連続テレビ小説「舞いあがれ!」 (第76回・2023/1/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『舞いあがれ!』
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第76回〔全126回〕/第16週『母と私の挑戦』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方がよいです。
めぐみ(永作博美)は、土地と工場を投資家に買ってもらったことを社員に伝え、その購入者に家賃を払うことで工場を続けていくことにしたと報告する。その投資家とは悠人(横山裕)だった。めぐみは舞(福原遥)に、これまでは従業員とその家族の生活に責任があったが、これからは投資をしてくれた悠人にも責任が生まれたと話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ) 第1~7,12~16週
嶋田うれ葉(過去作/朝ドラ「エール」) 第8,9週
佃良太(過去作/星とレモンの部屋) 第10,11週
演出:田中正(過去作/ウェルかめ、ひよっこ、なつぞら) 第1,3,4,5,7,13~15週
野田雄介(過去作/スカーレット、マッサン、六畳間のピアノマン) 第2,8,10週
小谷高義(過去作/スカーレット、おちょやん) 第6,12週
松木健祐(過去作/ひよっこ、いだてん、晴天を衝け) 第9,11週
原田氷詩(過去作/ちりとてちん演出補、スカーレット 24週のみ共同演出、おちょやん 17週のみ) 第16週
音楽:富貴晴美(過去作/花嫁のれんシリーズ、西郷どん、それでも恋する)
主題歌:back number「アイラブユー」
語り:さだまさし
制作統括:熊野律時(過去作/おちょやん)
管原浩(過去作/これは経費で落ちません!、いいね光源氏くんシリーズ)
※敬称略
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
「自分と感覚が違う」と分かっていて…
あがだ、お元気と? おいが管理人の “みっきー” です!
(皆さん、お元気ですか? 私が管理人の “みっきー” です!)
ほんなこて、さんかけん、風邪ば引かんごてねー。
(本当に、寒いから、風邪を引かないようにね)
今週に入ってから、妙にメイン脚本家をアゲまくるネット記事を見かけるようになり、本格的な冬の到来と共に “大人の事情” の寒気を感じている今日この頃です。
その上、メイン脚本家や監督のことを言及すると、目くじらを立てたように擁護しまくる非公開希望コメントも届きますが、私にはそう見えちゃうのが事実で、そう見えない人もいるのは当然のこと。
わざざわ、時間と労力を使って反論したところで、好みの問題でしょうに…(苦笑)
従って、「自分と感覚が違う」と分かっていて、毎日読みに来てはコメント投稿したところで何も変わらないと思いますが。
当然だが、気になる点を除けば、決して悪くない
基本的に…
現在進行中の展開自体は “人情モノ” として悪いとは思わない。
「ヒロインが母と実家の工場を再建するサクセスストーリー」としても悪くないと思う。
新社長も娘も従業員たちも、亡き前社長が掲げた “IWAKURA魂” を胸に、再建に立ち向かう姿は “朝ドラ” らしいとも思う。
ここで感想を終わっておけば、よいのだろうが…
気になるのは、メイン脚本家が"その後"を描かないこと
やはり、気になるのは、相変わらずメイン脚本家が “その後” を描かないことだ。
前回の感想で次のように書いた。
今作は「生命保険はある世界」だけど「遺産相続はない世界」なのは、おかしくないか? と。
そして、今作は “ドラマ” なのだから “お金” ではなく “熱い思い” や “こだわりの心” が IWAKURAを再建するようなファンタジーな部分もあっていいと思う… と。
しかし、今作は、敢えて工場再建において「お金」を強調したのだ。
別に「このご時世だから」と “ご時世” だけのせいにして、“新しい仕事を取る” を前面に押し出して倒産危機から再建を描けたのに… である。
何を言いたいのか?
悠人(横山裕)だろうが誰だろうが、IWAKURAに出資する人物が現れたのなら、新社長めぐみ(永作博美)が最初に報告すべきは信用金庫じゃないの? ってことなのだ。
「いや、“ドラマ” なのだから省略しても良いのでは?」と思われる読者様もいるとは思う。
しかし、窮地に追い込まれた時に信用金庫を利用したのは今作なのだ。
信用金庫に迫られたから主人公たちが一致団結したのだから、“その後” を描くのは、ある意味で脚本家の責任では?
支店長とめぐみが和解する場面を盛り込むべきでは?
それこそ、次の、めぐみが舞(福原遥)に言った台詞なんて…
めぐみ「これまでより 重たい責任背負て工場守っていなかあかん」
信用金庫の担当者に、新社長として宣言して信用してもらうべきことのような?
だって、借金は完済しても、今後の事業展開で運転資金を調達する可能性だったあるわけだから。
「それこそ、粗探しでは?」と思われるかもしれない。
しかし、繰り返すが、メイン脚本家と監督が、1月9日放送の第15週『決断の時』の第67回で、めぐみと「東大阪信用金庫」の支店長(高見健)の次の会話を描いたのだ。
めぐみ「もうちょっと待っていただけませんでしょうか」
支店長「お気持ちは 分かります。しかし 事態は 一刻を争います」
「待たせている」、「一刻を争う」と描いたのは “メイン” なのだ。
だったら、ワンシーンでよいから支店長とめぐみが和解する場面を盛り込むべきでは?
それこそ、今回であるなら、結城章(葵揚)が世話になった会社の社長と和解する場面も…
盛り込むのは勝手だが、盛り込んだのなら “その後” を描くべきだと思うが。
五島や貴司のように強引でも"その後"は盛り込んだ方がいい
例えば、今回では “その後” を盛り込んでいることもある。
それは、相当に強引ではあるが、「五島」と貴司(赤楚衛二)、久留美(山下美月)、そして八木巌(又吉直樹)のことだ。
「五島」については、美知留(辻本みず希)と息子の朝陽(又野暁仁)まで “その後” を盛り込んだ。
そう、強引だろうが、一度盛り込んだのなら描いてほしい。
それが、ネタフリであり、回収であって、ただ思いつくまま好き勝手に描いては放置しっぱなしなのは、大風呂敷を広げたのに全く畳まないのと一緒で、“連ドラ” としてはやらないほうがいいに決まっている。
ちょっとした台詞やナレーションでいくらでも誤魔化せる…
まあ、今作は、めぐみと信用金庫の “その後” を描くよりも、終盤のお涙頂戴みたいなのをやりたがる傾向が強いから、この先も変わらないとは思うが。
でも、私が感じた違和感なんて、ワンシーン、いや、ちょっとした台詞やナレーションでいくらでも誤魔化せると思う。
「信用金庫に新たな出資者を報告しためぐみさんは、そのことを舞ちゃんや従業員に説明しました」でよいわけだから。
あとがき
ホント、もったいないですね。
描くべきことを、ちゃんと整理整頓して、「描き忘れはないか?」、「盛り込む必要はあるか?」と考えれば、ラストもお涙頂戴には見えなかったと思います。
いよいよ、今作の最終回が3月31日(金)で〔全126回〕になることが決まったようです。
残り10週、残り50回で、既に6割弱が終了したことになります。
飛行機のあれこれを描いた “半分” は何だったのかを、残りで描いてほしいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17583/
【これまでの感想】
第1週『お母ちゃんとわたし』
1 2 3 4 5 土
第2週『ばらもん凧(だこ)、あがれ!』
6 7 8 9 10 土
第3週『がんばれ!お父ちゃん』
11 12 13 14 15 土
第4週『翼にかける青春』
16 17 18 19 20 土
第5週『空を飛びたい!』
21 22 23 24 25 土
第6週『スワン号の奇跡』
26 27 28 29 30 土
第7週『パイロットになりたい!』
31 32 33 34 35 土
第8週『いざ、航空学校へ!』
36 37 38 39 40 土
第9週『私らはチームや』
41 42 43 44 45 土
第10週『別れと初恋』
46 47 48 49 50 土
第11週『笑顔のフライト』
51 52 53 54 55 土
第12週『翼を休める島』
56 57 58 59 60 土
第13週『向かい風の中で』
61 62 63
総集編(前編)
第14週『父の背中』
64 65 66 土(第13,14週分)
第15週『決断の時』
67 68 69 70 71 土
第16週『母と私の挑戦』
72 73 74 75
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