連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第87回・2023/2/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第87回〔全126回〕/第19週『告白』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方がよいです。
ワイドショーで悠人(横山裕)がインサイダー取引をした疑いがあると取り上げられる。それを見た雪乃(くわばたりえ)がめぐみ(永作博美)に知らせ、めぐみはそのことをインターネットで確認する。悠人を案じるめぐみと舞(福原遥)は、悠人に電話をするが繋(つな)がらない。自宅前やIWAKURAに大勢の報道陣が詰めかけたことから、めぐみは社員を集め、謝る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17,19週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12,19週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
天気がいい地域の読者様、今夜"同じ満月"を見ませんか?
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
今回のラストシーンは雨降りでしたが…
今夜は、満月「スノームーン(雪月)」が見られます。
因みに今朝は今年最後のマイクロムーン(最も地球から遠い満月)が寒空に浮かんで見えました。
残念ながら九州地方の今夜は雨予報ですが、他の地域は天体観測日和になりそうなので一緒に “同じ満月” を見ませんか?
2023年2月の満月「スノームーン(雪月)」を見るなら 6日(月)の夜!6日(月)明け方は2023年の最後のマイクロムーン
"社員一丸となって"的な物語や悠人について驚きはないが…
先週後半分の感想にも書いたが…
恐らく金曜日分から今週の脚本担当は “メインの脚本と演出担当のコンビ” の桑原亮子氏が絡んでいたと予想していたため…
内容的には予想通りに “メイン” の大好物である、『下○ロケ○ト』や『陸○』風の “社員一丸となって” 的な物語が始まった。
そのこと自体は、全く驚きはない。
見ていない人もいるだろうから詳細には触れないが、「予告編」にあったような今後の展開や脇役らが無事かどうかについても、なるようにしかならないと思うから気にもならない。
あの~~~~ぉ、菱崎重工の自動車部品はどうなった???
しかし、本当に気になってしようがないことが一つある。
それは、先日の 2月2日放送の第85回で描かれた、次のシーンのことだ。
舞「菱崎重工さんから じきじきに
自働車部品の製造を お願いしたいと」
※ ※ ※
舞「任しといてください。
東大阪の工場 全部回って 頼んできます」
めぐみ「私も行くで」
先週、めぐみ社長(永作博美)は国内トップクラスの重工業会社「菱崎重工」の重役・荒金(鶴見辰吾)に対して、次のように言った。
めぐみ「IWAKURAが航空機部品に特化することはない
この先も ないと思います」
それを承知で、荒金がかつての知り合いである先代社長・浩太(高橋克典)との “ご縁” で、IWAKURAの技術を買って自動車部品の製造を発注してきた… と、描いたのは “今作” だ。
私の創造や想像ではない。
そして、しっかりと台詞で舞は「頼んできます」、めぐみは腕組みまでして「私も行くで」と社員たちに胸を張っていたのだ。
で、で、で、あの~~~~ぉ、荒金からは発注してもらった自動車部品はどうなった???
だって、“今作” は、わざわざ「SUH 600」という新たな金属名まで盛り込んで、航空機部品の試作品の時さながらな感じで、盛り上げたではないか?
航空機部品の件だって、も、「IWAKURA・夢プロジェクト」と名付けて、舞がプロジェクトリーダーとなって、認証規格「JIS Q 9100」の取得しよう! も描いた割に…
荒金は従来の取引先「朝霧工業」に発注し、めぐみは「航空機部品に特化することはない」と宣言して、そのまましりすぼみで終了したのだ。
今回の15分間を見て感じたのは、もしかして今回の自動車部品も中途半端で終わらせるのか? という疑問しか湧いてこないのだが。
的確な取捨選択、交通整理をするだけでいいと思う
もう、毎度のように書くのが面倒ではあるが。
なぜ、今作は、特に “メイン” は自分が書きたいことがあると “そこ” にばかり注視して、全体のバランスや構成、連ドラとしてのつながりや連続性を蔑ろにするのだろう?
描きたいことを描くこと自体は間違っていないし、むしろ積極的にやるべきだ。
●一度描き始めたらしっかり丁寧に最後まで描く…
●しっかり描くつもりがないなら、それが分かるようにサラリと描く…
このような、的確な取捨選択、交通整理をするだけでいいのだ。
朝ドラの脚本を依頼させるようなプロ中のプロの脚本家ならお茶の子さいさいにできることだと思うが。
しかし今作は、描き始めたと思ったらそもそも雑で、結末は尻切れトンボ状態。
尺を割く必要のないような脇役エピソードには尺を割き、異様に膨らませてから萎(しぼ)ませる。
パイロット訓練なんていい例だが、専門用語を盛り込んで興味を引かせても、描くはその時だけで継続性がほぼ無い。
要するに、雑で中途半端ってこと。
一度描いた人や事柄を"放ったらかしにし過ぎ"でないか?
今作は “フィクション” だが、現実的な話だとすると、描かれない事案も実際は継続中なのだ。
そう、例えば年賀状だけの付き合いだとしても、年賀状のやり取りは年1回でも、少なくとも年賀状を投函するまでの数日間は “その人” のことを考えるし、何かにつけて「そういえば、あの人は…」なんて気になるのである。
そういうのが “人間関係” ってことだと思う。
でも今作は、そういう普通の “人間関係” を描くのがうまくないのだ。
だから、兄・悠人(横山裕)にしても、五島の人たちにしても、メッチャ久し振りに感じてしまい、感情移入がし難いのだと思う。
要するに、一度描いた人や事柄を放ったらかしにし過ぎだと思う。
残り2か月を切って遅いとは思うが、出来ることはやったらいいと思う。
前作は、一つひとつの騒動にそれなりの結末があった
因みに、前作『ちむどんどん』は酷評されたし、私も絶賛した記憶はない(笑)
しかし、前作は「騒動至上主義」で揉め事ばかりを描いてはきたが、一つひとつの騒動にそれなりの結末があったのだ。
「対決に勝ちました」、「完成品ができました」、「店を持ちました」、「結婚しました」などなど。
いずれも共感しづらい過程と結末ではあったが、最低限の「始まりと終わり」は描いていたのだ。
更に、やたらと銀座と鶴見と沖縄を交錯させてキャラを出し続けたことで、「そういえば、あの人は…」なんて気は起こらなかかったのだ(苦笑)
“連ドラ” とは、どれだけ今描かれていない主人公以外の人たちを感じさせるか? で、主人公がいろんな人たちによって “生かされている” という世界観を感じさせてこと成立すると思うが…
あとがき
きっと、「悠人兄ちゃんを心配する工場の人たちに全米が泣いた!」的なネット記事が溢れるのでしょうけど(苦笑)
予告編を見た読者様なら、悠人関連は今回でほぼ寝たふりが終了し、恐らく次回は結末だけなのはお察しの通りです。
音声消して見たら分かりますよ。
今週の予告編動画のリンク…
https://www.nhk.or.jp/maiagare/movie/week19/
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17646/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83 84 85 86 土
第19週『告白』
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