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6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱 (第2話・2023/1/21) 感想

6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱

テレビ朝日系・土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』
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第2話の感想。


星太郎(高橋一生)は‘困っていること’を全て引き受けると言うひかり(本田翼)に押し切られ、住み込みで働いてもらうことに。航(橋爪功)は「楽しそう」と笑うが、星太郎は彼女がかつて自分の上げた花火を鼻で笑ったことが引っ掛かっていた。そんな中、食事を作ったひかりが突然、不機嫌に。そんなひかりの一挙手一投足に、静かだった星太郎の日常はかき乱されていく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:橋部敦子(過去作/救命病棟24時1,2、僕シリーズ3部作、僕らは奇跡でできている)
演出:藤田明二(過去作/復讐法廷、エイジスハラスメント、やすらぎの郷) 第1,2
   竹園元(過去作/セミオトコ、モコミ、ザ・ハイスクール ヒーローズ、となりのチカラ)
   松尾崇(過去作/ドラマSP「エアガール」の助監督)
音楽:森英治(過去作/モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~)
音楽プロデュース:S.E.N.S. Company(過去作/トットちゃん!、モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~)
主題歌:ケツメイシ「夜空を翔ける」
エグゼクティブ・プロデューサー:内山聖子(過去作/ドクターX 6,7、妖怪シェアハウス1,2、七人の秘書、ザ・トラベルナース)
※敬称略



第1話への高評価なコメントの多さに驚いた…

不意打ちのように事前告知なしで投稿した第1話の感想に、意外にも多くのコメントをいただいて驚いている。

どうやら、少なくとも当ブログの読者様や、わざわざ検索して訪れていただたいた方は、今作の良さ、貴重さに気づいておられるようだ。

というわけで、「なぜ、こんな素敵なドラマに本田翼さん?」とのコメントは無視して、第2話の感想を書いてみる。

ちなみに断っておくと、私は本田翼さんやファンの方には申し訳ないが、ファンでも推しでもなく、一ドラマファンとして一人の俳優さんとして、主演ドラマでない配役の本田さんに期待しているだけ…

第2話も引き続き"今作らしい会話劇"を楽しめたと思う

さて、第1話の感想で私が注目したのが、下記の2点。

●徹底的に日常的な “フツーの言葉” が織りなす会話劇

●「舞台演劇」を彷彿させるメリハリのある演技と、ごく日常的な動作の連続で魅せる自然な生活感のバランスが絶妙さ

で、今回は上記の2点が引き続き踏襲されたのか?

私は、本田翼さんへの期待の一票を含めて、踏襲されたと思う。

その理由だが…

本田翼さんをフォローする脚本、演出、演技がよかった

第1話と第2話の最大の違いは、第1話はほぼ全編が “高橋一生さんと橋爪功さんの二人芝居” だったのが、今回は “高橋一生さんと本田翼さんの二人芝居” になったことで、作品の印象や質が変わったかどうかだと思う。

ここからは、演技論とまではいかないが、演技が専門でない素人ディレクター目線による “なんちゃって芝居論” だと思って読んでほしい(願)

私は、「舞台演劇」は観客が主体的に視点を移動できる(=自由に見たいところを選べる) “能動的なエンタメ” だと思っている。

一方の「テレビや映画」は‘カメラ’が視点で観客は見たいものを自由に選択できない “受け身的なエンタメ” だと思っている。

どっちがいいとか悪いではなくて、それこそが個々のエンタメの特性であり醍醐味だから、好きな方を選べばよいだけのこと。

話を戻すと、(いつものことだが)誠に上から目線のような物言いになることをお断りした上で書かせていただくと、今回の “高橋一生さんと本田翼さんの二人芝居” は脚本の台詞のうまさ、俳優さんの演技力、演出の巧みさで乗り切ったと思う。

もう書いちゃうが、高橋一生さんと橋爪功さんの演技力や個性に比べれば、芸歴から鑑みても本田さんが見劣りしてしまうのはしょうがないと思う。

でも、今回の脚本では第1話よりも水森ひかり(本田翼)に喜怒哀楽の感情を強めに持たせる台詞構成になっており…

演出(演技指導含む)も本田さんに動き(=動作:手を動かしたり、歩いて移動したり)をつけて手持ち無沙汰を軽減しつつ、動きに合わせてカット割りすることでテンポを作り…

演技では望月星太郎(高橋一生)とひかりが真正面で向き合って語る芝居では、お二人が相手が話している時の受け身(自分が台詞をしゃべっていない時)の演技を繊細にこなされているため “無言” でいることに意味が出た。

以上の理由で、メッチャがんばった本田翼さんを応援する意味も込めて、今回も “今作らしい会話劇” は踏襲されたと思う。

今回で心に残ったのが、次の2つのひかりの言葉…

専門外の “なんちゃって芝居論” は疲れるので、この辺でおしまいにして… と。

今回で心に残ったのが、次の2つのひかりの言葉…

ひかり「結局 記憶に残るのは 誰とどんな気持ちで見たとか そういう事なんじゃないですか?」

ひかり「花火は覚えてないけど 花火のおかげなんです」


これって、意味が深いなぁって。

ひかりの台詞には"非日常を体験したい"が凝縮されている

観光事業にかかわっていると、最近では観光客を喜ばせるのに “体験” がキーワードになっていることが分かる。

「また、話が脱線?」と思わずに、ちゃんと “ドラマ” に帰着するから読んでほしい。

最近の旅行業界では、90年代までの「見る」「知る」的な従来の観光スタイルから、「触れる」「感じる」といった “体験” できる観光商品が流行している。

なぜ、最近の旅行者が “体験” を求めるのか?

その一つの答えが、ネットの普及で容易に「見る」「知る」が満足できるようになった一方で、SNSの普及によって「触れたこと」「感じたこと」を気軽に情報提供と収集が可能になったことで、より “非日常を体験したい” という旅行・観光の一歩先の楽しみを求める人が増えたことにあると思う。

そして、“非日常を体験したい” との欲求を満たしてくれる観光以外のアイテムの一つが “テレビドラマ” だ。

自分では体験できないことを、劇中の登場人物が代わりに非日常体験するのを見て感情移入する点が似ているってこと。

そう考えると、上記のひかりの台詞は、劇中のひかりが星太郎の打ち上げ花火を見て「感じたこと」を視聴者が追体験させる意味と、この “ドラマ” を見て「感じたこと」が過去の自分の体験とリンクし、やがては「内容は詳しくは覚えてないけど、○○をするとあのドラマを思い出す」ってことになる… との意味もあるような。

面倒な言い回しになったが簡単にいえば「寒い夜に花火を見ると、ドラマ『6秒間の軌跡』を思い出しちゃうんだよなぁ」みたいな感じ。

まあ、「だから何なの?」と言われれば元子もないが(苦笑)

真冬の夜に心温まる父と息子の物語が絶妙にいい

で、第2話の総括を。

総和数は分からないが(おそらく9~10話)、第2話にして「幽霊が見るお話」と「花火師のお話」に加えて「あの人に似てねえか」の縦軸を盛り込んで複雑な構成を覗かせた今作。

1話30分(正味23分間)の “ドラマ” としては、いろいろと盛り込んできており、更に楽しみが増した。

屋外ロケで見える山梨県塩山の風景も美しいし、スタジオセットで描く丁寧な会話劇も見ごたえがあり、やはり「見てよかった」と思う。

それにしても、真冬の夜に心温まる父と息子の物語が絶妙にいい。

そこに華を添える謎の女性のサイドストーリーも見逃せない…

あとがき

落ち着いて見れいられる “ドラマ” は、本当に心地よくて素敵です。

私のように、あれこれとうんちくを語るなんて野暮ですね。
でも、書かないと伝わらないので書きますけど(苦笑)
次回も大いに期待します。


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【これまでの感想】
第1話

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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