連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第82回・2023/1/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第82回〔全126回〕/第18週『親子の心』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方がよいです。
「夜7時から貸し切り」の張り紙がはられたうめづで、悠人(横山裕)がお好み焼きを食べているところに、舞(福原遥)たちが貴司(赤楚衛二)を連れて祝いに訪れる。貴司が長山短歌賞を受賞したお祝いの会。貴司の両親への言葉に、感極まる雪乃(くわばたりえ)。そんな中、久留美(山下美月)が遅れて来る。そして皆に、同じ病院で働いている医師の八神(中川大輔)を紹介する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11,18週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17,18週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
先週分の「土曜日版」は"印象操作"が行われておりまして…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
今回の感想を読むなら、是非とも「土曜日版」の感想を読んでいただいてからのほうがよいと思います。
でも、「月曜日は忙しいから時間がないよぉ」という読者様のために、ちょっとだけ解説しますので、既に読んでくださった方は復習のつもりで読んでいただければ幸いです。
先週分のダイジェスト版「土曜日版」は、編集やナレーションによる補強や補完によって、本放送とは明らかに異なる印象操作が行われておりまして、どうやら作り手たちは次のように「作る予定」「作るつもり」「理解してほしかった」ようです。
●「お父ちゃんの夢 かなえたい!」が、“舞の夢”(笑)
●舞が「お父ちゃんの夢をかなえたい!」を実行することが、“舞の挑戦”
●「貴司の夢(歌人になる?)」と「貴司の挑戦(歌人で売れる?)」は、舞の夢と挑戦に重ね中
●新たな夢にチャレンジするヒロインのサクセスストーリー&お仕事ドラマに印象操作の真っ最中
今週が「残り9週」、「残り2か月」の区切りになります。
従って、これまでのことは水に流して、上記の四つを念頭に置いて、新たに池井戸 潤さん原作のドラマ『下○ロケ○ト』や 『陸○』のような “舞ちゃんのサクセスストーリー” になるかも? と、頭を切り替えた方がよいと思います。
流石に「ネジの話」が短すぎる!
頭を切り替えたと思ったら、「ネジの試作の話」は僅か “54秒” で終了…
折角、頭を『下町パイロット』、『ネジ王』に切り替えたのに、祝賀会… である(涙)
別に、描くなとは思わない。
まずは、ネジが一応は出来上がって、強度試験までの時間を使って描いているし。
納得できるギリギリで、貴司(赤楚衛二)の短歌も、久留美(山下美月)の彼氏も描いてきたから、「一度描いたら、ちゃんと描き続けるべき!」と思うから “その後” を描くのは悪くもない。
ただ、やはり気になってしょうがないのは、「土曜日版」であれだけ露骨に印象操作をやっておきながら “54秒間” しか描かないのは、肩透かしを通り越して、ほぼ詐欺では?
それこそ、終盤の数分間と合わせても4分程度で、10分間は短歌と恋バナって???
その上、「貴司の門出を祝う会」だから主催が貴司の両親で会場が「うめづ」なのは理解するが、“ドラマ” として久留美の婚約者発表も兼ねるなら “どさくさ紛れ” でやらずに…
主人公主催で「今日はお祝いしたいこと二つありま~す!」として、せめて久留美の父・佳晴(松尾諭)と、佳晴の古い知人でカフェ「ノーサイド」の女主人・津田道子(たくませいこ)くらいは出演交渉してもよかったと思う。
まあ、本来なら一番必要なのは八木巌(又吉直樹)なのだが。
「土曜日版」で印象操作しても"翌週"が伴っていない違和感
今回を見て感じたこと。
「五島でばらもん凧」、「なにわバードマンでの人力飛行機」、「航空学校でのパイロット訓練」と比べれば、「町工場でネジ」は “朝ドラ” としても地味だし、興味が湧きにくいし、そもそも分かりにくい。
だからこそ、作り手たちは「ばらもん凧」、「人力飛行機」、「操縦訓練」よりも、丁寧に、面白く描くべきだと思う。
しかし、今回では、敢えて “それら” を拒絶して、脇道を描くことに比重を置いた。
いや正確にいうなら、「パイロットになる朝ドラ」を「飛行機部品を作る朝ドラ」にしたのはメインの脚本家と演出家なのだから、今後を見据えて今週を責任もって担当すべき(させるべき)だったと思う。
なのに、肝心の “メイン” はいずれも担当せず “サブ” に背負わせた。
そりゃあ、「航空学校編」の2週間を書いた脚本家と、「五島編」でめぐみ丸を撮って、「航空学校編」を2週、そして先週担当した演出家に、貴司の短歌と久留美の結婚問題を託すのは野暮を通り越して、責任転嫁にさえ見えてしまう。
いや “メイン” の名誉のためにも書いておくが、担当週は “メイン” が決めるわけではないだろうから、制作担当かスケジューラーという役割の人だと思うが、その人らの調整が… ってことだと思う。
そして、「土曜日版」を作っている時は、既にもっと後の部分を撮影しているだろうから、撮影内容を「土曜日版」に合わせられないという問題もあるとは思う…
あとがき
「予告編」を見ないで楽しみにしておられる読者様もいると思うので、先の展開には触れませんが。
今週を “メイン” が担当しないってことを “当然のこと” と解釈すると、今週は一旦 “舞ちゃんのサクセスストーリー” はお休ってことかも?
そう考えれば今週は野田雄介さんが演出担当なので、祥子(高畑淳子)や航空学校での同窓生が登場する可能性は大いにありだと思います。
主軸である “テーマ” を一時停止している場合ではないと思いますけど(苦笑)
おまけ
現在放送中の日本テレビ系・シンドラ『すきすきワンワン!』のメイン監督である中島悟さんからコメントをいただきました。
現役のプロの演出家さんのご意見なので貴重だと思います。
演出に限らず、ドラマ作りに興味のある方は読んでみるのをお勧めします。
「演出には必ず意味がある」ことがお分かりいただけると思います。
演出家・中島悟さんから拍手コメントをいただきました:「すきすきワンワン!(第1話)」の演出について
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17618/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 土
第17週『大きな夢に向かって』
77 78 79 80 81 土
第18週『親子の心』
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