リエゾン-こどものこころ診療所- (第2話・2023/1/27) 感想

テレビ朝日系・金曜ナイトドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』
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第2話『『この冬一番泣ける』と話題の新医療ヒューマンドラマ』の感想。
なお、原作の漫画・原作・漫画:ヨンチャン、原作:竹村優作「リエゾン -こどものこころ診療所-」は既刊10巻(2022年9月22日現在)中の第8巻まで読了。
佐山(山崎育三郎)のクリニックと提携して訪問看護をしている川島(戸塚純貴)から相談が寄せられ、志保(松本穂香)は川島と共に不登校の小学生・悠里(浅田芭路)の自宅を訪ねることに。悠里と2人暮らしの父・滝川(岡田義徳)はうつ病で、ごみ屋敷状態の部屋に志保は驚く。後日、滝川親子が診察のためクリニックを訪れた。悠里の様子が気になる志保は、すっかり前向きな滝川に安心するが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:ヨンチャン(原作・漫画)、竹村優作(原作)「リエゾン-こどものこころ診療所-」
脚本:吉田紀子(過去作/ミストレス~女たちの秘密~、その女、ジルバ)
演出:Yuki Saito(過去作/おっさんずラブ1,2、書けないッ!?~脚本家) 第1,2話
小松隆志(過去作/まだ結婚できない男、家政夫のミタゾノ、泣くな研修医)
竹園元(過去作/セミオトコ、モコミ、ザ・ハイスクール ヒーローズ、となりのチカラ)
音楽:得田真裕(過去作/家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド、MIU404、石子と羽男-そんなコトで訴えます?-)
主題歌:コブクロ「エンベロープ」
挿入歌:MOMO SANA MINA from TWICE「Bouquet」
※敬称略
"演出"が、今作の内容に合っていないような気がする
知る人ぞ知る “チビ舞ちゃん” の登場である(笑)
それはそれとして、置いといて。
原則として、原作と実写ドラマ版は比較しない立場だから書くのが非常に難しいのだが。
描いていること、描こうとしていることは間違っていないと思うが…
それらを視聴者に伝える方法としての “演出” が、今作の内容に合っていないような気がする。
「出演者のファンが楽しめるドラマ」としては当放送枠らしい
全体の雰囲気は “放送枠” を考えて、重苦しさを適度に緩和しつつ、誰もが感動できる医療ドラマを目指しているのだろう。
登場人物そのもののキャラよりも若干ではあるが俳優さんたちの個性に頼ったエンターテインメント作品風になっており、「出演者のファンが楽しめるドラマ」としては当放送枠らしい仕上がりと思う。
しかし、映像的には、医療ドラマだからなのか必要以上にハンディカメラを多用した “ドキュメンタリー風” が採用されている。
必要以上に"お涙頂戴"を演出しないほうが得策のような…
まあ、この時点で若干のチグハグさはあるのだが、最も違和感を覚えるのは、必要以上に “お涙頂戴” を演出していることだ。
まるで、「さあ、感動しましょう!」、「ここが泣くところですよ」と言わんばかりに見えてしまった。
まあ、公式サイトに「感涙必至のヒューマンドラマ!!」と書いてある通りに「作りましたけど、何か?」と反論されそうだが(苦笑)
冒頭で “比較しない” と書いた通り、原作とは比べない。
しかし、今作が、メスを持たない医師が、生きづらさを抱える子どもとその親とまっすぐに向き合う医療ドラマを謳(うた)うなら…
むしろ「感動や涙は‘おまけ’」くらいな感じの演出(だけではないが…)して、少しコミカルに、少し明るめに、そして淡々と描いたほうが、行間を読むことができて、結果的に今作が伝えたいことが視聴者の中で咀嚼されやすいと思う。
あとがき
演出担当が、Yuki Saitoさんから交代したら雰囲気や印象が変わる可能性はありますね。
知る人ぞ知る “もう一人のワタサバ” をNHKで演じ中の栗山千明さんの演技くらいの “フツー” がちょうどよいような。
内容はみんなに見てほしいものなので、無理をしないほうが馴染みやすいと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17613/
【これまでの感想】
第1話
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