連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第91回・2023/2/10) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第91回〔全126回〕/第19週『告白』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうがよいです。
物産展の景気づけで酔いつぶれ、岩倉家に泊まった五島のさくら(長濱ねる)。舞(福原遥)、めぐみ(永作博美)に翌日、朝食までごちそうになり、3杯目のお代わりをする。舞が仕事を終わらせ、物産展へ貴司(赤楚衛二)と行こうとデラシネを訪ねると、貴司は出版社の編集者・リュー北條(川島潤哉)に新作の短歌を見せていた。しかし北條は、それらにダメ出しをする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
欅坂卒業メンバーと現役乃木坂メンバーの"みじょか~"な初共演!
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
いやぁ、寒い…
今朝の6~7時頃は、千葉県北西部でも “雪” が降りましたが、今は小雨が降っております。
さて、ホント、内容で褒めるところがないから、今回の本編の感想に入る前にちょこっとだけ前回でよかった部分を…
それは、昨日の公式ツイッターの写真でも分かるとおり、欅坂46の卒業メンバーである長濱ねるさんと、現役乃木坂46メンバーある山下美月さんのツーショットです。
実は、前回の「うめづ」でのシーンが初共演だったわけです。
更に、昨夜放送のテレビ朝日系・木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』第6話では、長濱ねるさんが “伝説のコスプレーヤー” に。

©テレビ朝日
まあ、こんなことくらいしか、気持ちをアゲる話題が…(困)
"5回分"も、「仕事をしている舞ちゃん」を描いていない
話を蒸し返すようで申し訳ないが、次のやり取りを覚えているだろうか?
舞「菱崎重工さんから じきじきに
自働車部品の製造を お願いしたいと」
※ ※ ※
舞「任しといてください。
東大阪の工場 全部回って 頼んできます」
めぐみ「私も行くで」
上記のやり取りは、先日の 2月2日(木)放送の第85回で描かれたシーンだ。
そう、既に第86回から今回(第91回)まで “5回分=1週間分” も、まともに「仕事をしている舞ちゃん」を描いていないのだ。
とにかく、個人的には荒金(鶴見辰吾)の恩でいただいた仕事がその後どうなったのか気になってしょうがないのだが。
しかし、今回はあろうことか、めぐみ社長(永作博美)の口から「求人」という単語が飛び出した(失笑)
まあ、肝心の主人公・舞(福原遥)は古本屋「デラシネ」で羽を伸ばし過ぎだし、仕事以上に物産展と飲み会に必死だし(失笑×2)
風呂敷を片付けるとか出しっぱなし以前に、ほぼ内容がない
「ここまで言う?」ってくらいに、今週の脚本担当で、今作の “メイン” である桑原亮子氏が脚本を書いているから面白いに決まってる… と、決めつけで書いているようなアゲ記事が増えているのが気になるが…
ハッキリ言おう。
当初の「五島編」は始まったばかりのご祝儀相場もあったし、「この先なにか起こるかも!?」の期待があったから、私自身も高評価をしていたのは間違いない。
しかし、最近の展開、エピソードを見れば、先日(第80回)でも書いた通り、「風呂敷を広げすぎで、広げたところで、どうせちゃんと畳めないんでしょう?」なのだ。
その上、今週を見れば、片付けるとか出しっぱなし以前に、実は “ほぼ内容がない” のだ。
なぜ新しく風呂敷を広げるばかりで畳まないの?
今週のサブタイトルは『告白』だ。
従って、金曜日の今回を見てもお分かりのように、『告白』で描きたかったのは “一太の恋バナ” だ。
きっと “メイン” が創作した “一太” に思い入れがあるから、何とかその後を描きたかったから、百花(尾本祐菜)を追加して “物産展” を盛り込んで… だろう。
で、“一太の恋バナ” だけじゃ尺が足りないから、貴司(赤楚衛二)と貴司の短歌のファン・秋月史子(八木莉可子)で “告白もどき” を盛り込んで、ついでに五島関係者全員集合させてみた… 程度だと思う。
もはや、貴司の夢の話ともかけ離れているし、そもそも主人公は無関係なのだ。 もちろん、今作のスタッフは前回での久留美(山下美月)とのやり取りで “舞の恋バナ” 絡めているつもりだとは思うが。
しかし、よく考えてみれば分かることだが…
今作は “連ドラ” で、先週の続きが今週なのだから、時間経過しようと “前週” との “つながり” を描くべきなのだ。
例えば…
■荒金からの自動車部品
■久留美と八神蓮太郎(中川大輔)のその後
■佳晴(松尾諭)の就職先
■裁判後の悠人ニーニー(横山裕)
■主人公関連なら舞の「JIS Q 9100」取得宣言のその後
などなど…
上層部が、もっと"連ドラ"として全体を管理すべきだった
思い返せば、第3週『がんばれ!お父ちゃん』から第4週『翼にかける青春』で “描かれなかった舞の10年間” をやったのも “メイン” なのだ。
面倒だから詳細は避けるが、あの時も「発熱しちゃう設定は?」、「中学と高校時代は?」などなど、“前週” との “つながり” は描かれることなく「新章」としてしれ~っと始めたのだ。
個人攻撃をするつもりはないから視点を変えれば…
そもそも放送開始前に “メイン” に2名の脚本を加えた段階で、もっと上層部が “連ドラ” として、物語としてもスタッフとしても全体を管理すべきだったのでは?
それをやらずに、“メイン” には書きたいこと書かせて、“サブ” に軌道修正させるのは酷だと思うが。
スタッフの話はこれ位にしておこう。
五島生まれ育ちの一太の恋バナはよくできていたと思う
今回の本編の感想に戻ろう。
終わってみれば、“舞の恋バナ” ですら中途半端なのだ。
きっと、「自分から前には出ないけど、みんなのためには人一倍頑張るヒロインだから…」を言い訳に、舞の恋心を強めに描かなかった…と言い訳するかもしれない。
しかし、いくら… 能動的過ぎる史子を目の前にして “しょんぼりの舞ちゃん” を盛り込んだところで、直後に宴会で盛り上がって、一太(若林元太)に “告白のキュー出しをする舞ちゃん” が接続されてしまうと、う~~~ん、なんだかなぁとしか思えない。
まあ、頑張って褒めるとするなら、“メイン” が肝入りの “一太” については、五島で生まれ育ち(高専進学のため一時は五島を出るが)、船大工として生きることを決めた島民としての気概、気骨を告白によってうまく描いたと思うが。
演出も演出で、詰めが甘いと感じるワンカットについて…
今回は粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくるのを許していただけるなら…
次の一太の台詞直後の浦信吾(鈴木浩介)の目線に注目してほしい。
一太「心んどっかで よその人ば
好きになっちゃ駄目だって思ってました」
よく見ると、信吾が一瞬だけ舞をチラッと見るのが確認できると思う。
そして、すぐに目線を下に落とす…

©NHK
これ、完全に憶測だが、鈴木浩介さんは、子どもの頃に舞に片思いをしていた息子の気持ちを知っていて、だから「舞ちゃんはどんな顔をして聞いているのかな?」とのアドリブ演技で「見た」と思うのだ。
でも、福原遥さんが演技をしていないのが分かって、急いで目線を下げた…
しかし、演出家はそこに気づかないから、信吾のアップを使っちゃうし、舞の表情をインサートしない(できない)。
いや、本来は鈴木浩介さんに対して「舞を見る演技は要らない」と演技指導するべきだったと思う。
だって、鈴木浩介さんが出演していないシーンでは、ほぼ舞と一太は “初恋関係” っぽく描かれてはいないのだから。
もちろん、鈴木浩介さんに罪はない…
まあ、繰り返すが憶測ではあるが、私には演出も演出で詰めが甘いと思う。
心の叫びをフィクションで伝えるのが、 短歌や"ドラマ"なのでは?
もう一つだけ、粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくると…
貴司「燃えたぎるような怒りは… ないです」
北條「あるでしょうよ。なくても書けばいいんだよ。
フィクションで。芸術ってのは 虚構だから」
※ ※ ※
北條「昆布とか葉っぱとか 一旦忘れてさ
自分の中の本当の気持ちに向き合ってみてよ(すべて字幕ママ)」
この短歌集を出版する編集者・リュー北條(川島潤哉)の台詞って “メイン” の自虐ネタ?
フィクションを創作するために、心が叫んでも意味がないような。
むしろ、心の叫びをフィクションで伝えるのが、 短歌や “ドラマ” なのでは?
だから、ネジとかパイロットとか幼なじみとか友情とか恋バナとか一旦忘れて、主人公の生きざまに向き合って書いたらいいと思うが(苦笑)
あとがき(その1)
個人的な好みの展開、演出で「こうしたらよかったのに… 講座」をやってみますと…
“しょんぼり舞ちゃん” は “しょんぼり” のまま「ノーサイド」で道子(たくませいこ)に見守られつつ…
先に届いていた看板や “ばらもん凧” を一人で飾りながら幼少期を思い出して(五島の回想シーンを入れて)…
そこに一太たちが入店してきて…
作り笑顔で乾杯し気を取り直して “告白のキュー出しをする舞ちゃん” がよかったなぁと。
あとがき(その2)
予告編の内容には触れませんが、ポエム三昧、雰囲気重視、新キャラで風呂敷広げ… のようですので、次週も “メイン” が担当のようですね。
まあ、“サブ” に引き継ぐよりも、ご自身で頑張るなら応援しようと思います… だって、このまま舞いあがらずに低空飛行でも困るので…(汗)
読者の皆様も、残り7週しかありませんが一緒に応援しましょう!
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17664/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
87 88 89 90
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