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連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第79回・2023/1/25) 感想

不連続テレビ小説「舞いあがれ!」

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第79回〔全126回〕第17週『大きな夢に向かって』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方がよいです。


舞(福原遥)が営業から帰社すると思いもよらぬ客が、めぐみ(永作博美)を訪ね来ていた。それは航空機産業参入支援セミナーで出会った、菱崎重工の荒金(鶴見辰吾)だった。彼は舞とめぐみに、ある提案をする。それは航空機の部品を試作してみないか、というものだった。設備的にIWAKURAでは難しいと、めぐみは断ろうとするが、舞はまずその部品の図面を見せて欲しいと申し出る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~17
   嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9
   佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3~5,7,13~15
   野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10,17
   小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12
   松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11
   原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
     管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略



感想の趣旨について
  当ブログの感想は、僭越ながら 「もっと こうしたらよいのに…」を追究 することで、広く映像作品を楽しめるようになることを目的としています。
  作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。


今週末に向けて強い冬型が続くそうなので…

あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)

ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)

昨日は昼頃から体調が優れなくて、投稿が遅くなり申し訳ございません。
たっぷり寝たので、回復しました。

そして、千葉県北西部は昨夜から今朝まで雨も雪も降らず、ただひたすら寒いだけです。

今朝6時過ぎにウォーキングした時も、屋外はマイナス1度でした。

日本海側は大雪だそうで、更に今週末に向けて強い冬型が続くそうなので、お互いに体調やケガには注意しましょう。

普通に見ている視聴者なら、安心できる展開だとは思う

今回も違和感があるにもかかわらず、「東日本大震災はない世界」なのにISO9001は取得済みなのかは曖昧なまま「JIS Q 9100はある世界」をゴリ押しする今作。

これは「バブル崩壊はない世界」なのに「リーマンショックはある世界」とか、「遺産相続はない世界」なのに「生命保険金はある世界」と同じで、今作が平気で踏襲し続けるご都合主義だから諦めた。

また、常にヒロインアゲをしまくった、素人でも思いつくような “会社再生物語” で既視感満載なのも諦める。

但し、直近3回分のエピソードだけ見れば、“それなり” に話はつながっているから、全否定するつもりもない。

更に、習慣で見ているような “朝ドラ” の視聴者にとっては、むしろこれ位にベタでありがちなストーリーのほうが安心できるとは思う。

まだ私の頭の中では「浩太の夢=舞の夢」になっていない

でも、やはり、前回に続いてモヤモヤしかない。

いくら脚本家が主人公・舞(福原遥)に次のように言わせたところで…

舞「先代の夢 挑戦させてください!」


脚本家の頭の中ではつながっているのかもしれないが、前回の感想に書いたように今回でも私の頭の中では「浩太の夢=舞の夢」になっていないのだ。

いや、当ブログでは「スタッフの人格否定や個人攻撃が目的ではない」とうたっているから、正確に書こう。

今作スタッフは「浩太の夢=舞の夢」と明確に描いていない

ここからは、いつも以上に小難しくなるが “ドラマ” を楽しむ上で重要だと思うから、是非とも読んでいただきたい。

まず、大前提として、今作のスタッフは「浩太の夢=舞の夢」と明確に描いていない

従って、「いつお父さんの夢が、舞の夢になったの?」や「舞のパイロットになりたい夢はどうしたの?」は、的外れの疑問である。

繰り返すが、今作のスタッフは「浩太の夢=舞の夢」と明確に描いていないのだから、舞がパイロットになる夢を諦めたかどうかも曖昧のまま放置されているのだ。

勘の鋭い方はお察しだと思うが、この「明確に描いていない」と「曖昧のまま放置されている」が問題なのだ。

主人公以外の物語は"主人公のドラマ"とは厳密には異なる

では、話を “ドラマ” の一般論に切り替える。

群像劇は種類が特殊だから別扱いするとして、一般的な “ドラマ” では “主人公は一人” である。

そして、一人の主人公の物語が “ドラマ” の根幹になる。

逆を返せば、主人公以外の物語は “主人公のドラマ” とは厳密には異なるってこと。

もちろん、劇中で影響し合うことはあるが。

だから、ここが頭を使うところになる。

舞の夢は、どこまでを示すのか?

今作に置き換えて簡素化すると、「舞の夢は、どこまでを示すのか?」である。

今回では前述の「先代の夢 挑戦させてください!」があったが、前回では次の台詞があった。

舞「私 どないしても お父ちゃんの夢 かなえたい」


この台詞から読み取れるのは、「舞がお父ちゃんの夢」が何であるかを理解しており、それを「かなえてあげたい」と願っている、この二つは伝わってくる。

娘が、志半ばで他界した父の敵を取ってやる! みたいな仇討ち感覚に似ている現象だ。

仇討ちだから、「お父ちゃんの夢」が「舞の夢」になったとは書かれていなくて当然なのだ。

演出家は強引に「浩太の夢=舞の夢」であると印象操作した

しかし。
ここからが本質だから、もう少しだけお付き合いいただきたい。

今回では演出家によって大量に盛り込まれた「“浩太の夢” の走馬灯(回想)映像」で、演出家は強引に「浩太の夢=舞の夢」であると印象操作をしてきたのだ。

それが強引で必死なのは、子役時代の舞(浅田芭路)のカットを紛れ込ませたことからも明らかだ。

まあ、多くの人はこれによって、むしろ「浩太の夢=舞の夢」が納得できたと思うが。

でも、私は気になってしまう。

やはり、幼少期の舞が父・浩太(高橋克典)の夢に向かって一緒に歩んだことはないのだ。

確かに、メイン脚本家が書いた第3週『がんばれ!お父ちゃん』で、飛行機で五島から東大阪へ帰ってきた舞が飛行機に魅了され、浩太が自分の夢が飛行機作りだったことを伝えて、遊園地へ行く… というくだりはあった。

しかし、あれだって「お互いに飛行機好き」ってだけで、娘と父が同じ夢に向かっていたとは言えない。

メイン脚本家が補強・補完しようとしているように感じた点

ただ、今回の15分間を見て、ほんの僅かだがメイン脚本家が「幼少期の舞と家族」、そして他の脚本家に委ねた「なにわバードマン編」と「航空学校編」で描写不足だった部分を、補強・補完しようとしているように感じたところがあった。

それは次の二つの台詞だ。

舞「この試作 成功したら   IWAKURAは もっと成長できると思います」

笠巻「お父ちゃんも頑固やったけど ハハハハ…
   あんたそれ以上やな」


一つ目の舞の台詞は、舞がやろうとしている行動原理が「お父ちゃんの夢をかなえたい」ではなく、「IWAKURAの発展のため」であることを強調した。

二つ目の笠巻(古舘寛治)は、夢の同一性はともかく、父も舞も “チャレンジ精神がある” 点は似ていることを強調した。

これらによって、ホント、ほんの僅かではあるが “IWAKURA愛” みたいなものは、世代を超えた受け継がれている印象を作ろうと思ったのではないだろうか?

もちろん、幼少期から舞にも “IWAKURA愛” を描いておく必要はあったと思うが…
現実問題として「浩太がチャレンジ精神で熱弁しているカット」に舞は “いない” のだから、こうやって後付けでもやるしかないのは正しいことだと思う。

ただ、それこそ、舞よりも近くで浩太と仕事をし、チャレンジ精神を見ていたはずのめぐみ(永作博美)が「リーダーは 舞なんやで。あの舞が…」と言わせたところで、浩太が必死に頑張ってた頃の舞は、チャリンコ通学したり、帯広でラブラブの印象しかないから…(チャック)

あとがき

やはり、「描いていないこと」を、どうにか印象操作したところで「描いたこと」にしようとしても無理だってことですね。

それが、毎日少しずつ積み上がりすり込まれる “朝ドラ” ではさらに難しいってことだと思います。

まあ、あれこれ必死にやっているのは認めますけど…


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【これまでの感想】

第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75 76 
第17週『大きな夢に向かって』
77 78

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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