夕暮れに、手をつなぐ (第2話・2023/1/24) 感想

TBS系・火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』
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第2話『まさかの恋が、始まった!』の感想。
空豆(広瀬すず)は音(永瀬廉)が下宿中の古民家で暮らすことに。「家賃を入れてもらう」という家主・響子(夏木マリ)の宣言によりそば店で働き始めた空豆は、店主の博(酒向芳)や娘の千春(伊原六花)から仕事を教わる。一方、音はカフェのアルバイト中に、仕事で帰国した響子の息子・爽介(川上洋平)と再会。そんな中、空豆はある事情でまとまったお金が必要になり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:北川悦吏子(過去作/ロングバケーション、ビューティフルライフ、オレンジデイズ、半分、青い。)
演出:金井紘(過去作/ラジエーションハウス1,2、信長協奏曲、ザ・トラベルナース) 第1,2話
山内大典(過去作/、海月姫、知ってるワイフ、しもべえ)
淵上正人(過去作/HOPE~期待ゼロ・・・、レンアイ漫画家、ゴシップ)
音楽:眞鍋昭大(過去作/SUITS[1,2]、後妻業、姉ちゃんの恋人、PICU)
主題歌:ヨルシカ「アルジャーノン」
エンディング曲:King & Prince「Life goes on」
プロデュース:植田博樹(過去作/SPECシリーズ、アンナチュラル、リコカツ、Get Ready!(現))
関川友理(過去作/ドロ刑、オールドルーキー、DCU)
橋本芙美(過去作/4分間のマリーゴールド、危険なビーナス)
※敬称略
自己チューの人たちの青春群像劇みたいな感じになるのは…
北川悦吏子氏の脚本担当の作品については過去の名作は別にして、朝ドラ『半分、青い。』(NHK/2018年度前期)以降は評価していない。
しかし、最近ではご本人のSNSによる言い訳を含めて “作風” だと思っているし。
そもそも自己チューの人たちの青春群像劇みたいな感じになるのは一種の必然だとも思うから、「第2話も見る」と決めた時点で了承済みであり、覚悟している(苦笑)
全体に"間"が少なすぎて、圧迫感、うっとうしさを感じて…
その上で、ちょこっと気になったのは、第1話もそうだったが、会話の中に “間” が極端に少ないことだ。
恐らく、主人公の “九州弁風” を際立たせるための、脚本家によるト書きでの指示なのかもしれないが。
私が勘繰るには、2話連続して演出担当である金井紘氏の演出技法が原因だと見ている。
金井氏の作品では、初のチーフディレクター作品である『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジ/2017年)を始め、『コンフィデンスマンJP』(フジ/2018年)、『ラジエーションハウス』(フジ/2019年)、『ザ・トラベルナース』(テレ朝/2022年、テレビ朝日)など、基本的に良くいえば「台詞を畳み掛けるテンポの良い演出」と言えるが…
逆を返せば今作では “やり過ぎの演出” によって一種の圧迫感、うっとうしさを感じてしまった。
北川氏を擁護するつもりは微塵も無いが、北川ワールドの良さは前述の通りで「自己チューの人たちの青春群像劇」らしさであって、台詞と台詞の “間” によって登場人物の個性が出てきて共感できるような作風なのだ。
でも、ここまでまるでマシンガントークのように台詞が詰め込まれてしまうと、そう、言ってしまえば “ただのウザい人” になっており、実にもったいないと思う。
第2話で、まだまだ説明過多になるのはしょうがないとしても、ここは脚本と演出で協議をして、削れるところは削るのが得策だと思うが…
あとがき
え~と、主演は広瀬すずさんで、主人公は「浅葱空豆」なのに、主人公って騒いでいるだけで、今回で何かやりました???
これ、空豆のパートだけ見た印象ですと「広瀬すずさんのPV」をドラマ仕立てにしてるってこと???
流石に、もう少し主人公で “物語” を動かさないと、もはや “ドラマ” の体もしていないような…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17600/
【これまでの感想】
第1話
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