞に対して、「最後に言っておくな。舞ちゃん、もっと仕事も恋も積極的にやらなあかんで!」的な感じで、エールを送って去ってもよかったとさえ思うが。
まさか、笠巻の引退と、貴司のスランプまで “重ね” ている “つもり” ではないと思うが、もしもそうだとすると、流石に脚本家も演出家も、「自分たちの伝えたことを伝える」のをやり直した方が… チャック!
"貴司の短歌"と"舞が書いたブログ記事"は重なりようがない
これね、脚本家があれこれ風呂敷を広げすぎて、視聴者が訳が分からなくなっていることに、気づていないかもしれない。
舞「笠巻さんの思い しっかり伝わると思います」
この台詞を舞に言わせちゃうと…
そもそも、舞がブログに書いたことは「笠巻の思い」だ。
でも、上↑の台詞を舞に言わせちゃうと、「笠巻の思いを伝えるのが舞の気持ち」と “二重” になっちゃうのだ。
しかし、一方で描いている貴司の短歌は「貴司の思い」を綴ったものだ。
そう、「貴司の短歌」と「笠巻がブログ内で言っていること」はギリギリ “重なって” いるが、「貴司の短歌」と「舞が書いたブログ記事」は重なりようがないはずなのだ。
しかし、今作は、舞が IWAKURAへの思いをブログで綴れたから、今度は貴司に気持ちを伝えられる… と、強引に結び付けた。
まさかやー、しんけん? と、叫びたくなる(苦笑)
"デラシネ"より"窓を開けたら秒で貴司"をもっと利用すれば
“メイン” が、風呂敷を広げるだけ広げて畳まないで、また次の風呂岸を広げるのが “作風” だし、既にクランクアップしているから、無駄を承知で書くが。
そもそも、“メイン” は当初の設定で、舞の実家の部屋は「窓を開けたら秒で梅津貴司」で、赤楚衛二さんファンにしてみれば最高の “優良物件” として描いたのだ。
そう、「窓を開けたら秒で貴司」なのだ(笑)
だったら、貴司を「昼間はデラシネ」、「朝晩はうめづ」にして、舞だけに毎日「窓を開けたら秒で貴司」をやるだけでよかったと思う。
そう、一方の貴司にすれば「窓を開けたら秒で舞ちゃん」なのだ。
だから、それこそ日記を綴るかのように「今日、何があったん?」で、短歌のスランプのことや、新聞取材、笠巻のことなど、何気ない会話を通して “今の相手” を知っていくだけでよかったと思う。
しかし、“メイン” や演出家は、舞を仕事もさせずに、まるでストーカーのように古本屋「デラシネ」に通わせた。
更に、史子までくっつけて。
舞が「デラシネ」に入り浸ったくだりが意味不明だった
“メイン” を擁護するなら、いつものように自分で書いて忘れちゃったのだ。
古本屋「デラシネ」は、そもそも貴司たちにとって「秘密基地」で、親や世間と隔絶した世界)だったのだ。
それぞれの思いをカタチにすること(貴司はおっちゃんの詩集を、久留美は料理のレシピを書き写し、舞は模型飛行機づくり)をやった場所。
だから、舞が何度も「デラシネ」に立ち寄っても、そこで “恋バナ” が成立するのは不自然だし、“連ドラ” としてやっては駄目なのだ。
きっと “メイン” はそのことには気づいていないと思うが、肌感覚だろうか、流石に今回のお互いの告白シーンは「デラシネ」にしなかった(できなかった)ことからも、舞が「デラシネ」に入り浸ったくだりが意味不明だったのは明らかだったと思う。
また、史子を利用せずに、「デラシネ」でも二人で料理を作るシーンがあったから、そこを利用して昔を思い出して… なんて、やり方もあったと思うが…
あとがき
二人の恋バナ、まだ引っ張るのかぁ。。。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17684/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
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第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
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第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
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第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
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第19週『告白』
87 88 89 90 91 土
第20週『伝えたい思い』
92 93 94 95
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