連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第84回・2023/2/1) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第84回〔全126回〕/第18週『親子の心』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方がよいです。
婚約者の親に結婚を反対され、傷心の久留美(山下美月)。そこへ問題の八神(中川大輔)が現れ、両親を必ず説得すると約束する。そして久留美はデラシネで、舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)に事の子細を話す。久留美の父・佳晴(松尾諭)のことを心配する舞だが、相手の母親に土下座した父を情けないと久留美は言う。それに対して貴司は、娘に幸せになってほしい親心だろうと語る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
今回は、主人公が仕事をしなさすぎる!
今回の感想も申し訳ないが…
試作品作りのチームリーダーなのに主人公は従業員に丸投げなのか!?
そもそも、主人公は仕事をしろ!
感想は以上である。
以後は、ほぼ愚痴になるから「愚痴なんて読みたくない」という人は、また明日お目にかかれますように…
「舞ちゃんは連休中だから親友のために一肌脱ぎます」で…
冒頭から、真っ昼間っから主人公は古本屋「デラシネ」で貴司(赤楚衛二)とイチャついて、その後も約20秒間以外ほぼ仕事をしている様子が描かれなかった今回。
だから、前回の感想で書いたのだ。
まるで宣戦布告と言わんばかりに「正々堂々 戦わせていただきます!」なんて言わせずに、「IWAKURAは年末年始の連休に入りました」として「舞ちゃんは、親友のために頑張ります」と “ばらもん凧” に語らせておけばよかったのだと。
舞の仕事の話を中断してまで脇役を描くから…
なのに、「ネジ(ボルトか?)の話」を途中でぶった切って、脇役の短歌と結婚話を割り込ませるから、次の二つの気持ちが頭をもたげてくるのだ。
一つは、主人公があちこち首を突っ込んで不自然すぎる。
二つ目は、主人公が “やるべきこと” を “やらない” からイライラしかしない。
それでなくても、先週あたりから福原遥さんへの演技指導の影響なのか、本人の演技の問題なのか分からないが、主人公がウザく見えている。
確かに、作り手たちの意図は、「周りにいる人を感じながら幸せになることを一緒に見つけて、難局をどう乗り越えていくか一緒に考えていくヒロイン」を創出しているだけと思っているのかもしれない。
しかし、それ以前に主人公は “先頭を切っていくタイプではない” の設定があるのだ。
なのに、ここまであちこちに登場しまくると違和感しかないのだが…
佳晴がご近所さんに"親心"を吐露すること自体は悪くない
さて、落ち着こう。。。私、そして、みんな!(ふぅ~)
では、冷静に今回の “変” な部分を言及してみたい。
最も “変” なのは…
前回で描かれたカフェ「ノーサイド」での八神(中川大輔)の母・圭子(羽野晶紀)との出来事を、久留美(山下美月)の父・佳晴(松尾諭)が、貴司の父・勝(山口智充)と貴司の母・雪乃(くわばたりえ)と「ノーサイド」の女主人・道子(たくませいこ)に「うめづ」で吐露していることだ。
このシーン自体は悪くない。
好き嫌いはあるかも知れないが、“ドラマ” としては決して間違っていない。 いや、むしろ “ホームドラマ” としては “らしさ” さえ漂っている。
流石、「五島編」を演出した野田雄介氏だとも思う。
孤独な佳晴が娘の婚約を機に、知人やご近所さんに胸の内を告白するのは、正に “娘を嫁に出す親心” だ。
また、勝と雪乃の貴司の両親だから、“お嬢さんを嫁にもらう親心” という立場で佳晴に寄り添うのも悪くないし。
道子だって、久留美はず~っと店で働いてくれていたアルバイトだから “親心” を抱いても不思議ではない。
後半に登場した「ノーサイド」の場面なんて、久留美に対してだけでなく、 同じバイトだった舞(福原遥)を含めて、道子が心配の眼差しで二人を見守る様子なんて、正に “母心” として、今作らしからぬいい感じなのだ。
なぜ先日の「お祝いの会」に佳晴と道子を参加させなかった?
しかし、褒めてばかりはいられない… のだ。
それは、月曜日放送分の第82回で描かれた「うめづ」で開かれた「貴司が長山短歌賞を受賞したお祝いの会」で “久留美の婚約告白” をやった時にも言及した違和感が、今回で更に増大したことだ。
だって、ここまで “みんな” が久留美の婚約に対して前向きで応援しようとしていると描く予定なら、なぜ先日の「お祝いの会」の時に、佳晴と道子を参加させる設定にしなかったのか? という、素朴かつ根本的な疑問である。
佳晴と道子が入るには「うめづ」が狭いなら「ノーサイド」にすればよいし、「ノーサイド」でも狭いなら、そう、「IWAKURAの会議室」を舞が貸すだけでよかったのでは?
とにかく、言いたくないが「舞の登場があざとい」ことだけが目立っただけで、話としては悪くないから、ホントに困るのだ。
いいや、やはり「IWAKURAを連休設定」にして、初期の設定とは異なるが、「みんなのためには人一倍頑張るヒロイン」を前面に押し出して、“仕事が休みだから親友のために頑張る舞ちゃん” を押すのが最善の選択だったと思う。
あとがき
予告編で “登場予定” のあの人やあの場所がまだ登場していないので、木曜&金曜日で描いたら「ネジの話」は来週?
それにしても、先週からあんなに航空機部品の試作で苦戦する舞を描いてきたのに、強度試験を一回通過しただけで小休止って(失笑)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17626/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
82 83
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