警視庁アウトサイダー (第3話・2023/1/19) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『警視庁アウトサイダー』
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第3話『新米刑事の劇的おとり捜査』の感想。
なお、原作の小説・加藤実秋「警視庁アウトサイダー」シリーズ(角川文庫)は未読。
務課の米光(長濱ねる)や倉間(野波麻帆)と帰宅中の直央(上白石萌歌)が、夜道を1人で歩く5歳の凛(いろは)を保護。シングルマザーの加奈子(寒川綾奈)がいなくなったという。若い女性の連続失踪事件との関連を訴える直央らに気おされ、英児(西島秀俊)が渋々調べると、失踪女性と共通した不審な人物が浮上。直央が捜査に躍起になる一方で、ある人物が英児と光輔(濱田岳)を調べていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:加藤実秋「警視庁アウトサイダー」シリーズ(角川文庫)
脚本:髙橋泉(過去作/映画「凶悪」「ミュージアム」「ソラニン」、TVドラマ「わにとかげぎす」)
脚本協力:朝倉燎子(過去作/「恋はDeepに」、「六本木クラス」のリサーチ担当) 第3話
演出:木村ひさし(過去作/99.9-刑事専門弁護士-シリーズ、シェフは名探偵) 第1,2話
向井澄(過去作/「シェフは名探偵」第5話と最終回のみ演出) 第3話
音楽:末廣健一郎(過去作/逃げるは恥だが役に立つ、私の家政夫ナギサさん)
主題歌:山下達郎「LOVE‘S ON FIRE」
エグゼクティブ・プロデューサー:服部宣之(過去作/となりのチカラ、トモダチゲームR4)
※敬称略
主軸である事件の展開が見やすくなって、内容に集中できる
今回の演出は、今作初担当の向井澄氏(過去担当作品は上記参照)になったが、ドラマ『シェフは名探偵』(テレ東/2021)でメイン監督と一緒だったせいもあって、順当に “今作らしさ” はそのまま踏襲…
そして、今回から脚本協力として、『恋はDeepに』や『六本木クラス』のリサーチ担当だった朝倉燎子氏が参加しているためか、一つひとつの小ネタのクドさが薄まり、小ネタで大きく脱線するようなことが少なくなったように思う。
そのために、主軸である事件の展開が見やすくなって、内容に集中できるようになった。
また、相変わらず “縦軸” が盛り込まれているが、やはり主軸に集中して見られるから、邪魔な印象はない。
事件を見やすく描いたことで"刑事ドラマ"に見えるように!
「第1話から今回くらいのさじ加減で作っていれば…」と思うところもあるが。
超濃い口の第1,2話のあとだから薄味に感じるだけで、逆に今回のテイストが第1話だったら「中途半端にやるなら、無い方がいい」と、なった可能性もあるわけで。
でも、今回を評価したいのは、事件を見やすく描いたことで “刑事ドラマ” に見えるようになったこと(苦笑)
やはり、“事件捜査” が見えにくいのは本末転倒だから、この塩梅なら小ネタも “らしさ” と解釈できる。
というわけで、次回以降もこの調子で進んでほしいと願うばかりだ。
"縦軸"の内容を思いのほか提示してきたのは意外だった
さて、意外だったのは、“縦軸” の内容を思いのほか提示してきたこと。
とはいえ、このテレ朝系「木曜ドラマ」枠は基本的に「総和数が8~9話と少なめ」だから、次回が折り返しの可能性もあるわけで、無駄に引っ張らずに小出しをしていた可能性もある。
いや、“縦軸” に絡んでいる俳優陣の豪華さを考えれば、後半戦はむしろ “縦軸” で魅せる可能性はあるかも?
まあ、やたらと隠すよりも、「第二章」としてガッツリと描く作戦も十分にあると思う…
あとがき
まだまだ好みが分かれる作風ではありますが、今回くらいのほうが多くの人たちに受け入れられるのでは?
第3話まで見た人を引き留めるにはよかったと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/17581/
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